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【読み聞かせにぴったりな絵本16選】年齢別の絵本の選び方を読み聞かせのプロが紹介


読み聞かせをやってみたいけれど、「どんな絵本を選んだらいいの?」「どう読んだらいいの?」など、迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
そこで、読み聞かせのプロとして活動する「聞かせ屋。けいたろう」さんから、読み聞かせにおすすめの絵本とその選び方を教えてもらいました!
お父さんやお母さんが知っておきたい読み聞かせのポイントも紹介してもらっているので、ぜひ参考にしてみてください。

(※表紙の画像を押すと、それぞれの作品ページへ飛ぶことができます)


もくじ

読み聞かせは親子の時間とふれあいを作るのに最適!

0歳~2歳児の絵本の選び方とおすすめの作品
【 音とリズムと関わりで選ぶ 】
【 親子で歌える本を選ぶ】

3~4歳児の絵本の選び方とおすすめの作品
【 「繰り返しのパターン」がある絵本を選ぶ 】
【 内容をじっくり味わう絵本も楽しめるように 】

5歳児以降の絵本の選び方とおすすめの作品
【 ストーリーをじっくり味わうなら、怖い話もあり 】

読み聞かせのコツやポイント
【 抑揚や声色は無理に意識しない!絵本を子どもと楽しんでいれば、自然と魅力的な読み聞かせができる 】
【 絵本はそのまま読めばいいが、絵本の内容によって適度に子どもとやり取りをすることも 】

けいたろうさんからメッセージ

 

読み聞かせは親子の時間とふれあいを作るのに最適!

絵本を選んで読み聞かせをする前に、多くのお父さんやお母さんに知っておいてもらいたいことがあると、けいたろうさんは言います。はじめに、絵本の読み聞かせで心掛けておきたいことを教えてもらいました。

聞かせ屋。けいたろうさん(以下、けいたろう):
「家庭ではまず、親子のふれあいが大切。そして、読み聞かせをすることで、その時間やふれあいの機会を作ることができると思います。『いい子に成長してほしい』『教養になりそうな絵本を読んであげたい』など、さまざまなことを考えて本を選ぶ人がいるかもしれませんが、絵本で親子がコミュニケーションを取ることができれば、それが子どもの豊かな心を育むことにもつながります。

そして、家庭での読み聞かせは、自由です! ですから、読み聞かせをするときは何もこだわらず、硬くならず、自由に読んでみてください」

0歳~2歳児の絵本の選び方とおすすめの作品

【 音とリズムと関わりで選ぶ 】

0歳〜2歳だと、まだ言葉の意味が分からないことも多く、絵本選びも難しいと感じるかもしれません。この年代の子どもには、どのような内容、テーマの絵本を選んだらいいのでしょうか。生まれたばかりの新生児の時期から、言葉をたくさん覚えはじめる2歳の時期までに参考にしたい絵本の選び方や作品を教えてもらいました。

けいたろう:
「この時期の赤ちゃんには、[音とリズムとふれあい]を意識した絵本が大切だと思っています。いい赤ちゃん絵本は、短い文章の中に良質な音を使っていたり、リズムがよかったりします。そうした音やリズムが、心地よく絵本をめくらせてくれるのだと思います。

生まれたばかり赤ちゃんは、上下両方の唇を使って出す音『両唇音(りょうしんおん)』が好きなのではないかと考えています。ぱぴぷぺぽ・ばびぶべぼ・まみむめもですね。赤ちゃんにとって、”おいしい音”なんじゃないかと思います。絵本としては『いろいろ ばあ』(えほんの杜)や『ももも』(岩崎書店)は音の使い方とシンプルな展開がよく、イラストも明快でおすすめです。『ももも』はボードブック(厚紙絵本)なので、何でも口に入れてしまう時期にもおすすめです。ちなみに、昔からよく読まれる『はらぺこあおむし』にもボードブック版があります。

また、親子のふれあいを促してくれるという観点からは『ぶう ぶう ぶう』(講談社)や『なで なで なーで』(KADOKAWA)などがおすすめです。読むだけで、親子のふれあい遊びがはじまったり、赤ちゃんの体に触れることになります。赤ちゃんもそれがうれしくて、その絵本を指差したり持ってきたりするようになりますよ」


【 親子で歌える本を選ぶ 】


けいたろう:
「言葉や顔の表情などを認識し始める1~2歳ごろからは、親子で歌える絵本もぜひ読み聞かせしてみてください。対象年齢が広く、きょうだいがいるご家庭でも楽しめると思います。『おばけなんてないさ』(ポプラ社)や『はじめまして』(すずき出版)といった作品、歌集のようになっている『わらべうたであそびましょ』(のら書店)などがおすすめです。楽器を使って、演奏してもオッケーです」



3~4歳児の絵本の選び方とおすすめの作品


【「繰り返しのパターン」がある絵本を選ぶ 】


このころになると、言葉も発達してくるので、できるだけたくさんの本を読み聞かせしてあげたいと思う人も多いのではないでしょうか。さまざまな絵本がある中で、特に子どもたちに好まれる種類の絵本を教えてもらいました。


けいたろう:
「赤ちゃん絵本を楽しんだ後は、シンプルな展開の幼児絵本を選ぶといいかもしれません。特に、『繰り返しのパターン』がある絵本はおすすめです。『繰り返しのパターン』とは、たとえば『おおきなかぶ』でおじいさんが来て、おばあさんが来て、孫が来て、犬が来て、というように、物語の中で同じことが繰り返される展開のことをいいます。

子どもたちは、この繰り返しが大好きです。きっと、繰り返しのパターンに気付くと、次の展開を予想しながら、次第に絵本に引き込まれていくのだと思います。期待通りの展開では『やっぱり!』と楽しくなり、逆に意外な展開だと『次はどうなるんだろう?』と、子どもたちはわくわくできます。

繰り返しのパターンがある絵本としては『てぶくろ』(福音館書店)や、題材も身近で親しみやすい『でんしゃにのって』(アリス館)などがおすすめです。また、以前僕が翻訳を手掛けた『まいごのたまご』(KADOKAWA)は、物語が軽快に進んでいくようにオノマトペを使ってリズムのいい文章になるよう心掛けました。ぜひ読んでみてほしい絵本です。

また、乗り物、動物、恐竜など、子どもが好きなものが題材の絵本を選ぶのもいいと思います。自分が好きなものがお話になっていたら、きっと子どもはうれしいでしょうね」


【 内容をじっくり味わう絵本も楽しめるように 】

けいたろう:
「子どもが大きくなってきて、繰り返しの展開を楽しむ絵本からじっくり内容を味わう絵本を読みたくなったら『ぼくひこうき』(ゴブリン書房)がおすすめ。自分が折った紙飛行機がどこまでも飛んで行くという展開が、子どもの共感を呼びます。シンプルで力強く、夢中になれる絵本です。また、『寝たふりをすると、お母さんに抱っこして運んでもらえるから…』という、子どもの愛らしい気持ちを描く『ねたふりゆうちゃん』(白泉社)も、親子で微笑ましく読んでもらえると思います」


5歳児以降の絵本の選び方とおすすめの作品

【 ストーリーをじっくり味わうなら、怖い話もあり 】

子どもが大きくなってきて、そろそろしっかりしたストーリーの絵本を読んであげたいところ。このころの子どもには、どのような絵本がいいのでしょうか?

けいたろう:
「このころになると、古今東西さまざまな絵本を楽しめると思います。『桃太郎』や『浦島太郎』など今まで多くの人に読み継がれている日本の昔話や、『さんびきのこぶた』や『シンデレラ』といった海外の童話、『めっきらもっきらどおんどん』(福音館書店)や『ぐりとぐら』といった名作絵本もおすすめです。

また、『はやくちこぶた』(瑞雲舎)などの言葉遊びを楽しむ絵本、『あらまっ! 』(小学館)など落語のようなオチがある絵本、変わった絵本でいえば、子どもが自分で質問の答えを選ぶという『ねえ、どれがいい?』(評論社)なども親子で読んでいて楽しいと思います。

『年長になったから』『もうすぐ小学生だから』と考え、長い話や教養になりそうな話を選びがちになるところですが、親子一緒に絵本で笑い合えるのもこの時期ならでは。そんなときこそおかしい、面白いという絵本もぜひ!」


読み聞かせのコツやポイント

次に、読み聞かせのプロであるけいたろうさんから、読み聞かせのコツやアドバイスをもらいます。ですが、これから説明することは、「あくまで僕が多人数の前で絵本を読むときのやり方」とのこと。けいたろうさんは「お父さん、お母さんは読み聞かせのプロになる必要はないので、家庭で読み聞かせをするときは自由に読んでもらっていいのです」と話します。

【 抑揚や声色は無理に意識しない!絵本を子どもと楽しんでいれば、自然と魅力的な読み聞かせができる 】

いざ読み聞かせをしようとなると、張り切って抑揚を付けたりキャラクターによって声色を変えたりと工夫する人も多いのではないでしょうか。ですが、逆に、抑揚や声色を意識するのが恥ずかしくなって棒読みになってしまうことも。どのようにしたら、自然で上手な読み聞かせができるのか聞きました。

けいたろう:
「読み聞かせをする人も子どもと一緒に絵本を楽しむことが大切だと思います。親御さんの楽しそうな表情や声が、子どもに響くのではないでしょうか。

無理に抑揚を付けたり声色を変えなくても、自然と子どもは絵本に夢中になってくれると思います。感情を抑えて読むのも不自然で、ぎこちなくなると思いますし、読み手が楽しめないような気がします。

それと、子どもは親御さんが絵本を読んでくれるだけでうれしいものなので、上手かどうかは気にしなくて大丈夫ですよ!」

【 絵本はそのまま読めばいいが、絵本の内容によって適度に子どもとやり取りをすることも 】

読んでいる最中、文章にないセリフをアドリブしてしまったり、親の視点から子どもに「ほら、ここを見て」などと話しかけてしまうことも読み聞かせの”あるある”。どの程度までアレンジしてもいいのでしょうか。

けいたろう:
「いい絵本の文章は実によくできていて、文に書かれていないことは、絵で描かれています。逆もまたしかりです。なので、大抵の絵本はそのまま読めば大丈夫!

ですが、問いかけが中心の絵本や聞き手に参加を促す絵本は、自分の言葉で子どもを誘ったりもします。すると、その絵本の魅力をより味わえるかと思います。

また、赤ちゃんはお話を楽しむのと同様に、読み手とのやり取りも楽しみにしてくれているので、たとえば絵本の中に食べ物が出てきたら『たべてみる?』などと、自然な会話を加えてもいいと思います」

けいたろうさんからメッセージ

ここまで、けいたろうさんから年齢や成長に応じた読み聞かせ絵本の選び方やおすすめ作品を紹介してもらいました。ぜひ、絵本を通じて親子のコミュニケーションを楽しんでみてください。

最後に、けいたろうさんからみなさんへのメッセージです。

けいたろう:
「子どもが何歳になっても変わらないのは、『絵本が親子をつないでくれる』ということ。ふれあいだったり、共感だったり、笑い合うことだったり、生まれるコミュニケーションは選んだ絵本によってさまざまですが、絵本はやっぱり、親子をつなぐ本だと思うのです。

子どもが『よんで!』と絵本を持ってきて、それがきっかけで親子の時間が始まる。そういう何気ない幸せが皆さんの日々の中にあればうれしいです」

【監修者プロフィール】



聞かせ屋。けいたろう
夜の路上で、大人に絵本を読み始めた聞かせ屋。親子読み聞かせ、絵本講座、保育者研修会で全国を駆け巡る。絵本の文章や翻訳も手がける。保育士。二児の父。作品に「どうぶつしんちょうそくてい」「おっぱいごりら」(アリス館)「あいたい あいたい あいうえお」(KADOKAWA)、翻訳作品に「まいごのたまご」(KADOKAWA)「えらぶえほん」(講談社)など。2022年10月に、翻訳を務めた「きょうりゅうかくれんぼ」(KADOKAWA)が発売予定。
ホームページ:https://kikaseya.jp

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