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君たちは手荷物にあったブランケットで、はだをかくしながら静かにその場をはなれた。言葉もかわさないでしばらくじりじりと移動していたから、君以外の仲間が本当にそばにいるのか不安になるほどだった。
やがて辺りには静けさがもどり、君はようやくブランケットをはがして周りを見わたした。
「どうやらいなくなったみたいね。よかった~」
シェリーがブランケットをパタパタとはたきながら少し笑顔になった。
「でも、どこかまだ近くにいることはたしかだぜ。ほら、何か音が聞こえる」
ジェイクが耳に手をそえて警戒した。たしかに聞こえる。でも明らかに虫が出す音ではない。木々や草をふみたおすような、ガサガサとさわがしい音だ。