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知る・まなぶ

どっちが強い!? 記憶の島 第1話-8


 君たちの乗った船は航海を続けていた。何度か小さな島を経由して整備しながら向かう。島の住人に聞きこみをしてみるものの、謎の島の情報はなかなか得られない。ターゼンが島のフルーツを口いっぱいにほおばって船にもどってきた。どうやらおこっているようだが…
「フルーツ ぬすむ て みえた! だれか いる!」
「何だって!?」ジェイクが奥を調べた。突然の金切り声。人間の声じゃない!
「いだだだだ!」一羽の鳥がジェイクとターゼンをおそっている。
「やめなさいポポ!」どこからか少女の声がして、その鳥は空中にまいあがると、ゴソゴソと出てきた少女の肩にとまった。
 オウム? インコだろうか。よく知っているインコよりは大きい。頭部から首にかけて赤から黄色のグラデーションになっていて、体色はあざやかな緑色をしている。君の視線に気づいたのか、ポポと呼ばれたその鳥は少女の栗色の髪に顔をうずめてしまった。なんだか気まずそうにしているように見える。
 一方、少女は水色のパーカーの肩にふわりとかかるほどの髪。ベージュのキュロットと、肌をしっかりとかくすレギンスのコーディネートをしていた。君と同い年くらいだろうか。まっすぐな視線から、強い決意を感じる。
 君が落ち着いた声で名前を聞くと、少し安心したのか少女も話をしてくれた。
「私はソフィー。あなたたち、あの島を探しているんでしょ? 私もそこに行きたいの」
「理由をちゃんと話せよ!」ジェイクがわりこんできた時、船に衝撃が加わった!
「なんだ!?」みんなで船のへりまで出て海を見た。

▶イルカが近くを泳いでいる?
▶シャチがせまってきている?


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