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第2回『カブトムシって、しゃべるの? 昆虫学者に聞いてみた! 大人も知らない虫のひみつ』ためし読み


「アリはなんで行列をつくるの?」「セミの一生は本当に7日だけ?」子どもたちから寄せられた昆虫への疑問に、昆虫学者の丸山宗利先生が全力回答! さらに、じゅえき太郎先生のおもしろマンガや、小松貴先生をはじめとする豪華メンバーによるオールカラー生態写真も多数掲載した、読めば読むほど昆虫が好きになる本ができました。全34問のうち、特に身近な昆虫に関する疑問をご紹介します。

※本連載は『カブトムシって、しゃべるの? 昆虫学者に聞いてみた! 大人も知らない虫のひみつ』から一部抜粋して構成された記事です。




クワガタムシやクワガタムシなどは、あまり速く走れないのに、ゴキブリはなぜあんなに速く走れるのですか?
(森薫秀さん、小3)

編集部より:昆虫の種によって、走る速さは大きくちがいますよね。

答え:体の重さと筋肉の量、そして速く走る理由があるかどうかの問題です。



丸山先生:いくつかの理由がありますが、まずは体の重さです。カブトムシは体がとてもかたく、ゴキブリはそれほどかたくありません。昆虫の体は外骨格といって、外側の「から」が骨のような役目をしていますが、カブトムシのようにかたい昆虫では、この「から」が分厚く、とても重くなります。私たちも重い荷物を持つと速く走れないように、体が重いカブトムシやクワガタムシは速く走れないのです。そして軽いゴキブリは速く走れます。
 次に筋肉の量です。昆虫は「から」の中に筋肉がつまっています。ゴキブリをひっくり返して見ると、足のつけ根がとても太いことがわかります。これは、足にたくさんの筋肉があるということです。そのため、ゴキブリは強い力で速く走れます。
 最後にくらしのちがいです。ゴキブリは体がやわらかく敵にねらわれやすいため、速く動いて逃げるようになりました。一方、カブトムシやクワガタムシは体がかたいので、あまり速く走る理由がなかったということもあると思います。


昆虫紹介:モリチャバネゴキブリ


撮影・小松貴さん


 基本的には建物の中にはおらず、あたたかい地域の落ち葉の中にいます。最近、このゴキブリがギンリョウソウという植物の種子を運び広げる役目をもっていることがわかりました。

<分類>ゴキブリ目
<体長>12㍉㍍程度
<分布>本州から九州(奄美大島)
<成虫が見られる時期>4~11月

●丸山先生の豆知識
 カブトムシの動きはゆっくりですが、力はとても強いです。たとえばカブトムシは土にもぐることができますが、多くのゴキブリはかたい土をほるほどの力はありません。


連載第2回は、「クワガタムシやクワガタムシなどは、あまり速く走れないのに、ゴキブリはなぜあんなに速く走れるのですか?」という質問への丸山先生の回答を紹介しました。
本書では、まだまだ知られていない昆虫の奥深い世界をたっぷり紹介しています。自由研究のテーマ探しにもおすすめの1冊です。ぜひお手に取ってお楽しみください。


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