
果樹林から遠回りをする道は、自分たちの背丈よりも高い植物がうっそうとしげっている。そもそも道とよべる道がない。
「これじゃなかなか進めないわ!」
シェリーが背の高い草を足でふみつけながら言った。
「う~ん。あ! 待って…そこ、道がある!」
同じように草をかき分けていたジェイクが道らしいものを見つけ、みんなをよんだ。人が作ったような、ふみ固められた道がある。
「けもの道ね。動物たちの通り道よ。山でまよった時に山道とまちがえてけもの道を行くと、もっと山奥に行ってしまうことがあるの。うっかり危険な動物とはち合わせる可能性もあるけど、歩きやすい道ではあるわね」
シェリーの話を聞いて君は――?