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恐怖の殺人ザメ“ジャージーマンイーター”ほか「本当にあった危険生物事件簿!」第3回


世界の危険生物を生息地域×環境別で紹介する『角川の集める図鑑GET! 危険生物』。この連載では、図鑑でも紹介している実際にあった危険生物による事件をお見せします!
第3回は“アメリカ、ニュージャージー州の殺人ザメ”と“アメリカ、ミズーリ州のドクイトグモの館”、“アルゼンチンの人びとをおそったピラニア”をどうぞ。


●恐怖の殺人ザメ、ジャージーマンイーター



1916年7月、アメリカ合衆国東部のニュージャージー州で、サメによるしゅうげき事件が3回続けて起き、1人が重傷を負い、4人が死亡しました。3回目の事件の2日後にとらえられた体長2.5mのホホジロザメの胃から、人間のものらしい骨が出てきたことから、このサメが犯人だとされ、「ジャージーマンイーター」(「ニュージャージー州の人食いザメ」の意味)と名づけられました。以後、事件はおさまりましたが、3回目の事件が川で起きていることから、淡水でも行動できるオオメジロザメも事件に関連していたといわれています。

〈ホホジロザメ〉
危険度:★★★
危険ポイント:巨体、歯
分類:ネズミザメ目ネズミザメ科
からだの大きさ:4.5~6.4m
分布:世界中の熱帯~寒帯の海
生息環境:海(外洋、沿岸)
おもな食べ物:魚(マグロなど)、ほ乳類(クジラ、アザラシなど)、鳥、ウミガメ

サメのなかでもっとも大きな種です。アザラシやウミガメなどさまざまな生き物を食べます。人間がおそわれることも多く、世界各地で毎年のようにぎせい者が出ています。きずつけたえものからいったんはなれ、弱るのを待ってからしとめるかしこさもあります。



●恐怖! ドクイトグモの館



2007年、アメリカのミズーリ州にある家で4000匹をこえるドクイトグモが発生する事件がありました。ある夫婦が、空き家になっていたその家に引っ越して生活を始めたところ、その家のかべや天井など、いたる所からドクイトグモがあらわれたのです。これは古い家具についていたドクイトグモが、居心地のよい屋内で増えたものらしく、かれらは再度引っ越しをするはめになりました。

〈ドクイトグモ〉
危険度:★★★
危険ポイント:毒牙
分類:クモ目イトグモ科
からだの大きさ:7~15㎜
分布:北アメリカ中央部~南部
生息環境:森林、人家
おもな食べ物:昆虫

北アメリカ中央部から南部にすみ、人家やそのそばでも見られます。せなかにバイオリンのようなもようがあります。おくびょうな性質ですが、強い毒をもっており、人間がかまれると皮ふがくさったりすることがあり、場合によっては死にいたります。



●川遊びの人びとをおそったピラニア



2013年12月、アルゼンチン東部の町、ロサリオを流れるパラナ川で、川遊びを楽しんでいた人びとがピラニアの群れにおそわれました。死亡者は出なかったものの、負傷者は70人にもおよび、指をかみちぎられた子どももいました。ピラニアが人をおそった理由はわかっていません。

〈ピラニア・ナッテリー〉
危険度:★☆☆
危険ポイント:
分類:カラシン目セルラサルムス科
からだの大きさ:約25㎝
分布:南アメリカ北部~中央部
生息環境:川、湖
おもな食べ物:昆虫、魚、鳥、ほ乳類




【 書籍情報 】


総監修:加藤 英明 監修:小菅 正夫 監修:坂井 建雄 監修:高桑 祐司 監修:田中 修 監修:丸山 宗利 監修:宮 正樹

定価
2,200円(本体2,000円+税)
発売日
サイズ
A4変形判
ISBN
9784041118559

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