みなさんは生き物を飼った経験はありますか?
イヌやネコは言わずもがな、最近ではウサギやカメ、ハムスターやヘビ、トカゲ…など、さまざまな生き物が「ペット」として、わたしたち人間と暮らしをともにするようになりました。家族のように接し、たくさんの愛情を注いでいる人も多いはず。
ただ、その愛のベクトルが違えば、大切な「あの子」の命を縮めてしまうことすらあるんです。言葉で伝えることのできない生き物たちのホンネを、田園調布動物病院の院長・田向健一先生が獣医師としての経験から代弁します。
コミカルなイラストとともに、楽しく描かれた生き物たちの「言い分」に、すこし耳を傾けてみませんか?そこには、今、そばにいる大切な「あの子」をもっと幸せにするヒントが詰まっています。
連載第2回目は、第2章「やりすぎで、シンドイ。」の中から「わいは きれいやっちゅうねん!」を紹介します。
※本連載は『いきものたちの言い分 その愛、正直メーワクです』から一部抜粋して構成された記事です。
やりすぎで、シンドイ。ネコの言い分
わいは きれいやっちゅうねん!
うちらネコなんてシャンプーどころか水、苦手やねん。なんでか知っとる? ゴセンゾサマが、砂ばくで生活しとったリビアヤマネコっちゅーネコのなかまやからや。水にぬれる暮らしをしてへんねん。せやからネコは、本能的に水がイヤやねん。
うちらのように室内でくらしとる短毛種のネコなら、自分でやる毛づくろいで十分きれい。長毛種のネコでもブラッシングだけでええと思うで、個人的にはな。毛も生えかわるから、くさくなることもあれへんしな。
っちゅうわけで、シャワー、いりませ~ん! だいたい、ネコの毛は水をはじきにくいし、毛の密度も高いねん。シャワーをしたら、かわきにくいねんで。
絵:田川秀樹
ネコからのお願い
足の裏ぬれるだけでもイヤ。せやからシャワーなしね。よごれが気になるなら、蒸しタオルでふいたって。
人間の感覚を生き物たちに押し付けるのはやめよう
ネコの「言い分」、いかがでしたか? 私たち人間の習慣が生き物たちにとっては当たり前ではない、ということにお気づきいただけたでしょうか。人間である飼い主と愛するペットは、家族でありながらも別の生き物。そのことを理解して、お互いの快適な暮らしを模索しましょう。本書では、さまざまな生き物たちのホンネをユーモアたっぷりに描き出しています。生き物を飼っている方はもちろん、飼っていない方も、クスっと笑いながら生き物への常識をアップデートできる一冊です。
書誌情報
- 【定価】
- 1,650円(本体1,500円+税)
- 【発売日】
- 【サイズ】
- 四六判
- 【ISBN】
- 9784048115803