みなさんは生き物を飼った経験はありますか?
イヌやネコは言わずもがな、最近ではウサギやカメ、ハムスターやヘビ、トカゲ…など、さまざまな生き物が「ペット」として、わたしたち人間と暮らしをともにするようになりました。家族のように接し、たくさんの愛情を注いでいる人も多いはず。
ただ、その愛のベクトルが違えば、大切な「あの子」の命を縮めてしまうことすらあるんです。言葉で伝えることのできない生き物たちのホンネを、田園調布動物病院の院長・田向健一先生が獣医師としての経験から代弁します。
コミカルなイラストとともに、楽しく描かれた生き物たちの「言い分」に、すこし耳を傾けてみませんか?そこには、今、そばにいる大切な「あの子」をもっと幸せにするヒントが詰まっています。
連載第7回目は、第5章「これが、わたしのジョーシキです。」の中から「オスとかメスとか、性別を決めつけないでほしいわ!」を紹介します。
※本連載は『いきものたちの言い分 その愛、正直メーワクです』から一部抜粋して構成された記事です。
これが、わたしのジョーシキです。クマノミの言い分
オスとかメスとか、性別を決めつけないでほしいわ!
わたしには当たり前すぎて、おどろかれることにおどろいちゃうけど……クマノミって「性」が変わるのよ。
わたしたちはイソギンチャクをすみかにしていて、イソギンチャクの周りにグループで暮らしているの。
そのグループ内で、わたしのように、体がいちばん大きなのがメスよ。そして、2番目に体が大きいのがオス。あとはみんな、未成熟のオスなの。
グループのメスがいなくなると、オスがメスにメスになって、未成熟なオスでいちばん大きいのがオスになる。
オスメスの見分け方は、体が大きくて尾びれが白や無色ならメス、黄色っぽかったり黄色いふちがあればオス、未成熟なのは体が小さくて白か透明よ。
絵:田川秀樹
カクレクマノミからのお願い
クエはメスからオスに、ミジンベニハゼはオスメスどちらにも変わるわ。魚にはまれにそういうのがいるの。
人間の常識=生き物たちの常識 ではない
クマノミの「言い分」、いかがでしたか? わたしたち人間の「あたりまえ」が覆されるクマノミの常識に驚かされた方も多いのではないでしょうか。生き物たちの新たな一面を知ることで、さまざまな生き物とのこれからの関わり方が変わっていきそうですね。本書では、さまざまな生き物たちのホンネをユーモアたっぷりに描き出しています。生き物を飼っている方はもちろん、飼っていない方も、クスっと笑いながら生き物への常識をアップデートできる一冊です。
書誌情報
- 【定価】
- 1,650円(本体1,500円+税)
- 【発売日】
- 【サイズ】
- 四六判
- 【ISBN】
- 9784048115803