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完成までに3年!?「宇宙」図鑑制作の裏側大公開!



角川の集める図鑑GET!は、2021年5月に刊行された新しい学習図鑑シリーズです。
今回は図鑑制作の「ちょっと大変な!?」裏側をご紹介します!



「まったく新しい宇宙図鑑」のアイデアを考える!

新しい図鑑を作るとき、一番はじめにすることはなんだと思いますか? 3年以上の時間がかかる図鑑の制作ですが、その第一歩は「どんなところが新しい図鑑にするか」を考えることなんです。

そこで、総監修の小久保英一郎先生(国立天文台科学研究部教授)を中心に、編集プロダクション・KANADELの皆さんと図鑑編集部で、これまでの宇宙図鑑にない「もう一工夫」をどう加えるか、徹底的に話しあって構想を練ります。


↑国立天文台で打ち合わせをします。


1冊まるごと巨大な「宇宙地図」にする!?

アイデアの決め手になったのは、小久保先生が昔読んでとても印象に残っていたという科学絵本、『パワーズ オブ テン』でした。
この本は、ピクニック中の人を上から見た写真からはじまって、ページをめくるごとにどんどんカメラが遠ざかり、空を越えて地球が見え、太陽系が見え、やがて銀河系やその先の宇宙が見えてくる…、というおもしろいつくりになっています。


↑世界的に有名な建築デザイナー・イームズ夫妻による絵本『パワーズ オブ テン』(日経サイエンス)



『GET!宇宙』もこのように、地球からはじまって、月、太陽系、銀河系、宇宙の果てへと“地球からの距離別”に天体を並べ、読み進めるだけで「宇宙を旅するような気持ち」になれる図鑑にしよう! ということで、「もう一工夫」は決まりました。
そうして出来上がったのがこの「宇宙地図」です。

 


↑とても長ーい宇宙地図ページ。完成間近で、本の形になる直前の紙面(ゲラ)です。


観音ページ(本の中心をパカッと開いて広がる大きいページ)いっぱいに、地球から宇宙の果てまで、図鑑に登場する天体や人工衛星、宇宙望遠鏡が距離ごとに並んでいます。


↑天体が図鑑のどのページで紹介されているかも案内しています。


図鑑のはじめにあるこの観音ページがもくじ代わりのようになっていて、その先は宇宙地図通り、ページをめくるごとに遠くへ旅する構成になっています。図鑑が一冊まるごと「大きな宇宙地図」なんですね。

イラストやデザインは魔法のよう

さて、構成が固まったら、それぞれの誌面の内容を考えていきます。
特集一つ一つにも、新しくてわかりやすい工夫をチームで模索します。たとえば世界中のロケットを一挙に紹介するこのページ。


↑鉛筆書きのラフでレイアウトの設計図を作っていくと……。


↑イラストレーターさんとデザイナーさんの力が加わり、こんなにすてきなページに!


1ページ1ページにこだわり、ようやく180ページを超える図鑑が完成します!

宇宙っておもしろい!

宇宙の世界はとても広く奥深く、最終的に天文学者の先生だけでなく、宇宙飛行士の野口聡一さんや、深海の研究者である渋谷岳造先生など、たくさんの分野から総勢10名超の先生方にご監修いただくことになりました。さらにデザイナー、イラストレーター、写真家、編集者と、たくさんの人が力をあわせて作ったこの図鑑。その過程で一番よく耳にしたのは「やっぱり宇宙っておもしろいね」という言葉でした。
作っている大人たちがそう思うのだから、きっとこれから宇宙に出会う子どもの皆さんにとっても、夢中が見つかる図鑑になっているはず。

※この記事は2023年9月12日公開の記事を一部編集し直したものです。

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