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第3回 「オバケも友情も七不思議!?①」/『世界一クラブ』最新21巻ためし読み


角川つばさ文庫の人気シリーズ『世界一クラブ』最新21巻が、もうすぐ発売!
発売前にドドンと先行ためし読みしちゃおう!

世界一の特技をもつ小学生5人による〈世界一クラブ〉。
怪力のすみれが、光一を巻き込んで大爆笑の力わざケーキ作りに挑戦!?
和馬の家に一人で行ったクリスはトンデモない家族とあぶないヒミツの部屋を目撃!?
そして健太と光一は、学校の七不思議のナゾにいどむ⁉
ドキドキ&笑いがいっぱいの、事件3本立て・最新刊!(公開期限:2026年12月31日(木)23:59まで)



『世界一クラブ 大変身!? 七不思議のスぺシャル・ショー☆』
(大空なつき・作 明菜・絵)
10月7日発売予定!


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『オバケも友情も七不思議!?』

1 全校集会は宣伝チャンス!?


 ――すべての始まりは、十月の全校集会だった。

『先生からの連絡は、以上になります』

 司会の徳川光一(とくがわ・こういち)は、マイクに向かってしゃべりながら、目の前に並んだ三ツ谷小のみんなを見まわした。

 ……ふう。慣れてきたとはいえ、さすがに少し緊張するな。

 全校集会は、月に一回。朝、全員が体育館に集まって行われる。

 校長先生の話を聞いて、委員会やクラスの発表を見たら、あとは終わりのあいさつだけだ。

『次は、終わりの言葉。副会長の八木健太(やぎ・けんた)さん、お願いします』

「はい!」

 元気よく返事した健太が、光一からマイクをもらうと、みんなの前に立つ。

 八木健太――光一の親友で、三ツ谷小学校・児童会の副会長。

 そして、声まねに手品、一人漫才から落語までなんでもこなす、〈世界一のエンターテイナー小学生〉だ。

 まあ、調子に乗ってやりすぎるときがあるところが、玉にきずなんだけど。

 でも、今日は気合いが入ってるな。これなら、おれも安心して見てられる――。

『みんな。全校集会おつかれさま! 最後に、ぼくたち児童会から大事なお知らせがあるよ!』

 ん?

 首をかしげた瞬間、健太にぐいっと引っぱられて、横に立たされる。

 さっと首にかけられたのは、漫才師がよくつけているような大きな蝶ネクタイだ。

 これをかけられたってことは――また、健太の漫才に巻きこまれる!?

『健太、おれは漫才なんてしないからな!? 全校集会を早く終わらせないと』

『光一、ここでクイズだよ! 今月の最終日、十月三十一日は、いったい何の日でしょう?』

 ……これは、答えないと全校集会が終わらないやつだな。

 光一は、しぶしぶ口を開いた。

『十月三十一日は、有名な記念日がいくつかあるな。まず、ガスの記念日。横浜の馬車道でガス灯が点灯されたことを記念した日なんだ。当時の旧暦の九月二十九日は、今の新暦では十月三十一日だから、この日になっている』

『ブブ〜! はずれ。ぼくの答えは、もっとすごくて、みんなが好きな記念日だよ!』

『じゃあ、日本茶の日だな。他にも、二月六日は抹茶の日、六月一日は麦茶の日と、お茶に関する記念日が、たくさんあるんだ』

『それも、ブブー! たしかに、ぼくもお茶は大好きだけどさ。もう、光一、ううん、ぼくの相方! 頼むよ〜。このままじゃ、ぼくたちの最高の漫才コンビが解散になっちゃうよ!?』

『おれが、いつ健太と漫才コンビを組んだんだ!』

「あはは。八木も徳川も、おもしろすぎ!」「すごい、息ぴったりだよね」

 みんなから、大きな笑い声が起きる。

 クラスの列で、すみれが大爆笑している。クリスも、口を押さえて笑いをこらえるのに必死だ。

 和馬は見なくてもわかる。絶対、こっそり笑ってるに決まって――。

 司書の橋本先生も笑ってる!? しっかりした司会姿を見せて終われるはずだったのに!

『あ〜、もうわかった! 十月三十一日、つまりハロウィンだろ!?』

『せいかーい!』

 ピンポン ピンポン ピンポーーーーン

 健太が、さっと取りだしたあやしいボタンを押しつつ、正解の音を声まねする。

 あいかわらず、すごい技術だな。クイズでよく聞く、あの音にしか聞こえない。

『それにしても、なんで急に、ハロウィンの話を――』

 ガシッ

 突然、健太に肩をつかまれる。でも、その手はやけにかたい。

 なんだかゴツゴツした、岩みたいな――。

『わっ』

 いつの間にか、健太の手が不気味な緑色になっている。

 分厚いゴムでできた、ごわごわした手袋。

 頭と首には、深く刺さったネジふうのシール。

『これ、まさか、フランケンシュタインか!?』

『ブッブー! ぼくは、フランケンシュタインじゃなくて、フラン健太シュタインだよ!』

 健太は、目をきらりと輝かせると、マイクのスピーカーを超える大声で叫んだ。

『ということで! 今年の十月三十一日は、学校でハロウィン・パーティーを開催するよ! 児童会が企画するから、みんな、ぜひ参加してね!』



 …………

『えっ』

「ハロウィン・パーティー!?」

 体育館が、みんなの喜びの声で震える。

「お菓子、たくさんもらえるとか!?」

「もしかして、仮装もしていいの?」

「オレ、カッコいいやつ、やりたい。ゾンビとかよくない!?」

 って、ちょっと待て!

『おれは今、初めて聞いたぞ!? しかも、それ、おれも企画するのか――――!?』


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