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大人気!「お天気係におねがい! 運動会を晴れにせよ!」先行ためし読み連載 第16回

 ハレくんの言葉に、首をかしげる。

「空がちゃんと天気を晴れにしたから、運動会ができて、莉子も走れたんだ。だから、ほんとうにスゴいのは空なんだよ。その自信を、持ちつづけてろよ。お前は、天気の神さまなんだから」

「ハレくん……。うん! 今日みたいに、がんばってお願いをかなえるよ」

 ハレくんたちが、わたしに自信をくれた。だからわたしは、じぶんが「言いたいこと」や「やりたいこと」に素直になって答えることができる。

「お願いをかなえて、みんなに、笑顔とか、思い出とか、自信とか、たくさんあげたい……ハレくんたちみたいに!」

「うんうん、空ちゃんならできるよ。すごく強くなったね……うぅ」

「またはじまったか、アメの大げさな感動タイム。ほら、ハンカチ」

「でもおれも、アメメの意見に賛成~。だって、何匹もいる悪天蝶にも勝って、こーんな最高の晴れにしたわけだし。そらりん、ハレハレより強いんじゃない?」

「えっ! そ、そうかな? へへへっ。ハレくんも、そう思う──」

「まだまだに決まってるだろっ」

 ズバッと、言われちゃった。

「ったく。空に必要なのは、度胸をつける特訓でも、速く走れるようになる特訓でもなくて、すぐ油断しないようにする特訓だな! ほら行くぞ!」

「なに、その特訓?! スゴいのはわたしって言ってたのに……って、どこに行くの? まだ片づけ終わってないよ~~!」



 ***



「──願いをかなえて、ずいぶんたのしそうだね……」


 はなれた場所から、じっと、空たちを見つめる一人のナゾの人物。

 その指先には、悪天蝶がとまっている。

「たしかに、今回は成功したけれど……つぎは、どうかな」

 ナゾの人物が、不敵に笑う。

 それを合図に、指先の悪天蝶がスッと飛び立つ。

 空たちは、まだ知らなかった。

 かくれた敵が、おそろしい計画を進めていることを──。




<『お天気係におねがい! 運動会を晴れにせよ!』おわり>



****



お天気係におねがい!(2) 霧につつまれた林間学校
へつづく! 
かくれた敵の正体とは――? ぜひ読んでみてね!

<2巻あらすじ>

わたし、天川空。5年1組の「お天気係」!

ある日、天気をあやつるチカラを手にいれて、"元・天気の神さま"ハレ・アメ・フウ・ライくんと一緒に、お天気神社にきた天気の願いをかなえることになったんだ。


ただしく願いをかなえないと、神さま失格で地獄行きになっちゃうらしいんだけど……

まさかの、願いを聞き逃しちゃって大ピンチ!?


みんなで協力して願いごとをした子を見つけなきゃ!

なのに、ライくんとフウくんがまさかのケンカ?


わたしたちのじゃまをする“ナゾの人物”もあらわれて――


明日からの林間学校、いったいどうなっちゃうの!?




書籍情報


作: あさつじ みか 絵: しそこんぶ

定価
858円(本体780円+税)
発売日
サイズ
新書判
ISBN
9784046323736

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