学校でも、塾でも教えてくれない「スマートフォン(スマホ)・インターネット(ネット)」のカッコいい使い方とは? スマホやネット、ぼんやり眺めているだけだと、ビックリするようなことも起きてしまうかも!? 情報社会にこれから出ていくみんなが読んでおきたい最強の教科書。
第7回目は「ギモン6 どうしたら、悲しんだり、怖い目にあったりせずにすみますか?」を試し読み!
※本連載は『スマホを見てただけなのに! 13歳から知っておきたい情報社会のかしこい生き抜き方』から一部抜粋して構成された記事です。
怖い目にあったりせずにすみますか?
スマホをやっていて、悲しい思いをしたり、怖い目にあったりしたことはありますか? スマホは世界中のあらゆる人とインターネットで繋がれることや、そこでお金のやり取りが簡単にできてしまうことから、ついだれかを傷つけてしまったり、事件に巻き込まれてしまったりすることがあります。
どうしたら、そのような目にあわずにすむか、考えてみましょう。
知らないうちに······大炎上
ニュースを見ていると、スマホ1つで大変な目にあってしまった人をよく見かけます。たとえば、こんなケース。
・匿名でやっている裏アカで、気を遣わずに自由に投稿していたら、個人が特定されて大変な目にあった
・ネットで知り合った人と仲よくチャット。打ち解けたと思ったら、だんだん要求がエスカレートして怖い目にあった
・アカウントがのっとられて、友だちに変なメッセージを送信されていた
・軽い冗談のつもりでアップした画像が、拡散されまくって、気づいたらハブ(仲間はずれ)にされていた
・簡単なアルバイトだと思ったら、実は犯罪だった
・いいねやハートがいっぱい欲しくて、少し攻めた動画をあげたら、学校から呼び出されて親と一緒にあやまることに
これらは、気づいたときにはもうすでに大変なことになっていた、というケースばかり。寝ているあいだに拡散・炎上してしまって、起きたときには自分では収拾をつけられなくなっていることも少なくありません。
どうしたら、そのような目にあわなくてすむでしょうか。今日からできる対策として、「しくみを知っておく」「たまには休む」「目的をもって接する」の3つのキホンをマスターすることをおすすめします。
今日からできるキホンの対策3つ
①しくみを知っておく
とにもかくにも、まずは「知る」ことが大事。スマホのしくみを知れば、有効な対策が立てられます。
SNSでは、どんな情報に気をつけたらいいか。広告をタップしたら、どうなるのか。投稿するとき、何に気をつければいいのか。そういったことを、この本の中でも紹介していきます。
ちなみに、この「知っておく」というステップは一度やったらおしまいではありません。スマホは常にアップデートされ続けています。進化し続ける生成AIのことなど、こうやって本を読んだり、自分で疑問に思ったことは調べたりして、自分の知識もいっしょにアップデートしていきましょう。
②たまには休む
お昼休みも、布団の中ですごす時間も、すべてが「スマホ時間」になってしまった私たち。最近は、トイレの中にまで持ち込んで、おしりが痛くなる「スマホ痔」になってしまう人も多いとか……。
そんな、朝から晩までスマホに“つきまとわれている”といっていい私たちは、実はとっても疲れています。
ある研究によると、疲れてへとへとになっている人は、逆にスマホを手にとってしまいやすくなるという負のスパイラルにおちいります。疲れている人は、興味のない記事をついタップしてしまったり、間違って広告をタップしやすくなったりするそうです。
だからこそ、「たまに休む」ということが最大の守りになる、というわけです。心と体を休めて、リフレッシュしてからスマホに戻る。使い終わったら、その後またスマホから離れる時間をつくる。このように「上手に休める人」になることができれば、時間をうまくコントロールできるようになります。
③目的をもって接する
そして3つ目が、「目的をもって接する」ことです。スマホは「つい、ダラダラと見つづけてしまいがち」なものだということはすでにお伝えしたとおり。放っておくと、本当は好きではないものを見させられたり、望んでもいないものに時間を使わせられたりします。
それに対抗するには、こうなりたい、という目的をもつことです。たとえば、
「今から〇〇をするために、スマホをひらく」
「テスト勉強をがんばったから、30分だけ、ショート動画タイムにしよう」
「クラスの友だちにDMするために、インスタをあける」
……そんな感じで、とにかく「目的をもってスマホをさわる」ことによって、スマホの誘惑に、打ち勝つことができます。
これをマスターできれば、今までなんとなく動画を見てしまっていた「ムダ時間」を減らして、「自由なワクワク時間」を何倍も増やすこともできます。ぜひ試してみてください。
わかっていても、やめられない
「そうはいっても、つい見ちゃうんです」
……はい、そうなんです。私たちは通知がきたら、ひらかずにはいられません。動画をもう1本だけ、のつもりが10本を余裕でオーバー。「調べものをしよう」と思ってスマホをひらいたけれど、メールやSNSに気をとられているうちに忘れてしまって……「あれ、なんだっけ?」と、今日もどこかで、誰かが、つぶやいています。
わかっていても、やめられないんです。私たち現代人は、自分の集中力を、自分でコントロールできなくなってしまいました。それによって、気づかないうちに、疲れきって、大きなストレスをためこんでいます。
そんな状態を放っておいたら、人はどうなっちゃうのでしょうか。ちょっと怖いけど、その先を見てみたい――そんな人は、ぜひ次の章を、ドキドキしながらのぞいてみてください。
ケーキにたとえると……、
①ケーキは砂糖がいっぱいで、食べすぎると太ったり、ニキビができやすくなったりするらしい(しくみを知っておく)
②ケーキは毎日食べたいけど、ガマンしてたまにしか食べないようにする(たまには休む)
③ケーキは「勉強をがんばったごほうび」みたいな感じで、自分をほめてあげるために1つだけ食べる(目的をもって接する)
これで、誘惑に負けない自分に! ……でも、わかっていても、やめられない。それがスマホの魔力。放っておくと、私たちの身にはいったい、何が起きてしまうのか!?
【著者プロフィール】
鈴木雄也(すずきゆうや)
1989年生まれ。岐阜県出身。情報的健康プロジェクトメンバー兼慶應義塾大学 X Dignityセンター連携所員。横浜国立大学卒業後、地方テレビ局の報道記者や営業担当として約10年間にわたり取材・制作・営業などに従事。その後、外資系ウェブメディア、新聞社と、メディア業界の現場を横断的に経験。2022年より情報社会とリテラシーに関する研究・発信をライフワークとし、「情報的健康プロジェクト」に参画。慶應義塾大学法科大学院・山本龍彦教授らとともに共同提言を執筆。Podcast、noteなどで情報社会における“情報的健康”の重要性について発信している。