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子どもならだれもが持っている幸せに生きる権利 『子どもの権利』第1回


2023年4月にこども家庭庁が発足し、こども基本法が施行されるなど、「子どもの権利」がいま大きな注目を集めています。
「子どもの権利条約」の条文の内容をイラスト入りでわかりやすく解説すると同時に、困ったときの相談窓口情報や、SDGsとの関係、子どもの権利のための様々な取り組みやデータなども紹介した、小学生から学んで使える「子どもの権利」の入門書をヨメルバで紹介します。


 

子どもの権利を知り、使おう

あなたは、「子どもの権利」と聞いて何をイメージしますか?
「ピンとこない」「自分には関係ない」。そう思う人もいるかもしれません。
でも、「子どもの権利」と関係のない子どもは、日本にも、世界にも、一人も存在しません。
子どもはだれだって、「自分らしく幸せに生きる権利」を持っています。
「そんなの、あたりまえだ」と思いますか?

食べ物が十分になく、働きづめの親となかなか一緒にすごせない子どもたち、
戦争が起きてほかの国に避難せざるをえない子どもたち、
ありのままの自分を出したら差別やいじめにあった子どもたち……。
日本にも世界にも、そんな「あたりまえ」が守られていない子どもが、たくさんいます。

「世界中の子どもが幸せに育っていけるように」。
そんな願いをこめて、国連(国際連合)がつくったのが、「子どもの権利条約」です。
ふせげるはずの病気で命を奪われないこと、
差別や暴力などから守られること、
自由に考え、信じることが許され、
それを意見としてあらわせること、
自分の気持ちをきちんと聞いてもらえること……。
子どもたちにとって必要なこうした権利を条約が定め、
世界の国々が守ることを約束しました。
それでも、条約が誕生して30年以上たったいまも、
子どもの権利は十分に守られているとはいえません。
すべての子どもがつらい思いをせずに暮らしていくために、
やらなければいけないことがたくさんあるのです。
子どもの権利は、子ども自身が知って、使ってこそ意味があるものです。
すべての子どもたちが持つ大切な権利をこれから一緒に学んでいきましょう。




次回、第2回では 「子どもの権利」って何だ? をお届けします。(4月4日公開予定)


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監修:甲斐田 万智子 絵:林 ユミ

定価
1,650円(本体1,500円+税)
発売日
サイズ
A5判
ISBN
9784041130001

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