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今回乗船するのは、以前からXベンチャー調査隊が利用している調査船だった。定位置なのかなれたようにジェイクは先頭の方のいすにすわった。
そういえばターゼンはどこだろう?
「これ くえない」
チョコか何かと間違えて紙をくわえたターゼンの口から、君はあわててそれを引っこぬいた。なんだろう? 走り書きのメモだ。
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「これ…シェリーが書いたものじゃないか?」ジェイクが横からのぞいてつぶやいた。
どうやらもともとこの船でシェリーは向かおうとしていたらしい。その後何らかの理由で移動手段を変更したのかもしれない。
「何か意味があるのかも…」