
ジャイアントモアは君たちを追うのをまだあきらめていなかった。
「あいつ、しつこい!」
ターゼンがさけんだ。
「ターゼン! こっちに敵意がないことを伝えてくれよ!」
「むり、おこってる、すごく!」
にげているうちに、いつの間にか道は下り坂になっていた。
「うおっとぉ!!」
先頭の君が足をすべらせたため、転がるようにかけ下りるメンバーたち。それを追いかけるジャイアントモア…絶体絶命――!
そのとき、空からいきなり何かがジャイアントモア目がけておそいかかってきた。ジャイアントモアが悲鳴に似た鳴き声を上げる。
「ちょっと! 後ろで何が起きているの!?」
シェリーが言うのももっともで、君たちはまったく後ろをふり返る余裕がない。でも気になる! バッと振り返ると、ジャイアントモアが猛禽類におそわれているではないか!
「ジャイアントモアの天敵、ハーストイーグルだと思う! じゃなきゃジャイアントモアなんておそわないものーー!!」
かけ下りながらシェリーが説明した。おそわれて横だおしになるジャイアントモア! 地響きで一瞬君たちの体がはね上がった。
「助かったー! でも止まらなーーーーい!!」
下り坂はどこまで続くのだろう? やがて森をぬけ、草地をつき進むと、一面の空しか見えない世界に――。
体が宙に投げ出された、と思った次の瞬間、
「落ちる――――――――――!!」
君たちは落下していった。