ハレくんの言葉に、首をかしげる。
「空がちゃんと天気を晴れにしたから、運動会ができて、莉子も走れたんだ。だから、ほんとうにスゴいのは空なんだよ。その自信を、持ちつづけてろよ。お前は、天気の神さまなんだから」
「ハレくん……。うん! 今日みたいに、がんばってお願いをかなえるよ」
ハレくんたちが、わたしに自信をくれた。だからわたしは、じぶんが「言いたいこと」や「やりたいこと」に素直になって答えることができる。
「お願いをかなえて、みんなに、笑顔とか、思い出とか、自信とか、たくさんあげたい……ハレくんたちみたいに!」
「うんうん、空ちゃんならできるよ。すごく強くなったね……うぅ」
「またはじまったか、アメの大げさな感動タイム。ほら、ハンカチ」
「でもおれも、アメメの意見に賛成~。だって、何匹もいる悪天蝶にも勝って、こーんな最高の晴れにしたわけだし。そらりん、ハレハレより強いんじゃない?」
「えっ! そ、そうかな? へへへっ。ハレくんも、そう思う──」
「まだまだに決まってるだろっ」
ズバッと、言われちゃった。
「ったく。空に必要なのは、度胸をつける特訓でも、速く走れるようになる特訓でもなくて、すぐ油断しないようにする特訓だな! ほら行くぞ!」
「なに、その特訓?! スゴいのはわたしって言ってたのに……って、どこに行くの? まだ片づけ終わってないよ~~!」
***
「──願いをかなえて、ずいぶんたのしそうだね……」
はなれた場所から、じっと、空たちを見つめる一人のナゾの人物。
その指先には、悪天蝶がとまっている。
「たしかに、今回は成功したけれど……つぎは、どうかな」
ナゾの人物が、不敵に笑う。
それを合図に、指先の悪天蝶がスッと飛び立つ。
空たちは、まだ知らなかった。
かくれた敵が、おそろしい計画を進めていることを──。
<『お天気係におねがい! 運動会を晴れにせよ!』おわり>
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『お天気係におねがい!(2) 霧につつまれた林間学校』
へつづく!
かくれた敵の正体とは――? ぜひ読んでみてね!
<2巻あらすじ>
わたし、天川空。5年1組の「お天気係」!
ある日、天気をあやつるチカラを手にいれて、"元・天気の神さま"ハレ・アメ・フウ・ライくんと一緒に、お天気神社にきた天気の願いをかなえることになったんだ。
ただしく願いをかなえないと、神さま失格で地獄行きになっちゃうらしいんだけど……
まさかの、願いを聞き逃しちゃって大ピンチ!?
みんなで協力して願いごとをした子を見つけなきゃ!
なのに、ライくんとフウくんがまさかのケンカ?
わたしたちのじゃまをする“ナゾの人物”もあらわれて――
明日からの林間学校、いったいどうなっちゃうの!?