みなさんは生き物を飼った経験はありますか?
イヌやネコは言わずもがな、最近ではウサギやカメ、ハムスターやヘビ、トカゲ…など、さまざまな生き物が「ペット」として、わたしたち人間と暮らしをともにするようになりました。家族のように接し、たくさんの愛情を注いでいる人も多いはず。
ただ、その愛のベクトルが違えば、大切な「あの子」の命を縮めてしまうことすらあるんです。言葉で伝えることのできない生き物たちのホンネを、田園調布動物病院の院長・田向健一先生が獣医師としての経験から代弁します。
コミカルなイラストとともに、楽しく描かれた生き物たちの「言い分」に、すこし耳を傾けてみませんか?そこには、今、そばにいる大切な「あの子」をもっと幸せにするヒントが詰まっています。
連載第6回目は、第4章「キズつきやすい、わたしたち。」の中から「さみしくさせないでほしいの。自分をガジガジかんじゃうから」を紹介します。
※本連載は『いきものたちの言い分 その愛、正直メーワクです』から一部抜粋して構成された記事です。
キズつきやすい、わたしたち。フクロモモンガの言い分
さみしくさせないでほしいの。自分をガジガジかんじゃうから
わたしらフクロモモンガのこと、知ってる? 野生では5~10ぴきくらいで集まって暮らしているの。みんなで毛づくろいしあったりしてさ。だから1ぴきで暮らしていると、さみしくなっちゃうの!
そうなったとき、わたし、どうすると思う? 自分をね、かむんだよ! さみしさのストレスで、手とかしっぽとか、ガジガジと。そんななかまがすごく多い。これを「自咬症」というんだって! 名前あんのね。
こうなったときは、病院で首にエリザベスカラーというガードするえりをつけ、かまないよう防ぐの。でも傷が治ってエリザベスカラーを外すとまたくり返しがちなんだ。さみしくさせないよう、しっかりかまってよね。
絵:田川秀樹
フクロモモンガからのお願い
自咬症が始まってしまったら、さみしい証拠。治療後もスキンシップと遊びの時間をふやして!
生き物への理解を深め、関わり方を探ろう
フクロモモンガの「言い分」、いかがでしたか? 「さみしくて自分を傷つけてしまうなんて…。」と、心を痛めた方も多いのではないでしょうか。生き物の生態によって、飼い主である人間がどのように関わるべきか、が変わってきます。生き物たちのことをよく知ることで、わたしたち飼い主と生き物が幸せに暮らすための最適解を見い出せるはず。本書では、さまざまな生き物たちのホンネをユーモアたっぷりに描き出しています。生き物を飼っている方はもちろん、飼っていない方も、クスっと笑いながら生き物への常識をアップデートできる一冊です。
書誌情報
- 【定価】
- 1,650円(本体1,500円+税)
- 【発売日】
- 【サイズ】
- 四六判
- 【ISBN】
- 9784048115803