「え――――――――――――!?」
ドキッ! びっくりして、わたしの心臓が鳴った。
ピカッ! ド―――――ンッ!
とつぜん、空が白く光って、カミナリが鳴る。
「きゃあ! なんでカミナリ⁉」
ドキッ、ドキッ!
ピカッ、ドーン! ピカッ、ドーン!
「こわい! わたし、カミナリ苦手なのに~!」
しゃがんで、うずくまる。そこに、むらさき色の髪の子が近づいてくる。
「落ちついて。ゆっくり三回、深呼吸するんだ。きみが落ちつけば、カミナリも止むから」
どういうこと? 分からないけど、ほかに方法も思いつかなくて言われたとおりにする。
「……あれ? ほんとうに、止んだよ。どうして?」
きょとんとするわたしに、赤い髪の子があきれたように息を吐く。
「お前がびっくりしすぎるからだ。天気の神さまになったって、教えたばっかりなのに」
「それだよ! それでびっくりしたのっ。わたしが天気の神さま?」
ありえない、ありえない、ぜったいありえないっ‼
「そんな話、信じられないっ」
「おい、なに耳ふさいでるんだ。ちゃんと話を聞けよっ」
「ムリですっ。見ず知らずの人の話は、あぶないから聞いちゃだめって言われてるんですっ」
「だいじょうぶ。ぼくたちは、きみの味方だよ」
ふわっと、青い髪の子が前に出てきた。わたしの両手をとって、やさしくにぎる。
「きみを傷つけたりしない。それに、見ず知らずじゃないよ。天川空ちゃん」
「ど、どうして名前を……」
「ぼくたちは、きみが何度もお願いしに来ていたのを見ていたんだ。天気の神さまとして、鈴の中から。こうして、ちゃんと顔を合わせるのは初めてだけどね」
おだやかな笑顔に、やさしい話し方。
あぶない人には見えないし、ウソや冗談を言っているようにも聞こえない。
「じゃあ、四人はほんとうに、お天気の神さまってこと……?」
「そう。ぼくの名前は、アメ。雨の神さまだよ」
そう言って、左の手のひらを見せる。黒い線で、マークみたいな絵が描かれている。
「おれは、風の神さまのフウ」みどりの髪の子は、明るく笑う。「よろしく♪」
「俺は、ライ」むらさきの髪の子は、クールな顔のまま。「カミナリの神さまだ」
さいごに、赤い髪の子が一歩前に出る。
「そしてオレは、ハレ。晴れの神さまだ」
三人の手のひらにも、それぞれ形のちがう絵が描かれている。
「みんなの手のひらの絵は、なに?」
「これは、天気の神さまの印だよ。力をつかうと、光るんだ」
「今はただの印だけどな。オレたち四人の力はぜんぶ、空が持ってるし」
「わたしの手のひらには、印なんてないけど……」
「力をつかえば、光って浮き出てくる。口で説明するより、オレたち神さまのしごとをすれば分かるだろ」
「神さまのおしごとって?」