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大人気!「お天気係におねがい! 運動会を晴れにせよ!」先行ためし読み連載 第12回

わくわくいっぱい、つばさ文庫の新シリーズ! 超~優柔不断で自分になかなか自信がもてない5年生の女の子、天川空がある日突然、天気をあやつるチカラを手にいれた!? 勇気も自信もなかったけど、つよい意思で天気をあやつるために、はじめて自分で目標をたてて、やるって決めた! 個性豊かなお天気男子たちといっしょに、運動会を晴れにせよ!(公開期限:2026年8月31日(月)23:59まで)


 

13★空と太陽のケンカ


 ──晴れてほしくない……!


 莉子ちゃんが、運動会が中止になってほしいって願ってるって知った。


 莉子ちゃんがこまってる。親友なら、助けなくちゃ。願いをかなえてあげないと。

 でも、莉子ちゃんの願いをかなえるってことは……。

「空、なにやってんだよ?」

 放課後の特訓の最中、ハレくんがまゆをひそめる。

「今日は、この神社の空を晴れにするって言ってるのに。ぜんぜん、太陽が出てこない。前より悪くなってるぞ」

「ご、ごめん。はあ……」

 ため息をつきながら、むねに手を当てる。

 なんにも、心が熱くならないよ。

「体調が悪いんじゃないか?」

 ライくんが、かさをさしてくれる。わたしのレインコートは、すっかりびしょびしょだ。

「カゼをひいたのかもしれない。それなら、明日までに治さないと」

「それとも、お腹へってるとか? おれ、お菓子なら持ってるよ。食べる?」

 フウくんが、ポケットから、チョコやアメをとりだす。

 心配かけてる。ただでさえ、アメくんのことで、みんな不安に思ってるのに。

「……ライ、フウ。空と二人きりにさせてくれ。話したいことがあるんだ」

 ハレくんがいきなり、まじめにお願いする。

 二人はちょっとおどろいた。でも、なにも聞かないで素直にうなずく。

「分かった。ムリはし過ぎるなよ、二人とも」

「終わったら、声かけてよね!」

 二人が行って、ハレくんと向かい合う。

「オレには分かる。カゼをひいてるわけでも、腹がへってるわけでもない。集中できてないんだ。そうだろ?」

「……うん」

「学校で、なんかあったのか? 一人で考えこんでないで、ちゃんと話せ」

 ハレくんに、かくしごとはしたくない。

 だから、莉子ちゃんとの会話をぜんぶ教えた。

「晴れにしなくちゃいけない。そのために、心が熱くなれる目標を見つけて、みんなとがんばってきた……ぜんぶ、分かってる。でも頭にね、莉子ちゃんの顔ばっかり浮かぶの。このまま晴れにしたら、莉子ちゃんが傷ついちゃうって思って……」

 じぶんの今の気持ちも、正直に伝えた。

 ハレくんなら、この迷う気持ちを分かってくれるよね?

 ハレくんは短く息を吐いたあと、なぜか首を横にふった。

「……空。お前は、ぜんぜん分かってない」


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