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ものがたり

新刊発売記念!「サバイバー!!② 緊急避難! うらぎりの地下商店街」第6回 大事件の、その後で

17  いっしょに強くなろうよ

 研究所のエレベーターは殺風景だ。

 ボタンを押して、十三階。

 健太郎くんが入ってる病室は、このまえあたしたちが泊まってたフロアだそうだ。

「北村さんも、さっきまで一緒だったんだ」

「げえっ、北村サンッ」

 思わずすくみあがるあたしに、涼馬くんが眉をあげる。

「マメも苦手か?」

「北村さん、怒ってなかった……? あたし、北村さんにだまって、おばあちゃんを救けに行っちゃったから」

 おっかなびっくり聞いてみたら、涼馬くんはハーッと魂のぬけるような息とともに、エレベーターのカベに後ろ頭をもたれた。

「怒られたなー。楽さんとおれが」

「ヒェッ、そうなの⁉ でも楽さん、さっきはそんなことなんにもっ」

「こういうのはリーダーが責任取るもんだからな。ってか、今回はおれも楽さんも命令をムシしてやらかしたから、おれたち自身のほうが、お説教長かった」

「ムシしたの、涼馬くんは知ってるけど。なんで楽さんも?」

「おれたちを救けに来たのは、楽さんが勝手にやったんだって。七海さんからの無線は、こっそり流してくれた極秘情報だ。それを伝えるわけにいかないから、北村さんに『危険生物がいる』なんて報告しても、信じてくれないだろうし、説得してる時間もないって」

「そ、そうだったんだ……!」

 後でゼッタイ怒られるのに、千早希さんやうてなたちまで連れて、駆けつけてくれたのか。

 楽さん、全科目ダブルAをねらってるって言ってたのに。

 みんなだって、マイナスつくのもかまわず……?

 いや、あの時はもう水が危険な高さをとっくに越してたし、それも危険生物がいるかもって分かってて救けに来てくれたなんて、成績どころか、まさに命がけだったんだよね。

 地下室で、外から聞こえてきたみんなの声。

 力強く引っぱってくれた手。

 ものすごく心強かったのを思い出して、胸がキュウッとなる。


「北村さんな。さっき、『子どもは、オトナが守るべきなんだ』って、最後につぶやいてた」


 あたしはエレベーターの表示をながめてた目を、涼馬くんにうつした。

「おれ、カンちがいしてた。北村さんが仮免制に反対してるのは、『子どもは役立たず』って思ってんじゃなくて。オトナが責任もって守るべき相手を、危ない場所に出すのがイヤだったんだよな。……たぶん、仮免持ちのおれたちを出動させてくれなかったのも。たんに、まだ子どもだからだった」

「だ、だけどさ? 涼馬くんがS組を手つだわせるなって言ったとき、あの人、『甘やかすな!』って激怒してたよ」

「うん」

 彼はうなずいたあと、十三階に近づくランプを見上げる。

「あの場ではもう、基地から『S組生徒を使え』って指令が出てただろ。それを無視してマメたちを帰したら、北村さん本人だけじゃなくて、おれたちの将来もツブすことになる」

「ああ……。あたしたちきっと、成績ポイント大減点になっちゃうもんね……」

「それに実際、逃げおくれが次々と見つかってて、ネコの手も借りたいくらいだったしな。北村さん、おれたちを守らなきゃって思ってたなら、たぶん、すごくツラい判断だったと思うぜ」

 彼は自分の胸に問うように、まつ毛をふせる。

「あの人の気持ち、分かるんだ。守りたい相手の命を最優先すべきか、危険でも夢を守ってやるべきなのかって、決めきれなくて――」

 いつもりりしくてまっすぐな瞳が、痛いような色でゆれてる。

 涼馬くんって、すごいな……。

 あたしは北村さんのこと、怒らせたら怖そうな人ってだけでさ。

 オトナの心のなかなんて、考えようともしなかった。

 しみじみ見つめてると、彼はあたしの視線に気づいたのか、我に返ったように顔をそむける。

 ぽんっと音が鳴り、エレベーターが止まった。

 ついた。十三階だ。

「――ま。めちゃくちゃ怒られはしたけどな。あした、楽さんから発表があると思うが、今回はS組、みんな特別ポイントもらえるってよ。10点も」

「ななななな⁉ マイナスじゃなくて、プラス⁉」

 あたし今度こそS組からお引っこしかもって、きのうの夜、悪夢まで見ちゃったんだけど!

 おどろきすぎて、エレベーターの出口につまずいた。

 先に歩いてた涼馬くんはふり向いて、ちょっぴり笑う。

「北村さんが、『S組生徒たちは、すばらしい働きをしてくれた』って、学校に連絡を入れてくれたんだ。ただし、勝手に暴走したおれたちは、あらためて大反省しなきゃいけない」

「了解ですっ!」

 なんと、北村さんに助けられちゃった!

 今度会えたときには、ちゃんとお礼言わなくちゃ。

 あたしは涼馬くんのとなりに追いつき、個室ドアのならぶ廊下を歩く。

「よかったぁ。あたし健太郎くんをさんざんフリまわしちゃったから、マイナスになったら悪いなって思ってたんだ」

「……健太郎はな、一発でS組からいなくなるレベルのことをした」

「あっ」

 涼馬くんの横顔が、キビしくなった。

「仲間の命にかかわる報告を、わざとしなかった。とても許されることじゃない。S組に残れたのは、学校がわの決定だ。正直、おれも納得できない。仲間を裏切る人間とは、サバイバーとして命をあずけあえないだろ」

 足が止まった。

 地下の階段から手をのばしたとき、腕を引っこめた健太郎くんの、ハッとした表情が頭によみがえる。

「あいつがマメを裏切ったのは、あの現場にいあわせたメンバーは、もう知ってる。仲間の信頼をとりもどすのはムズかしいぞ――って、健太郎とさっき、そんな話をしてきたとこだ」

 涼馬くんは、親指で肩ごしに後ろのドアをさした。

 表札に「白井健太郎」って名前が入ってる。

「裏切られたマメ本人からなら、健太郎をS組からハズすように、学校に相談することもできる。……いちおう、考えておけ」

 涼馬くんは部屋に入る気はないみたい。

 あたしがノックするのを見とどけて、廊下をもどっていっちゃった。


   ***


こんこんっ。

「健太郎くん、調子どうっ?」

 ノックのあと、あたしは明るい声で飛びこんでみた。

 ――ら、ベッドのうえの健太郎くんは、うわっと声をあげ、カベぎわへ後ずさる。

 看護師さんか研究員さんと思ってたみたいだ。

「ふたばさ……っ? なんで……」

「おみまい、来ちゃった。S組みんなを代表して」

 ガランとした四角い部屋は、カーテンがしまったままで、昼間なのにうす暗い。

 あたしは紙ぶくろをズイッと出し、サイドテーブルにのっけた。

「みんな心配してたよ? はやく寮に帰れるといいね」

 勝手にイスに座ったあたしに、彼はびくりと肩を震わせる。

「……心配なんて、してるわけないよ」

「へ?」

「だって、オレは仲間を裏切ったんだから」

「それはさ。裏切りたかったんじゃなくて、報告するタイミングを逃しちゃっただけでしょ? そもそも、健太郎くんを追いつめちゃったのはあたしだもん。イヤがってたのに、あちこち引っぱりまわして、ごめんね」

「――は?」

 頭をさげたあたしに、今度は健太郎くんのほうが目をまたたいた。

 彼は言葉もなく、しばしボーゼンとして。

 ベッドのシーツを、ぎゅうっとにぎりこんだ。

「オレ……、報告しなかったのは、タイミングを逃したんじゃない。楽さんや涼馬には言えなかったけどさ。ほんとはオレ、ただ、現場にもどりたくなかったんだ」

 ふせた瞳に、涙がジワッと盛りあがってくる。

「だって、せっかく逃げてこられたのに、またみんなを案内するために地下にもどるなんて、イヤだろ。怖いのはイヤだし、痛いのだってイヤだ。あの時、頭まっしろになって、イヤだしか考えられなかった。それで、双葉さんを見捨てたんだ」

 彼はずっとガマンしてたことを吐きだすように、一気にしゃべる。

 怖いのはイヤ。痛いのもイヤ。

 あたしは彼の言葉を頭の中でくりかえし、息を止めたまま動けない。

 健太郎くんはにぎりこんだシーツにツメを立ててる。

 あたしもそのツメが自分の心臓に刺さったみたいに、ギリリと痛む。

「実地訓練のときもだよ。ガケくずれのあと、オレ、ただ手首をねんざしただけだったのに、『はやく手当てしてよ!』なんて、空知さんにヤツあたりした。自分だってディフェンダーで、できることがあったハズなのに。あれからずっと自分のことが大っキライで――っ。今度こそがんばろうって思ってたのに、今度の現場だって、ぜんぜんダメだった」

「そ、そりゃさ。あたしたち子どもだもん。まだ命がけの任務なんて、怖いのも、思うようにできないのも、……当たりまえだよ」

 無人島でのガケくずれも、大ネズミと戦ったときも。

 今回の駐車場の人命検索だって、今になってみたら、反省することばっかり思いつく。

 お団子屋の地下室でなんて、あたし、完全に心が負けてた。

 ……でも、だからこそ、だ。

 今はうまくできなくても、ずっとこのままではいたくない。

「あたしたちは、まだ全然ダメだから、だからこそ訓練してるんだよ」

「だけどさ! サバイバーになったら、毎回現場に出るんだよ⁉ こんなんで、やってけるわけないよね。オレはやっぱりもう、S組、やめたほうがいいんだと思う」

 健太郎くんは、声を細くする。

 彼のぶるぶる震える手の、白いツメを見つめて。

 あたしは、グッと息をのみこんだ。

「――うん。やめたほうがイイかもしんないね」

「えっ」

「あたしも本音を言うとね。健太郎くんがダレか仲間を裏切って、そのせいで死んじゃうコが出たら、やっぱり許せない。――あたしが学校に言えば、健太郎くん、S組からサヨナラできるって。そうする?」

 健太郎くんはイキオイよく頭を上げた。

 見開いた瞳が、あたしを見つめる。

 その、こわばった、くやしそうな顔。

「……ほら。やっぱやめたくないんだよね?」

 あたしは瞳をのぞきこみ、首をかしげてみせた。

「あたしもね、後悔してばっかりだよ。うてなをハイ・ウォールにつきあわせて大ケガさせそうになったり。今回だって、もっと北村さんを信じてれば、暴走せずにすんだかなぁとか。

 ――でもさ。みんなが助けてくれたおかげで、取りかえしのつかないコトにはなってない。それにあたしたち、まだ本物のサバイバーじゃなくって、訓練中の『卵』だよ。卵からかえったあとに、失敗ばっかだったり、裏切ったりじゃ失格だけどさ。今はかえる前なんだから、バンカイできると思わない? 子どもだからこそ、のびしろがあるっていうかさ! 今回、要救助者も無事で、みんな生きて還れたし。あたしたち、未熟なりに、ホントがんばったよねっ!」

 部屋が静まりかえった。

 カーテンの向こうから、ハトののんきな声が聞こえてくる。

 あれっ、あたしハズした?

「…………双葉さんって、前向きだよね」

 健太郎くんは、目がまんまるだ。

「すくすく育つ豆の木のフタバだもん! それに健太郎くん、自分のことダメダメみたいに言うけどね。アオムシに立ちむかったときの健太郎くんは、すっごくカッコよかったよ。なにがなんでも戦ってやるって、サバイバーの顔してたもんっ!

 ……なによりさ。あの時、消えないでくれて、よかった。健太郎くん」

 ねっ、と、全力の笑顔を向ける。

 窓のカーテンが風に舞いあがった。

 さしこんできた光の帯がベッドの上をゆれ、あたしたちの顔を照らしだす。

 あたしを見つめる彼のほっぺたが、日ざしをすいこんだみたいに、赤く染まった。

「……ありがとう」

 つぶやいて、またうつむいてから。

「オレ、もっと強くなりたい」

 しぼりだすような、くやしげな声が聞こえてきた。

「うんっ。いっしょになろうよ! あたしも強くなりたい!」

 あたしは彼の手をベッドからはがし、ギュッとにぎりこむ。

「でもオレ、……S組にもどっていいの?」

「もちろんだよっ。あたし午前中にS組に出て、いつものメンバーから、いろいろあずかってきたんだ」

 唯ちゃんからは、一人でヒマだろうからって、オススメまんがセット。

 あたしとうてなからは、夜につまみ食いできるコンビニオヤツのつめあわせ。

 千早希さんとナオトさんからは、休んでるあいだ、授業に遅れないようにって、二人が去年作った、五年S組の授業ノート。

 ほかにもクラスメイトたちから、おかしや本がいーっぱい!



 紙ぶくろから、どっさどっさとプレゼントを、彼のヒザに積みあげていく!

「……みんな、オレのことなんて、あきれちゃったと思ったのに」

「みんなも同じ卵だから、カラを割るのがどれだけしんどいか、分かるんだよ」

 そう言って笑いかけたらね。

 健太郎くん、この前の雨みたいな、大ツブの涙をボタボタ落っことして。

 とうとう泣きだしちゃった!


   ***


 はーぁっ。

 やぁーっと今回のさわぎ、ぜんぶ区切りがついた気がするよ。

 やりきった気持ちで背のびしながら歩いてったら。

 エレベーターの前に、見慣れた学校の制服のコが待機中だ。

 通りすがりの研究員さんが、生徒がめずらしいからか、彼がやたらとカッコいいからか、三度見くらいして通りすぎていく。

「涼馬くん、待っててくれたのっ?」

「そういうワケじゃねーけど」

 彼はカベから背を浮かせ、あたしの頭のてっぺんからツマ先まで、じいいっと観察してくる。

 塩鬼リーダーの、にえきらないビミョーな表情。

 あたしはぷふっと笑っちゃった。

「大丈夫だよ。健太郎くん、S組でもっとがんばって、強くなるって」

 涼馬くんは目を見開いた。

「……ありがとう」

 低い声の、誠実なひびき。

「ど、どういたしましてっ?」

 思いもよらず率直に頭をさげられ、あたしはアワを食って目を四方八方に泳がせる。

 だけどやっぱ、お礼を言うってことはさ。

 涼馬くん、健太郎くんに立ちなおってほしかったんだよね。

 リーダーって、キビしいことも言わなきゃいけない立場で、タイヘンだよなぁ。

 ぽんっと音が鳴って、エレベーターが止まった。

「ちょうどいい二人に会えました」

 開いたドアから出てきたのは、白衣を着た、お人形さん!

 と思いきや、我らがS組キャンパーリーダーだっ。

「七海さん!」

「今日も研究所だったんですね」

「ええ。調べたいことが山ほどあるので」

 おどろくあたしたちに、彼女はあいかわらずのクールな無表情。

 だけどちょいちょいっと手まねきして、IDカードで、すぐそこの個室を開けてくれた。

 彼女は部屋に入るなり、タブレットパソコンをテーブルに置く。

「これを観てください。さきほど放送された番組の録画です」

 映しだされた画面は、国営放送のお昼のニュースだ。

 まじめな顔のニュースキャスターが、ハキハキと語りだす。


 ――河久保商店街地区の、雨水パイプの事故について、続報です。

強勇学園ふぞく研究所より、調査結果の発表がありました。

今回のパイプの目づまり事故は、建設会社の手ぬき工事が原因の可能性が高い――とのことです。


「ハァッ⁉」

 あたし、思わず画面にかぶりついちゃったよ!

 手ぬき工事が原因って、そんなんじゃなかった!

 だってあたしたち、そのパイプをぶっ壊した、未知の危険生物が掘ったトンネルを、この目で見てるし!

「やっぱり本当のコトは、表に出さないんですね」

「しかたないですね。未知の危険生物がいるなんて発表したら、区民は大パニックになりますから」

 涼馬くんと七海さんは、オトナな冷めた会話してるけどっ。

 ついてけないあたしは、二人を交互に見くらべる。

「で、でも。その三匹目、まだ消えてないなら、危ないですよね⁉ どっからか出てきて、町の人たちが襲われるかも……!」

 食らいつくあたしに、七海さんはうなずいてメガホンを口にあてる。

「見つかってはいませんが。この三日間おとなしいのを考えると、一匹目と二匹目が消えたように、ソレも消えたのかもしれません。彼らは存在できる時間にリミットがあるのか、それとも、なにかベツのキッカケがあったのか。……まったくもって不明ですが」

「七海さん。マメが現場で言ってたように、健太郎とアオムシが、リンクしているようにも見えました。そのあたりの研究は進んでますか」

「まだなんとも。アオムシを捕まえそこなったのは残念でした。健太郎さんには入院中、検査に協力してもらいますから、これから分かってくることも……、」

「ってか、このまま危険生物のこと、ナイショになっちゃうんですか? いくらパニック起こすかもしれなくても、逃げられるうちに、近くに住んでる人たちは避難させないと」

 ――あたしが食らいついた、その時だ。

 こつ、こつ、こつ、と、外の廊下を歩いていく、だれかの足音。

 涼馬くんがいきなりあたしと肩を組んで、ぐいっと顔をよせてきた!

「そうだ七海さん。マメのおかげで、健太郎がまたヤル気になってくれたんですよ。な、マメ」

 ものすごい至近キョリから、ものすごいトートツなことを言われたゾ⁉

「あ、う、う、うん?」

 ほっぺた、ほとんどくっついてるし!

 頭が真っ白になったあたしに、涼馬くんはわざわざのぞきこんできて、ニコッと笑う。

「ありがとな、マメ」

 塩鬼にあるまじき、お砂糖二百パーセント増量の、あっっまい笑顔!



 あたしは目の玉が溶けそうになって、思わずぎゅううっと目をつぶる。

「ちょっと見ないうちに、お二人はずいぶんキョリ感が近くなりましたね。副リーダーとしてクギをささせてもらいますが、S組内での恋愛は、禁止の校則ですよ」

 七海さんはメガホンすら下ろしぎみの、あきれ顔。

「――ですよね。了解です」

 涼馬くんは、やっとあたしを解放してくれる。

 だけど顔をはなすとき、

「ここでは、よけいなことを言うな、マメ」

 小さな、まじめな声が耳をかすめた。

 あたしはパッと耳を押さえ、しげしげと彼を見つめる。

 ちょうどドアの外を、足音が通りすぎていった。

 涼馬くん、この研究所を警戒してる?

 ……強勇学園ふぞくの研究所だけど、ここが信用できない場所ってことなら。

 涼馬くんがあたしに隠してる、だれかから守るために言えない情報っていうのは、つまり、ノドカ兄がいなくなった、原因の黒幕は――、

 この研究所に、いる⁉





あとがき


 こんにちは! 無事に二巻をお届けできてホ~ッとしている、あさばみゆきです☆

 一巻から命がけサバイバルだったマメたち。涼馬がなぜか、ゆくえ不明中のノドカ兄のホイッスルを隠し持っていて、「なんで⁉」ってトコで終わってたねっ。今度は、七夕祭りに出店を出すぞーってワクワクしてたら、そんな疑惑の涼馬とマメが、二人っきりで大ピンチになっちゃって⁉ お祭りも危険生物も恋も大さわぎな二巻です☆

 やぁ、S組ってほーんと大変だよねぇ。アハハハッ。

 ――ハッ、これ以上よけいなことをしゃべったら、またアタッカーたちに攻撃される⁉ 過去に学んだあさばは、良い子で口をつぐみ、皆様への御礼を!

 葛西尚先生! カッコイイ表紙に噴き出しちゃう楽しい袖イラスト、躍動感に満ちた迫力の挿し絵をありがとうございました! 担当の大場師匠、丁寧にお導きくださり、迷える鯖は平身低頭五体投地で感謝しておりますっ。編集部の皆様、校正様、本書に関わってくださった皆々様に重ねて感謝申し上げます。そして実兄には、専門の立場から後半バトルの整合性を確認してもらいました。「一から勉強し直してこい」って塩対応だったけど、忙しい中ありがとう!

 そして一巻、二巻と手にとってくれたみんな~っ。ラブ・フォエバー! お手紙、HPコメント、超うれしいですっ。S組メンバーもみんなに元気をもらって、ますますハードな訓練をがんばるって言ってるよ~っ。お? マメが、「③は学年遠足に行くから、ハードじゃないってば。みんな私服で、楽しいイベントてんこもりだよっ!」と主張しています。でもねぇ……、きっとただの遠足にはならないよねぇ……ぐふふふふ。

   バリバリバリバリッ!(塩鬼に、鯖が電気ケーブルで焼かれる音)

 過去に学んだ良い鯖なのに、焼き鯖にされて、しまっ、た……(こんがり)。

 そ、それではみんな、次は『サバイバー!!③』、『歴史ゴーストバスターズ③』(ポプラキミノベル)でお会いできたらうれしいでーす! ばたり。

 最新情報、各シリーズのおまけ小話は、私のHP(https://note.com/asabamiyuki)をチェックしてね! それではっ、みんなもマメたちと一緒に、「注意・ゴー!」だっ!(焼塩鯖より)



「サバイバー!!③ 大バクハツ! とらわれの博物館」
第1回につづく


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