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ものがたり

【先行ためし読み!】『ふたごチャレンジ!』6巻 第3回 カラーパレットが開かなくて


【挑戦したいんだ。好きなものを「好き」って言いたいから――】

「おとなのルール」と戦うふたご、あかねとかえでの物語は、毎回ハラハラドキドキがいっぱい! しかも今回は、2人それぞれの「気になるヒト」との新・展・開が…!? 最新刊を、どこよりも早くためし読みしてね!(毎週月曜日更新・全3回)

【このお話は…】
太陽と、なかなおりできた、あかね。でも
「俺の体のことは、俺ひとりで闘わなくちゃならないんだから……」
と言われてしまった。
それでも「なにかしたい!」と動きはじめる。
一方、かえでは、おえかきクラブのみんなで、絵を描くことになって、
ウキウキしながらクラブにむかったけれど……!?



8 ぼくたちの目指す絵って?

● 
 放課後。
 ぼく――かえでは、ワクワクした気持ちで、図工室にむかった。
 朝からずっと、おえかきクラブの時間が待ちどおしかったんだ。
 さっそく、大きいつくえのまわりにイスをならべて、みんなでかこむようにすわる。
「まずは、どういう絵を描きたいか話しあわない?」
「そうだね。先にざっくりイメージを決めておいたほうが、アイデアがうかびやすそう!」
 6年生の先輩たちが口火を切って、話し合いをリードしてくれる。
「どういう絵、かあ……歩道橋を通る人がたくさん見るんだから、記憶に残るのがいいよね」
「ってことは、変わった絵だったり、すごい工夫がされていたりってこと?」
「なにか、トクベツな仕掛けがあったりとか……?」
「あっ、通りがかったとき、音声が流れるとか!」
「はいっ! シャボン玉が出るとか!?」
「いや、私ら遊園地作るんじゃないから!」と先輩がツッコんで、場が笑いにつつまれる。
「とりあえず、なんでもいいから、1人ずつ順番に言ってこうか!」
 ということになった。
 えーと、えーと。ぼくはどういう絵が描きたいのかな?
 順番に発言するって、ちょっと緊張する。
 ――あ、でも、そうだ。
「かえでちゃんは、どう?」
 最後に、ぼくの順番がまわってきた。
 ぼくは、あまり迷わずに口を開いた。
「はいっ。ちょっとぼんやりしてるんですけど……ぼくは、『歩道橋をわたるときに、ココロが明るくなるような絵』を描きたいなって思います……! ゆううつな気分のときとか、悲しい気持ちのときでも、そこを通る人が見ると、少しでも前向きになれるような……」
 言ってるうちに、自信がなくなってきて、だんだん声が小さくなってしまった。
 むずかしいことを言っちゃったかも?
 でも、いちおう、目指したいことを、言葉にできたぞ。
 昨日、あかねから「かえでが描いた絵を見て、エネルギーがわいてきた」って言われたのがうれしかったから、今回もそんな絵が描けたら……って、思うんだ。
 ぼくがそっと見まわすと。
「へえ、かえでちゃん。それ、すごくいいね」
 先輩の1人が、感心した様子でそう言ってくれる。
「かえでちゃんって自分の意見を言葉にするの、上手だね。ふんわり思っていたことを、言い当てられたみたいだよ」
 ほかのメンバーも、うんうんとうなずいている。
「いえ、そんな……!」
 絵を描くことについて考えるきっかけをくれた、あかねのおかげだよ。
 先輩の1人が立ちあがって、黒板にチョークで大きく、
   ココロが明るくなるような絵
 と書く。
「よーし、めざす絵が決まったから、さっそく絵柄を出していこうか」
 わっ、ぼくが言ったこと、採用してもらえたみたい。
 なんだかソワソワしちゃうけど、うれしいな。
「ココロが明るくなる、かあ……じゃあ太陽、とか?」
「そのまんますぎだよー」
「カラフルな絵がいいよね」
「歩道橋に描くのってペンキ? ペンキって何色くらいあるのかな?」
「あんまり細かい絵は描けないよね」
「うん、それに、近づかないと、なにが描いてあるかわかんないのはダメじゃない?」
「黒板にちょっとためしに描いてみる!?」
 先輩たちの何人かが、チョークで絵を描きはじめる。
 ノートに描いてみる先輩も、うーんと頭をひねっている先輩もいる。
 ぼくは、凜ちゃんみたいに、自由帳に描いてみようかな。
 鉛筆を手にして、ぼくは、すっと目を閉じる。
 そして心の中に、カラフルな絵の具のパレットを思いうかべて。
 心の中の絵筆を取りあげる。
 ココロが、明るくなるような。
 色あざやかなイラストを、思い描こうとして――
「………………」

 ――……あれ?

 ぼくは、ふと目を開ける。
 ぜんぜん、なにもうかばない……?
 どれだけ待っても心の中のキャンバスは、真っ白なままだ。
 えっ、どうしたんだろう。
 おかしいな。
 絵を描こうって思うときはいつも、なにかしら頭にうかんでくるのに……?
「……ちゃん。かえでちゃん?」
 はっと顔を上げると、凜ちゃんが何度もぼくに話しかけてたようだった。
 みんなの注目も、ぼくに集まっている。
「そろそろ帰りの時間なんだけど、先輩が『この8人で描いたってことを、なにかサインで残したい』って。それで、みんなの名前から1つずつ、絵で表したらどうかって意見が出たの。どうかな?」
 つまり、ぼくだったら「楓の葉」を描くってことだよね。
「きいてなくてごめんなさい。それ、すごくいいと思います!」
 ぼくがうなずくと、先輩が「よかった!」と笑みをうかべた。
「かえでちゃん、集中してたけど、なにかいいデザインを思いついた?」
「い、いえ、まだ……」
「やっぱり、一度にぜんぶ決めるのはむずかしいね。次のクラブ活動の日までに、それぞれ考えてこよう。せんせー、おえかきクラブは、来週も活動していいですか?」
「ああ、もちろん。ペイント本番は今月末だからな」
「はーい。じゃあみんな、また来週ね!」
 先輩がそうまとめて、今日のクラブ活動はおしまいになった。
 うう、先輩の話をききのがすなんて……やっちゃった。
 それに、テーマを出したのはぼくなのに、まったくなにもアイデアを出せないなんて……。
 よし。
 次のクラブ活動までに、絶対、デザイン案を持ってこられるように、ちゃんと準備してこよう……っ!


9 カラーパレットが開かなくて

「う、ううう……」
 ぼくはうめいて、自由帳の上にコツンとおでこをのせた。
 ひらいた自由帳には……なにもない。
 なんにも描けてないんだ。
 このあいだのクラブ活動のときから、まったく同じ。
 心のキャンバスは、ぱりぱりに真っ白なまま。
 っていうか、むしろ悩みすぎて、灰色っぽくくすんじゃったようなイメージだ……。
 とにかく、なんでもいいから描こう――って、思ってみたけど。
 どうしても手が止まってしまう……。
「かえでちゃん、そんなに思いつめないで……?」
 クラブ活動のときからずっと様子がおかしいぼくを、凜ちゃんはずっと気にかけてくれている。
「思いつめてるってわけじゃないんだけど……」
 いや、やっぱり、思いつめてるのかな?
 ぼくが真っ白な自由帳に目を落としていると、凜ちゃんが、自分のおえかき帳を開いて、ぼくのつくえの前にすわった。
「じゃあ、いっしょにおえかきしようよ! 気分転換に!」
 凜ちゃんはそう言って、さっそくなにかのキャラクターのひとみっぽいものから描きはじめる。
 これは……『ハナコイ』の主人公、恋花ちゃんかな?
 ひとみの中にさりげなくハートが入ってて、すごくかわいいんだ。
 じゃあぼくは、ライバルの夢見ちゃんを描こうかな……?
 ショッピングモールの本屋さんで、凜ちゃんと鈴華ちゃんの2人が声をそろえて『ハナコイ』をオススメしてくれたから。
 もらったお年玉で、1巻を買ってみたんだ。
 恋花ちゃんは一生けん命だし、男子たちはみんな個性的でカッコいいし。
 きゅんきゅんするし、先の展開が、ぜんぜん予想できなくて。
 あと、とにかく絵がかわいい!
 2人が夢中になってる理由がよくわかったよ。
 自由帳の上に手をおいてみると、にぎっている鉛筆が、すらすら動く。
「わあっ。かえでちゃん、模写も上手だねっ」
「ありがとう。冬休み中にちょっと練習してみたんだ」
「すごくかわいい! その調子でクラブのほうの絵も描けるといいね。なんていうんだっけ……そうそう、スランプってやつなんじゃない? マンガ家さんとかに、よくあるみたいだよ」
「そうなのかも……?」
「かえでちゃん、がんばり屋さんだから。ちょっとクラブのことから離れて、好きな本を読んだり、動画を見たり、好きなことをしてみるといいかもね?」
 たしかに。
 根をつめるのが、よくないのかも。でも……。
「ぼく、もうちょっとだけ、がんばってみる。今日、このまま教室で描いてみて、やっぱりダメだったら、そうするよ。ありがとね、凜ちゃん」
「本当は、もう少しかえでちゃんといたいけど……お母さんから、今日は早く帰るように言われてるんだ。かえでちゃん、また月曜日ね」
 凜ちゃんが、名残おしそうに下校していく。
 1人になっちゃったけど、もう一回、がんばってみよう。
 鉛筆をにぎって――いざっ!

 …………。
 ………うーん…………。
 やっぱりダメ、だあ……!
 ぼくが頭をかかえていると、
「あれ~、かえでさんだ。1人で残ってなにしてるの~?」
 すっかり静かになった教室に、やわらかな声がひびく。
 ふりかえると、ランドセルを背おった泉先輩が、廊下側の窓から顔を出していた。
 5年生とは教室がある階が同じだから、通りがかったときに、ぼくがいることに気づいたんだろう。
「泉先輩……っ!」
 ぼくが思わず呼びかけると、泉先輩が目をまるくする。
 そして、ふわふわっとした足どりで、ぼくの席に近づいてきてくれた。
「ん? どうしたの、かえでさん、そんな顔して」
 あのあと、あらためて泉先輩の名前をスマホで検索してみたんだ。
 そしたら、先輩は本当にすごい人だった。
 一度、今とはぜんぜんちがう画風で、文部科学大臣賞を受賞してたんだ!
 まるで別人が描いたみたいな絵で、ビックリしたけど。
「あの、今ぼく、歩道橋に描く絵のデザインを考えてるんですけど」
「ああ、例のやつねー。かえでさんがデザインを担当することになったの?」
「いえ。このあいだ『見た人のココロが明るくなるような絵』を描こうねって、みんなで決めて。どんな絵を描くかは、今度のクラブの日に、みんなで案を持ちよって決めるんです」
「へえ、いいテーマだね~」
 自分がほめられたような気分。
 泉先輩のほほえみが、くすぐったい。
「ありがとうございます。それで、きっとカラフルな絵がいいだろうなって思ってるんですけど……」
「その様子だと……あんまり順調じゃないのかな?」
 ぼくの前にある、真っ白なままの紙に目をやる泉先輩。
 ぼくは、こくりとうなずく。
「はい……。クラブのみんなで1つの絵を描くこと、ぼく、すごく楽しみなんです。なのに、考えようとすると、急に筆がのらなくなって……。がんばって形にしようとしても、ぜんぜん描けなくて……」
 言い終わってから、ぼくはハッと気づく。
 泉先輩とは、まだ知り合って間もない――
 というか、話したのだって、今日で2回目。
 それなのに……ぼく、自然と悩みを打ち明けてた。
 だれかにこんなふうに心を開いたの、初めてかも……。
 どんな返事があるか、一気にドキドキしてくる。
「ふむ~?」
 ふと、先輩の視線が、ぼくからそれる。
 視線の先を追うと、教室のうしろにずらりと掲示してある中の、ぼくの絵をまっすぐに見ていた。
『自分だけの水槽』というお題で、2学期に描いた絵だ。
 泉先輩が、言う。
「――――かえでさん、あの絵のこと、好き?」
「えっ……先生からも、クラスの子からも、ほめてもらったし、キライでは……ないです」
「ん。質問を変えよう。かえでさんはさ、あの絵を描いているとき、楽しかった?」
 泉先輩の視線が、ぼくに移った。
「……それは……んー……」
 ぼくは、すぐにうなずけなかった。
「俺も、『上手な絵』だと思うよ。でも、あの絵からは、心をひきつけるようなエネルギーは感じない。どうしてだろう?」
 首をひねる泉先輩。
 ぼくも、いっしょに考えてみる。
 あの絵を描いたときのことをふりかえると、少しだけ記憶がよみがえってきた。
「その絵は……下書きのときは、楽しく描いてた気がします。でも、どこからだろう……途中からあんまり、楽しいなって思った記憶がなくて……」
 すると泉先輩は、少し考えたあと、口を開く。
「もしかすると――かえでさんはさ、こわいのかな? 色を塗ることが」
「えっ……」
 思いがけない言葉にぼくは目を見はる。
「そのためらいが、絵からエネルギーを奪っているのかもしれない」
 先輩の言葉に、ぼくは困惑してしまう。
 でも……。
 そう言われてみたら、思いあたることがあった。
 ぼく、ふだん絵を描くとき、鉛筆ばかり使っているなって……。
 濃淡だけで表現できる鉛筆のほうが、好きだからって、思っていたけれど。
 授業で絵の具や、カラーペンを使うのは……じつは、ちょっと苦手なんだ。
 いつも、どんな色を選ぶか、イヤなふうにドキドキしながら、迷ってしまうから。
 それは、この水槽の中を泳ぐ、魚の絵を描いたときも、そうで……。
 どうしてなんだろう?
 考えこんでしまったぼくに、泉先輩が声の調子を明るくする。
「俺だって、色を塗るとき、せっかくうまく描けた下書きをダメにするんじゃないかって、こわくなるときがあるけどねえ。でも、かえでさんの場合は、そうではない気がするな~って思っちゃったんだけど。ごめんね? 急にヘンなこと言って」
 泉先輩は、もうしわけなさそうに言ったけど。
 ぼくはなんとなく感じていたんだ。
 これはもしかしたら、ぼくがスランプから抜け出すための、糸口かもって……!?


10 ぼくはまだ、こわがっている

 泉先輩がいってしまってから、ぼくも、荷物をまとめて教室を出た。
 下校しようとすると、校庭で楽しそうにサッカーしている、あかねや藤司くんたちの姿が目に入った。
 1月だっていうのに、上着を脱いで、かろやかに走りまわっている。
 すごいなあ。
 ぼくなんて、あっという間に手がかじかんできてるのに。
 ぼくは、少し近づいて、遠巻きにながめてみる。
 おっ、あかねが相手チームのディフェンスをくぐりぬけて……シュートを決めた!
「「わあっ!」」
 その瞬間、かわいらしい歓声があがった。
 声の主は、もっと近くから観戦してる、女の子たちだ。
「今の、すっごくカッコよかった!」
「あかね先輩とか藤司先輩、いつ見てもうまいよね!」
「藤司くん、こっち見てくれないかなあ?」
 へえ、あかねや藤司くんのファンなのかな……!?
 とくに一番左にいる子は、コートを活発に走りまわる藤司くんの姿を、熱心に追いかけてるみたい。
 うん……ぼくも、あの子の気持ち、ちょっとわかるかも。
 藤司くんは、クラスのムードメイカーで、いつも笑顔なイメージ。
 だから、なんとなく、のほほんとしたふんいきなんだけど。
 だけどサッカーをしてるときは――きびきびっとしたすばやい身のこなしで、ボールを持つ相手チームの人へとむかっていく。
 ボールをうばおうとする足さばきは、こまやかで、複雑だ。
 あきらめずにボールを追う藤司くんの表情は、楽しそうだけど、闘争心もむきだしで……。
 こういう藤司くんも、意外で、ステキだなって思う。
 これが、ギャップってやつなのかな……?
 あっ、藤司くん、ボールをうばった!
 観戦している女の子たちが、きゃあっと声をあげる。
 すぐにボールをあかねにパスした藤司くんの視線が、一瞬こっちを見た気がした?
 藤司くんはすぐにダッシュして、一気に相手チームのコートへせまる。
「あかね、こっち!!」
「はいよっ! いけっ、藤司!!」
 あかねのセンタリングに、見事にタイミングがあって。
   バシッ!
 とシュートが決まった!!
「わあ―――――っ!」
 サッカーをしてる子たちも、観戦してる子たちも、もちろんぼくも。
 おもわず、飛びあがって喜んでしまう。
「藤司、ナイッシュー!」
 藤司くんは、あかねやほかのなかまとハイタッチしたあと。
 くるりと、ぼくのほうをむいて。
 ぶいって、ピースサインを送ってくれたんだ。
 わっ……やっぱり、ぼくのこと、気づいてたんだ。
 得意そうな笑顔をむけられて、ぼくは、自然と手をふりかえす。
 ちゃんと見てたよって、伝えたくて。
 ――藤司くんは、ぼくに、本当にたくさん、笑いかけてくれる。
「とりかえ」をしていたときも、そうだったし。
「とりかえ」をみんなに打ち明けたあとも。
 ずっと、ぼくのことを、まぶしそうに見る。
 このあいだの遊園地でも、そうだった。
 おしゃべりしているときも、アトラクションに乗っているときも。
 ……ぼくが、藤司くんの告白に「ありがとう」って伝えたときも。
 ……思いだしたら、ほおのあたりが熱くなってきた。
 そうだ、遊園地と言えば。
 ほおを押さえながら、ぼくはハッと気づく。
 いっしょにいったメンバー全員で、クリスマスツリーのキーホルダーを作ったとき。
 あのときは、ぼく、抵抗なく色を選べてた……!
 色をつけるっていうことは、おえかきと変わらないはずなのに。
 どうして、あのときは、迷わなかったんだっけ?
 もうちょっと考えてみよう。
 ありがとう藤司くん、と心の中でお礼を言って、ぼくは早足で学校をあとにした。


 家に帰るとすぐに、ぼくたちの部屋のコルクボードにむかう。
 そこに、あかねの作ったキーホルダーとならべて、ぼくのも、大切に飾ってある。
 ながめているだけで、心が落ちつくから。
 ぼくはそっと、キーホルダーを手にとってみる。
 これは、遊園地にいったみんなの、おそろいで。
 ぼくたちが、緑田小に転校したからこそ、手に入れられたものだ。
 それ以前のぼくなら、こんな友だちや、宝物を持てる日がくるなんて、信じられなかった。
 これを作っていたとき、すごくリラックスしてた。
 何色にする? ってみんなと話すことも、楽しかった。
 だって、ぼくが何色を選んでも、否定するかもしれない子は、だれもいなかったから――。
 あ……そうか。
 そういうことか。
 すとんと、腑に落ちた。
 ぼくは――まだ、こわがっているんだ、って。

 

泉先輩のおかげで、自分の心の底にある、
「カラフルな絵を思いうかべられない理由」に
思いあたった、かえで。
かえでは、自分の限界をこえることができるの――!?
この続きは、10月12日発売の最新刊『ふたごチャレンジ!6 キミに届け!カラフルな勇気』で読んでね!



『ふたごチャレンジ!』最新6巻 10月12日発売予定!


作:七都 にい 絵:しめ子

定価
792円(本体720円+税)
発売日
サイズ
新書判
ISBN
9784046322494

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