
「いたーー! みんながんばって! 今助けるわ!」君たちは無事にシェリーの乗っていた船に救助された。やはりシェリーは入ってきた情報をもとに飛行機と船を使って、先に謎の島にたどり着いていたのだ。
まずシェリーに新人隊員の君と、途中で合流したソフィーとポポを紹介した。
「ソフィー、この島に来たいってわけは何?」
「……」君の質問に、ソフィーはだまっている。
「まあいいだろ! それより研究所に連絡だ」とジェイク。
「それがジェイク…通信が不安定でうまくつながらないの。通信機を持って場所を変えましょう」
船を島に着け、みんなで手分けして必要な荷物をまとめた。
「そういえばソフィー、さっきはなんて言ったんだ? あの生き物、ステラ…」
「カステラ!!」ジェイクの言葉をターゼンがさえぎって、さわぎだした。ソフィーは肩に乗るポポをなでている。その様子を見ながらシェリーは君に話しかけた。
「あの鳥、インコかしら、なかなか見かけない種類ね。以前何かのデータで見たような…」
君もめずらしい鳥だな、くらいにしか分からない。それよりも、まったく見知らぬ島を探索する不安と決意で、君は気を引きしめた。さあ行こう、まだほの暗い島の奥へ。
――君たちの行動を息をひそめて見つめていた何者かが、そっと気配を消した。