みなさんは生き物を飼った経験はありますか?
イヌやネコは言わずもがな、最近ではウサギやカメ、ハムスターやヘビ、トカゲ…など、さまざまな生き物が「ペット」として、わたしたち人間と暮らしをともにするようになりました。家族のように接し、たくさんの愛情を注いでいる人も多いはず。
ただ、その愛のベクトルが違えば、大切な「あの子」の命を縮めてしまうことすらあるんです。言葉で伝えることのできない生き物たちのホンネを、田園調布動物病院の院長・田向健一先生が獣医師としての経験から代弁します。
コミカルなイラストとともに、楽しく描かれた生き物たちの「言い分」に、すこし耳を傾けてみませんか?そこには、今、そばにいる大切な「あの子」をもっと幸せにするヒントが詰まっています。
連載第1回目は、第1章「思い込みでメーワク。」の中から「さみしいからと入れてくれたオモチャに恋して寿命がちぢむの………」を紹介します。
※本連載は『いきものたちの言い分 その愛、正直メーワクです』から一部抜粋して構成された記事です。
思い込みでメーワク。インコの言い分
さみしいからと入れてくれたオモチャに恋して寿命がちぢむの……
わたしには十分すぎる食事をくれないでね。メスは栄養たっぷりだと恋する気分になって産卵しちゃうの。しかも、太ったら卵がつまりやすくなるの。
そして、その恋についてだけど……わたしって、自然の中では群れで生活するじゃない? ひとりだとさみしいのよ。だからニンゲンはケージの中に、パートナー代わりにオモチャを入れがちなんだけど、それに恋をしちゃう。で、メーワクになるの。
恋をしすぎちゃうと、メスの場合、ふつうよりも産卵がふえて、消耗して体調をくずしてしまいがち。オスも恋の刺激を受けすぎて精巣の病気になりがちなのよ。寿命がちぢむから、不自然な恋、させないでね♡
絵:田川秀樹
インコからのお願い
そうそう、鏡に映った自分の姿にも恋するなかまもいたわね……。鏡もタブーよ。
生き物への思い込みを手放し理解を深めよう
インコの「言い分」、いかがでしたか? 愛するがゆえの私たちの行動が、ときに生き物たちを苦しめてしまう——。そんなすれ違いに気づかされた方も多いのではないでしょうか。これぞ、「生き物と飼い主の悲しきすれ違い」! 大切なのは、思い込みを手放し、生き物たちを知ろうとすること。本書では、さまざまな生き物たちのホンネをユーモアたっぷりに描き出しています。生き物を飼っている方はもちろん、飼っていない方も、クスっと笑いながら生き物への常識をアップデートできる一冊です。
書誌情報
- 【定価】
- 1,650円(本体1,500円+税)
- 【発売日】
- 【サイズ】
- 四六判
- 【ISBN】
- 9784048115803