KADOKAWA Group
知る・まなぶ

どっちが強い!? 記憶の島 第2話-23


 デンキウナギの長いうねりが川の中を通りすぎていく。
(何かから、にげようとしていたのか?)
 ふと、君は思った。なんとなくそう見えたのだ。デンキウナギがやってきた方向を見る。不気味なくらいに静かだ。気を取り直して君は先を急いだ。

 川をこえるとしばらく湿地帯が続き、今度は先ほどよりも大きな川にぶち当たった。
「見て! 橋があるわ! さっきの果樹林といい、やっぱりこの島は人の手が入っているのよ」
 シェリーが声を上げ、ソフィーはハッとした顔をした。ソフィーの母親がいる可能性が出てきたからだ。とはいえ肝心な人のすがたは一向に見かけない。どこかに集落があるのだろうか?
 あの橋が安全かどうか、この距離ではよく分からない。シェリーとソフィーが先に橋のほうへ歩いていった。

▶橋を見に行く
▶川を観察する


この記事をシェアする

ページトップへ戻る