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知る・まなぶ

どっちが強い!? 記憶の島 第4話-17


 君たちは森の手前で木立の根元にすわり、サイがどこかに行ってくれないかといのっていた。運がいいことに、すぐサイはその場をはなれていってくれた。それでも慎重に周りを確認しながら、草地のほうへ入っていった。
 草地の遠くに人の造った道路が見えてきた。
「このあたりには車が入ってこられるな…。やっぱり森にもどろうか?」
 ジェイクがなやんでいると、犬っぽい動物が一匹、ジェイクのほうに近づいてきた。
「犬? それともハイエナかなんか? なつくのかな?」
  ジェイクがしゃがんで動物の顔をながめる。
「おそらくオオカミね。絶滅したオオカミの種類はけっこう多いのよ。もしかしたらニホンオオカミかもしれない」
 シェリーがアナライザーをかざす間もなくオオカミの数がふえてきた!
「やばい! にげよう!」
 オオカミからにげようとしたその時、草地の道路に車の向かってくる音がとどろいた。ディエゴの部下たちのジープがやってきたのだ!
「うっそだあああっ!!」
 君たちはさけんだ。ジープとオオカミに同時に追いかけられる! 草地は途中から切り立ったがけになり、君たちはジープとオオカミに追われてジグザグに走っていく。オオカミの一頭が君に飛びかかってきた!
「あーーっ…!?」
「ヤメロ! おいらたち、てき、ちがう!」
  ターゼンがオオカミにだきついた。いきおいでゴロゴロと転がるターゼンとオオカミ。そのまま、がけのほうへ転がっていってしまう!



「!! ターゼン!?」
「わああーーっ!!」
 がけの下にターゼンとオオカミが転がり落ちていった…。
「ターゼーーン!」
 ジープとオオカミに追われている今は助けに行けない。特にオオカミは数が多くてやっかいだ。

▶標本の骨を持っている
▶持っていない

 


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