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知る・まなぶ

どっちが強い!? 記憶の島 第5話-17


 君たちはふたたび動物たちに乗って、急いでディエゴのやしきを目指して進んだ。
「うわっ!」



 時折、 体がジャンプするような大きなゆれを感じ、君たちは乗っている動物にしがみついた。動物たちも時々不安そうに立ち止まる。発電塔のあったほうを見ると、白い色の濃い蒸気が今もふき出し続けていた。地鳴りが続き、島全体から不気味な音が聞こえていたが、その中によく知ったプロペラ音がまざっている。
「この音は…ヘリだ!」
 ジェイクが空を見上げると、ちょうど飛び立ったヘリが森の上にすがたをあらわした!
   ものすごい音と風で森をかき回すようだ。
「ディエゴたちが島を見すててにげた!?」
「ヘリが使われたようね。ルイスたちに連絡しなくちゃ! ヘリポートがあればそこに着地できるはずでしょ」
「それまでヘリポートが無事ならね…」
 君とシェリーがやりとりしている間にも、森のさまざまな動物たちが、同じ方向にあわてて走っていく。ヘリのすがたと島の振動で、森の動物たちはパニックを起こしているのだ。
「ポポ、コワイ! コワイ!」
「このまま地震が続いたら、海岸の施設がこわれるかも――キャア!」
 ポポとソフィーが話していたその時、急に犬のような動物が数頭つっこんできた! 短い体毛に、背中の半分ほどのしまもよう――。
「もしかして絶滅種のフクロオオカミか!?」
「オオカミ、おかしい、どうした?」
 ジェイクとターゼンが身がまえた。フクロオオカミはおそろしい顔でせまってくる。



 

▶急いでにげる
▶その場でふせる


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