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原っぱに野菜が生えていた!「冒険が知識に変わる ホモサピのいきもの調査報告書」第4回


登録者数160万人超の生き物系YouTuber・ホモサピによる最新作『冒険が知識に変わる ホモサピのいきもの調査報告書』。ホモサピのこれまでの体験を紹介しながら、生き物の不思議や自然と触れ合う楽しさを語ります。今回はその中から「原っぱの野菜」をご紹介。


原っぱに野菜が生えていた!



 野菜は植物である。米や小麦にも原種があるように、野菜にも原種がある。そして原種があるならば、それに近い仲間の植物もいる。
 たとえばノビルという植物は、長ネギと同じくヒガンバナ科ネギ属だ。葉はネギのにおいがするし、根っこには玉ネギのような球根がある。これはもうネギといっていいだろう。
 そして海辺の砂地に生えているハマダイコン。これは長い間栽培種のダイコンが野生化したものだと思われていたけど、じつはまったく別の独立した種類であることが最近わかった。細いけど、ダイコンと同じかおりがあり、辛味成分もある。僕は動画でハマダイコンをおでんにして食べた。
 次はニンジン。ノラニンジンという外来生物のニンジンは、その辺にけっこう生えている。ただし味はかなりマズい。ニンジンというより、「ただの木の根っこ」といった感じだ。いつも食べているニンジンとくらべると、農家の人にひざまずいて感謝したくなってしまう。
 ちなみに、ノラニンジンにとてもそっくりなドクニンジンという、猛毒を持つ植物もある。調べてみると、見た目はほとんど見分けがつかなかった。北海道に行ったときに、空港を出てすぐの広場一面にノラニンジンがたくさん生えているのを見たことがあるけど、ドクニンジンも北海道に多いらしい。植物にくわしくない人は、北海道でノラニンジンを採取しようとするのはやめたほうがいいかもしれない。


※写真は本には掲載されていません。


 

 

〈DATE〉
季節:一年中
場所:河川敷など
きっかけ:おばあちゃんに食べられる野菜を教えてもらった
危険度:★★
レア度:★★

 

 




今回紹介したエピソードをはじめ、破天荒な体験から知識につながるまでの過程が詰まった『冒険が知識に変わる ホモサピのいきもの調査報告書』、ぜひチェックしてみてください!
 


 

 

【著者プロフィール】



生き物をとったり食べたりしている生き物系YouTuber。著書に『地球は食べ物 いきもの獲って食べてみた日記』がある。
YouTube @ホモサピ



書籍情報


著者:ホモサピ

定価
1,595円(本体1,450円+税)
発売日
サイズ
四六判
ISBN
9784048975520

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