わくわくいっぱい、つばさ文庫の新シリーズ! 超~優柔不断で自分になかなか自信がもてない5年生の女の子、天川空がある日突然、天気をあやつるチカラを手にいれた!? 勇気も自信もなかったけど、つよい意思で天気をあやつるために、はじめて自分で目標をたてて、やるって決めた! 個性豊かなお天気男子たちといっしょに、運動会を晴れにせよ!(公開期限:2026年8月31日(月)23:59まで)
4★新生活はトラブル注意報?
「ねえ! 転校生たち見た? 四人もいたよね!」
「みんな、かっこよくなかった?」
「だれが、うちのクラスになるんだろう~!」
月曜の朝。教室は、季節外れの四人の転校生の話題で盛り上がっていた。
四人の転校生は、もちろんハレくんたちのこと。なんと作戦どおり、「夜雲さんの親せきの子たち」っていうことで、入学することができたの。
人間らしい名前も考えた。太陽晴くん、水月雨くん、一颯風くん、稲妻雷くん。服もランドセルも、必要なものは夜雲さんが用意してくれたし。
だけど、さっそく問題が……。
「ほんと、どうなるんだろう。はあ」
「空も気になるの? 転校生」
そばにいる莉子ちゃんに、ふいに聞かれる。
「えっ。べ、べつに気にしてないよ……?」
「ほんと、空ってウソつけないよね。目がきょろきょろしてる。あたしは気になるよ」
莉子ちゃんは、さらっと言う。
「それって、莉子ちゃんも去年に転校してきたから?」
「そうだね。まあだから、気になるっていうか、心配してるってかんじかな。ちがう学校に来るって心細いし。転校生は、言いたくても言えないことだってあるしね……」
「あの四人は、だいじょうぶだよ。言いたいことはガンガン言えるもん。さっきだって――」
「空、もしかして知り合いなの?」
あ。つい、言っちゃった……!
「そ、そう見えただけ! さっき、ちらっと見たときに、そういうかんじに見えたの!」
知り合いってバレると、あれこれ聞かれちゃう。そうなったら、ごまかすのがたいへん。
ただでさえ、もう、トラブルが起きちゃってるのに……。
――三十分前の校長室。
「こんなひどいことを……ぼくは、納得できません」
「俺も、賛成できない。ちゃんとした理由を聞かせてほしい」
「ずるいよ~! おれがさいしょに、学校行こうって言ったのに~」
「あのなあ。オレが空と同じクラスで、お前らはべつクラス! それのなにが不満なんだよ」
心配で様子を見に、とびらのすきまをのぞいたことを後悔した。
四人は、先生たちのまえで、堂々とケンカしていたの。
「なにがって、すべてが不満だよ。だってハレ、ぜったいトラブル起こすでしょ?」
「俺もそう思う。空の特訓の前に、ハレがまともな学校生活を送れるのか疑問だ」
「だったら、オレたちぜんいん同じクラスにするか? 証明してやるよ、小学生の生活くらいカンペキにこなせるってことをな」
「みんな同じクラス⁉ それでいいじゃん♪ 行こ行こ! 教室ってどこ?」
「勝手に行かないっ。話を聞きなさーい!」
自由でわがままなハレくんたちに、先生たちもバタバタ。
あわわっ。やっぱり、たいへんなことになってるよ~!
わたしは見ていられなくて、とびらを閉めた。そして逃げるように、教室に帰った。