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おうちで過ごす子どもたちに元気を!昆虫学者・丸山宗利先生からのメッセージ

まず、家族の人に以下のものを買ってもらうなどして、準備しましょう。

 ・プランター(なくても大丈夫)
 ・培養土(プランターを使う場合は、いっぱいになる量。袋をそのまま使うときには、14リットルか25リットルのもの)
 ・野菜の種か苗(ミニトマトがおすすめ)
 ・肥料(化成肥料というもので大丈夫)
 ・卵のから(食べたあとに洗って干しておく)
 ・緑色の支柱(太さ1センチで、長さ1.5メートルくらいのものを数本。ベランダの柵に結べる場合にはいりません)
 ・じょうろ(あるといいけど、なくてもいい)



プランターの場合、プランターがいっぱいになる量の土を入れます。だんだんと減っていくので、最初はいっぱいでいいです。袋をそのまま使う場合、袋の上を切って、ふちをめくり、土の表面まで丸めていきます。そして、下のほうに5ミリから1センチくらいの水抜き穴を10個くらいあけます。

土には細かくくだいた卵の殻をまぜておきましょう。卵2、3個分混ぜるといいでしょう。卵の殼のカルシウムがトマトの育ちやすい土に変えてくれます。

土が準備できたら、水をたっぷりと染み込ませます。ジョウロがあるといいですが、洗面器やコップなどを使っても大丈夫です。

次に、種をまきます。指で5ミリくらいの深さの穴をあけて、そっと土をかけます。芽がでるまでは、できるだけ暖かい場所において、毎日表面を湿らせます。直射日光をあてないようにするのも大事です。

苗の場合、そのまま植えつけて、水をたっぷりとあげます。

ベランダがあれば、そこにプランターや土の袋を置いて、世話をしましょう。部屋のなかであれば、窓際の明るい場所に置きましょう。そんなに日が当らなくても大丈夫なのがミニトマトのよいところです。

30センチくらいになって、最初の花が咲いたら、支柱を立て、枝の先端を結んでいきます。ベランダの柵に結んでもいいでしょう。このころから、土の表面が乾いてから水をあげるようにしましょう。そして、ほんの少しだけ、最初の肥料をあげます。少し土に混ぜてあげるのがコツです。

花が咲いたら、どんどんと実がなっていきます。6月から7月くらいがいちばんたくさんとれますが、上手く育てれば、11月ごろまで収穫できます。肥料は1月に1回くらい、卵の殼1個分を2カ月に1回くらいあげると、トマトが喜びます。

水をひかえめにすると、とても甘い実がとれます。そのかわり、皮が硬くなることもあります。様子をみてあげましょう。

トマトを育てるためには、脇芽をとるという作業が大切です。葉のつけねからツボミのついた枝がでてきたら、手で取りましょう。取らないとジャングルのようになってしまいます。場所に余裕があれば、2-3本はそのまま伸ばして、たくさんの実を収穫することもできます。

また、8月ごろになると、赤くて小さなハダニがついて、トマトが病気になることがあります。水をあげるとき、植物全体を濡らすと、ふせぐことができます。

もし面白かったら、毎年育ててみましょう。違う品種を植えてみても面白いでしょう。ただ、同じ土はトマトには使えません。同じ土に次の年も植えると、栄養が足りなかったり、病気になったり、上手く育たないのです。トマトのために新しい土を買い、古い土には別の野菜(ナスやジャガイモはトマトに近いのでダメです)や花の種をまいても面白いと思います。

ミニトマトは毎日目に見えて成長し、その様子がとても面白いです。また、ベランダで育てていると、虫や小鳥も飛んできて、植物が生き物にとってとても大切であることもわかります。また、八百屋やスーパーで売っている野菜が、どのように育つのか、どんな手間がかかるかということを知るのは、これから長い人生を生きるうえで、とても大切なことだと思います。

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