「アリはなんで行列をつくるの?」「セミの一生は本当に7日だけ?」子どもたちから寄せられた昆虫への疑問に、昆虫学者の丸山宗利先生が全力回答! さらに、じゅえき太郎先生のおもしろマンガや、小松貴先生をはじめとする豪華メンバーによるオールカラー生態写真も多数掲載した、読めば読むほど昆虫が好きになる本ができました。全34問のうち、特に身近な昆虫に関する疑問をご紹介します。
※本連載は『カブトムシって、しゃべるの? 昆虫学者に聞いてみた! 大人も知らない虫のひみつ』から一部抜粋して構成された記事です。
どうしてアリは行列するのですか。ほかに行列する虫はいますか。
(松崎志穂さん、年少)
編集部より:道がないところを一列に進んでいく姿が、とてもふしぎですよね。
答え:みんなで食べ物を運ぶためと、目がよくないというのがその理由です。
丸山先生:アリが行列をつくる理由はいくつかありますが、まずいちばん大切なのは、食べ物を運ぶことです。
アリは、巣のまわりをあちこち歩きまわって、食べ物をさがします。そして、食べ物を見つけたアリは、巣のなかまに「食べ物があったよ」と知らせに行きます。そのとき、その場所をわすれないように、食べ物のある場所から巣まで、においのようなもの(フェロモン)を地面につけていきます。
そのあと、巣からなかまといっしょに出て行き、そのにおいをたどって、行列をつくりながらみんなで食べ物をとりに行くのです。
アリは引っ越しをするときにも行列をつくります。新しい巣までフェロモンの道をつくり、卵や幼虫、女王アリをなかまで協力して運びます。
アリが行列をつくるのは、目があまりよく見えないということもあります。目のよいアリは行列をつくらないこともあります。他にはシロアリなども行列をつくります。
昆虫紹介:クロクサアリ
撮影・小松貴さん
湿った雑木林でよく見かける、黒くてツヤのある特徴的なアリで、常に行列をつくって行動します。つまむとサンショウのような強い香りがします。見た目のよく似た種が何種かいます。
<分類>ハチ目
<体長>5㍉㍍程度
<分布>北海道から九州
<成虫が見られる時期>3~11月
●丸山先生の豆知識
シロアリのなかまも行列をつくります。シロアリは、実はアリではなくゴキブリのなかまです。ただ、アリと同じように家族でくらす昆虫なので、似た名前になっています。
連載第3回は、「どうしてアリは行列するのですか。ほかに行列する虫はいますか。」という質問への丸山先生の回答を紹介しました。
本書では、まだまだ知られていない昆虫の奥深い世界をたっぷり紹介しています。自由研究のテーマ探しにもおすすめの1冊です。ぜひお手に取ってお楽しみください。
書誌情報
- 【定価】
- 1,430円(本体1,300円+税)
- 【発売日】
- 【サイズ】
- 四六判
- 【ISBN】
- 9784041170632