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カピカピのウナギが生き返った!「冒険が知識に変わる ホモサピのいきもの調査報告書」第3回


登録者数160万人超の生き物系YouTuber・ホモサピによる最新作『冒険が知識に変わる ホモサピのいきもの調査報告書』。ホモサピのこれまでの体験を紹介しながら、生き物の不思議や自然と触れ合う楽しさを語ります。今回はその中から「カピカピのウナギ」をご紹介。


カピカピのウナギが生き返った!



 ウナギを飼うと、マジでよく脱走する。想像をはるかに超えるレベルで、ありえないくらい脱走する。初心者はどんなに気をつけても絶対に一度は経験するだろう。僕もウナギの脱走能力を甘く見てよく逃げられていた。
 ある朝、家の玄関のすみっこに、ホコリまみれの黒くて細長いものが落ちていた。「なんだろう?」と思ったら、2階の水そうにいたはずのウナギだった。カピカピに干からびて、微動だにしない。「ああ、僕の不注意で死なせてしまったか……」と落ち込んだ。
 だめもとで、万が一生きている可能性にかけて、水そうに戻してみた。すると、まるでカップラーメンにお湯を注いだときのように、みずみずしい姿に戻っていく!! おどろく僕を無視して、そいつは何事もなかったかのようにすみかのパイプへ戻っていった。
 ほかの生き物なら確実に死んでいそうな状態から一瞬で元に戻ったので、頭が混乱した。いや、でもたしかに図鑑には「ウナギは皮ふ呼吸ができる」と書いてあったな。つまりあいつは、地上でも皮ふ呼吸でなんとか生き延びていたのだ。
 ウナギは、ほかの魚が絶対に登れないような垂直のかべも水が流れていれば平気で登るし、雨の日は、まれに地面をはって移動することもある。あと、カニや昆虫なども喜んでバリバリ食べる。あんなにニョロッとした見た目で、じつはめちゃくちゃタフなやつなのだ。


※写真は本には掲載されていません。


 

 

〈DATE〉
季節:
場所:
きっかけ:マムシを探していたら偶然出会った
危険度:
レア度:★★

 

 




今回紹介したエピソードをはじめ、破天荒な体験から知識につながるまでの過程が詰まった『冒険が知識に変わる ホモサピのいきもの調査報告書』、ぜひチェックしてみてください!
 


 

 

【著者プロフィール】



生き物をとったり食べたりしている生き物系YouTuber。著書に『地球は食べ物 いきもの獲って食べてみた日記』がある。
YouTube @ホモサピ



書籍情報


著者:ホモサピ

定価
1,595円(本体1,450円+税)
発売日
サイズ
四六判
ISBN
9784048975520

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