みなさんは生き物を飼った経験はありますか?
イヌやネコは言わずもがな、最近ではウサギやカメ、ハムスターやヘビ、トカゲ…など、さまざまな生き物が「ペット」として、わたしたち人間と暮らしをともにするようになりました。家族のように接し、たくさんの愛情を注いでいる人も多いはず。
ただ、その愛のベクトルが違えば、大切な「あの子」の命を縮めてしまうことすらあるんです。言葉で伝えることのできない生き物たちのホンネを、田園調布動物病院の院長・田向健一先生が獣医師としての経験から代弁します。
コミカルなイラストとともに、楽しく描かれた生き物たちの「言い分」に、すこし耳を傾けてみませんか?そこには、今、そばにいる大切な「あの子」をもっと幸せにするヒントが詰まっています。
連載第3回目は、第2章「やりすぎで、シンドイ。」の中から「闘争心はおさえられんでごわす!でも、何度も戦わせんでください……」を紹介します。
※本連載は『いきものたちの言い分 その愛、正直メーワクです』から一部抜粋して構成された記事です。
やりすぎで、シンドイ。カブトムシの言い分
闘争心はおさえられんでごわす!でも、何度も戦わせんでください……
飼い主の親方! 飼育してくれて、ごっちゃんです! 毎日、ンマいゼリーや樹液を食べられて、うれしいです。カブトムシのオスといえば、メスやエサ場のうばい合いで闘志満々、勇往邁進! 闘争心の強さがじまんでごわす。
そのおさえきれないバトル本能を生かした「虫ずもう」は大人気。角をライバルの体の下にもぐりこませて投げとばす「角投げ」は決まり手としてもかっこいいでごわす!
ただ、面白いからといって、1日に何番(何戦)も取組させるのは禁じ手でごわすよ。激しい動きや興奮で体力を消耗。何度も戦うと弱りまくって死んじゃうでごわすからほどほどに。どすこい!
絵:田川秀樹
カブトムシからのお願い
1日2番(戦)まで。体格差のある相手とは取組させないで。昆虫はケガがほとんど治らんでごわす。
生き物の本能=娯楽 ではないことを心得よう
カブトムシの「言い分」、いかがでしたか? 私たちにとっては遊びの1つである「虫ずもう」。けれど、虫たちはいつだって本気なのです。人間と同じように虫たちにも体力の限界があります。だからこそ、人間側が加減を知ることも必要です。本書では、さまざまな生き物たちのホンネをユーモアたっぷりに描き出しています。生き物を飼っている方はもちろん、飼っていない方も、クスっと笑いながら生き物への常識をアップデートできる一冊です。
書誌情報
- 【定価】
- 1,650円(本体1,500円+税)
- 【発売日】
- 【サイズ】
- 四六判
- 【ISBN】
- 9784048115803