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【1分で読めるこわい話】『きょうふ小学校』 【上級】終電


 

みなさん、ようこそ『きょうふ小学校』へ!
ここは、わるいことをしたり、ルールをやぶったりした子がまよいこむ、
とってもこわ~い場所だよ。
え? なになに? こわい話が待ちきれないって?
それじゃあ、さっそくはじめようか……!

\2024年2月7日発売予定/
『1分で読めるこわい話 きょうふ小学校』の本では1冊で39のお話が読めるよ!

。。○○もくじはコチラ○○。。



 プルルルルルルルル

 駅のホームでは、電車の発車を知らせる音が鳴っている。

 ヤバい! まにあえー!

 わたしは全力でダッシュをして、なんとか電車にとび乗ることができた。

 ふう、あぶなかったあ。

 時刻はもう夜の十二時。

 仕事がなかなか終わらなくて、すっかりおそい時間になっちゃった。

 この時間になると電車はこれでさいご。

 いわゆる終電だから、乗りおくれるとめんどうなことになるところだった。

 わたしは息をととのえながら、空いているはしっこの座席にこしを下ろす。

 その直後、走ったつかれとねむけが同時におそってきて、なんだかウトウトしてきた。

 ねむいなあ。

 わたしがおりる駅までそうとおくないけど、すこし寝ちゃおうかな。

 いや、ダメダメ。終電なんだから、寝すごしたら大変なことになっちゃう。

 がんばって起きておかないと。

 でもやっぱり、ねむい……。

 しばらくして、わたしは肩をたたかれていることに気がついて目をさました。

 どうやら、となりの男性にもたれかかって寝てしまっていたようだ。

「あ……すみません!」

「大丈夫ですよ。でも、この駅でおりなくていいの?」

 そう言われてマドから外を見ると、電車はいつのまにかわたしがおりる駅についていた。

「あ、ありがとうございます!」

 わたしはハッとして、バッグを持って座席を立ち、電車をとびおりた。

 わたし、けっきょく寝ちゃってたんだ。なにやってんだろ。

 でも親切な人がいて助かった。

 せっかく終電に乗れたのに、あやうく寝すごすところだったよ。

 心の中でそう考えていると、一つだけ気になることがあった。

 そういえばあのおじさんは、なんでわたしがおりる駅を知っていたんだろう?

 わたしは、おりたばかりの電車をふりかえった。

 そのおじさんは、走りさる電車の中で、笑顔でわたしを見ていた。
 



 

<つぎの話を読む!>

 

【書誌情報】

1話1分で読める、こわ~い話がもりだくさん!
わるいことをしたり、ルールをやぶった子は、きょうふ小学校にまよいこんで、ブキミな教室に閉じ込められちゃう!? 休み時間に読めちゃう、とってもこわくて、オモシロイ話がいっぱい!


1分で読めるこわい話 きょうふ小学校

  • 作:松本 うみ  絵:小津
  • 【定価】792円(本体720円+税)
  • 【発売日】
  • 【サイズ】新書判
  • 【ISBN】9784046322937

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