
『戦争さえなければ』ためし読み
戦争がすべてを奪ったーーそれは、たった80年前の日本で本当にあったことでした。 鹿児島県・徳之島で戦争が激しくなる中、おばあちゃんは飢えに苦しみ、家族を全員失ってしまいます。その深い心の傷は、ずっと癒えることはありませんでした。それでもおばあちゃんは、53歳で「夜間中学」に通いはじめ、自分の人生をもう一度歩きはじめます。 おばあちゃんが、はじめて文字を学び遺した作文と取材をもとに、孫の作者が描いた、衝撃と感動の家族の物語。“戦争を生き抜いた人の本当の思い”に心が震えます。