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「攻・守」をキーワードに恐竜たちの進化、そして恐竜絶滅の謎に迫る!
大阪市立自然史博物館ネイチャーホールにて、2023年7月7日(金)~9月24日(日)の期間、特別展「恐竜博 2023」が開催されます。
本展では、鎧竜の史上最高の完全度と謳われるズール・クルリヴァスタトルの実物化石を中心に、身を守るためにトゲやプレートを進化させた装盾類(剣竜と鎧竜の総称)の進化について解説。「攻・守」をキーワードに恐竜たちの進化を学ぶことができます。
「守」を代表する恐竜として取り上げるのが、アンキロサウルス類の鎧竜・ズール。その実物化石はカナダ・ロイヤルオンタリオ博物館(ROM)以外では初公開となります(先行して6月18日まで東京会場で公開)。ズールは、全長約6mもあり、アンキロサウルスと肩を並べる最大級の鎧竜。本展では、鎧竜類に特徴的な頭部から胴体を覆う装甲、尾の棍棒までが展示されます。
「攻」を代表する恐竜としては、ズールと同じ時代に生きたゴルゴサウルス(ティラノサウルス類)の全身復元骨格もズールの全身復元骨格と相対するように展示。当時の恐竜たちの「攻・守」を臨場感ある展示で体感することができます。
特別展「恐竜博2023」のみどころ
「攻・守」が進化させた恐竜たち
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ズール(左)とゴルゴサウルス(右)
の対峙シーンを再現した全身復元骨格(東京会場 撮影:山本倫子)
本展では、究極の防御のためにトゲやプレートを進化させた装盾類の進化、そのような進化に対抗しなくてはならなかったさまざまな肉食恐竜たちの進化を比較しながら紹介。恐竜たちの「攻・守」をキーワードに、恐竜学の最前線を学ぶことができます!
鎧竜屈指の完全度を誇る「ズール」全身実物化石が日本初上陸
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(左)ズール・クルリヴァスタトルの復元画(©Royal Ontario Museum)/(右)ズール・クルリヴァスタトルの胴体部分(実物化石)©Royal Ontario Museum photographed by Paul Eekhoff
1個体で頭骨から尾の棍棒まで発見されたアンキロサウルス類はズールが初めて。その完全度、保存状態の良さから、鎧竜の進化を解明する大きな手がかりのひとつとなる恐竜です。頭骨から尾の棍棒までを、生きていた時の姿のように観覧できる展示手法は、世界で初めての取り組みです。
ティラノサウルス「タイソン」最重要級の全身骨格を世界初公開
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「タイソン」の全身骨格(東京会場)
アメリカ・モンタナ州に分布するヘルリーク層から発見されたティラノサウルス・レックス「タイソン」。頭部の一部(前関節骨)や、胸の叉骨、前あしの上腕骨、脊椎骨、腹肋骨、後ろあしの趾骨など、ティラノサウルスの中でも発見例が少ない部位の実物化石を使って、組み立てられた全身骨格が世界初公開されます。ティラノサウルスの新標本の実物化石を観察できるのは、日本では貴重な機会なので見逃せません。
南半球の王者新種の肉食恐竜、マイプ・マクロソラックスを世界初公開
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(左)マイプ・マクロソラックスの復元画(画:Agustin Ozain)/(右)マイプ・マクロソラックスの実物化石(一部複製を含む)(東京会場 撮影:山本倫子)
本展監修の真鍋真(国立科学博物館副館長)らの調査隊によって、2020年にアルゼンチンで発掘され、2022年に新種として命名された肉食恐竜。推定全長約10mはメガラプトル類の中で最大級を誇ります。白亜紀最末期の種だと考えられるマイプが世界初公開されます。
■「特別展『恐竜博2023』 | THE DINOSAUR EXPO2023」概要
[大阪会場]
開催期間:2023年7月7日(金)~9月24日(日)
会場:大阪市立自然史博物館 ネイチャーホール(花と緑と自然の情報センター2階)
時間:午前9時30分~午後5時
※入場は午後4時30分まで
※8月11日(金・祝)〜15日(火)は特別展の開場を午前9時にくりあげます
詳細URL:https://dino2023.exhibit.jp/
公式Twitter:dinoexpo2023
公式Instagram:dinoexpo2023
問い合わせ先:大阪市総合コールセンター(なにわコール)
TEL:06-4301-7285
FAX:06-6373-3302
受付時間:午前8時から午後9時(年中無休)
※イベント内容は今後変更になる可能性があります。
■ヨメルバからのお知らせ
ヨメルバ会員限定で、抽選で3組6名様に、2023年7月7日(金)から大阪市立自然史博物館ネイチャーホールで行われる特別展「恐竜博2023」のチケット(入場券)をプレゼント!
【応募しめ切り:2023年6月30日(金)23:59】
応募期間は終了しました。
たくさんのご応募ありがとうございました。