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ものがたり

【スペシャルれんさい】『星のカービィ くらやみ森で大さわぎ!の巻』第1回 あやしい三人組


◆第1回

今日からは、つばさ文庫『星のカービィ くらやみ森で大さわぎ!?の巻』のためし読みがスタートするよ!
あやしい三人組が、プププランドにあるという「お宝」をゲットするために『ある作戦』を思いつく。その作戦に必要なのは……カービィ!?

 

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あやしい三人組
 

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 草も木もねむりにつくという、真夜中のプププランド──。

 その静かで平和なプププランドの片すみに、こそこそと話し合っている三人組がいた。

 場所は、川のほとりの大木の真下。もちろん、周囲にはだれもいない。

 こんな夜ふけに、人目をしのんでナイショ話をしているなんて。きっと恐ろしいたくらみにちがいない。

 三人組のうち、いちばん太ったやつが、大きな目をギラギラ光らせてささやいた。

「……ってなわけだ。こんなすげえお宝、見のがす手はねえぜ。オレたちで、ごっそり、いただいちまおうじゃねえか」

「それは、そうしたいけどさぁ……ケロッタ兄ちゃん」

 背の低いやつが、おどおどと言い返した。

 ケロッタ兄ちゃんと呼ばれた男は、こわい顔で弟をにらみつけ、大声でどなった。

「兄ちゃんじゃねえぇ! 親分と呼べって、いつも言ってるだろ、ケロージ!」

「う、うん、親分。今の話だと、そのお宝の森には、こわい獣(けもの)がウヨウヨいるみたいだけど……」

「あたしはパスだな!」

 なまいきそうな顔をした女の子が、腕組みをして言い放った。

「お宝はほしいけど、猛獣(もうじゅう)はおっかないもん。それに、お宝の森はものすごく広いんでしょ? あたしたちだけで、集めきれるわけがないよ!」

「そこで、だ。いい考えがあるんだ。耳をかせよ、ケロージ、ケロリナ」

 まわりにはだれもいないのに、ケロッタは念のため二人を手まねきして、おしころした声でゴニョゴニョとささやいた。

 話を聞くうちに、ケロージとケロリナの顔が輝き始めた。

「カービィ……か。うん、名前は聞いたことあるよ」

「すごいパワーの持ち主なんだってね! へーえ……なかなかいい考えじゃない?」

「さすがはケロッタ兄ちゃ……親分だね〜!」

「ふっ。当たり前よ」

 ケロッタは、とくいげな笑いを浮かべた。

「カービィさえ仲間に引き入れれば、こっちのもんだ。この計画は、きっとうまくいく」

「でもさ、どうやってそのカービィってやつを仲間に入れるの? オレ、会ったこともねえんだけど?」

「オレだってねえよ」

「……ええー?」

 ケロリナは、しらけたように肩をすくめた。

「なーんだ、期待してソンしちゃった。てっきり、ケロッタ兄さんはカービィのことよく知ってるんだと思ったのに」

「会ったことはねえが、ウワサは聞いてる。カービィってヤツは、信じられないくらい食い意地が張ってて、食欲(しょくよく)のかたまりなんだそうだ」

 それを聞いて、ケロージがうれしそうに手をたたいた。

「うわあ、オレたちと気が合いそうだね!」

「だろ? だから、この計画を打ち明ければ、きっと話に乗ってくるぜ」

「でも、だいじょうぶかな? オレたちの分まで、カービィにひとりじめされちゃったら、元も子もないよ……」

「はっ、そんなヘマはしねえよ。カービィをだまして、そのパワーを利用するんだ。あいつには、ひとつぶだって分けてやらねえ」

「ええー……? それはずるいよ……カービィがかわいそうなんじゃないかなあ……」

「あまっちょろいことを言うな、ケロージ!」

 ケロッタはおそろしい顔で、弟をしかりつけた。

「オレたちのちかいを忘れたのか? 宇宙一(うちゅういち)の大悪党(だいあくとう)になって、全宇宙(ぜんうちゅう)にケロッタ一味の悪名をとどろかせようっていう大事なちかいを!」

「わ、忘れてない……けど……」

「あたしだって、もちろん忘れてないよ」

 ケロリナが、意気ごんで言った。

「カービィの一人や二人、手玉に取れなくてどうするのよ! この計画を成功させて、あたしたちの悪名を一気に高めてやろうじゃないの!」

「お、おう」

 ケロッタは、妹のはく力に押されながら、うなずいた。

「そ、その通りだぜ。オレもそう言いたかったんだぜ、ケロリナ」

「ぜったい成功させましょうね」

「おう!」

 ケロッタは気を取り直して、妹と弟の顔を見た。

「これから手順を話すぜ。まずは、カービィをさがすんだ」

「さがすって言っても、顔も知らないのに、どうやって……」

「手がかりがある。ウワサによれば、カービィってやつは、まるい体をしてて、おそろしく食いしんぼうだそうだ。レストランとか屋台とか、食い物のある場所を見はってれば、きっと見つかるぜ」

「そんなに簡単にいくかなあ……」

「当たり前よ! オレの計画にまちがいはねえ!」

 ケロッタは二人の顔を見つめ、ニヤリと笑った。


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カービィ発見!? 前編

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 プププランドでいちばん人気のレストランと言えば──。

 もちろん、コックカワサキの店。プププランドの住人たちみんなに愛され、いつもちょう満員(まんいん)の人気店だ。

 でも、今日のレストランは、少しばかり様子がちがっていた。

「あれぇ……? はり紙がしてある。しまってるみたいだよ」

 ドアにはられた紙を見上げてそう言ったのは、ワドルディ。

 今日は、なかよしのカービィといっしょにランチを食べにきたのだが、ざんねんながら店は休業らしい。

 カービィは、大通りに面した窓(まど)から店内をのぞきこんでみた。

「でも、中にお客さんがいるみたい。あれは……デデデ大王だ!」

「大王様……? ほんとだ……」

 ワドルディはカービィとならんで店内をのぞきこみ、首をかしげた。

 デデデ大王は、けわしい山の上に城(しろ)をかまえている、大食らいでいばりんぼの暴君(ぼうくん)である。本人は「プププランドのいだいなる支配者(しはいしゃ)」を自しょうしている。

 ワドルディは、デデデ大王につかえる部下の一人。いつも、大王のわがままにふり回され、こき使われてばかりいる。

 大王は、何かにつけて、カービィにたいこう心を燃やしている。ワドルディとカービィがなかよしの友だちであることは、もちろん大王にはヒミツ。

 いっしょにいるところを見つかったらまずい……とワドルディはきんちょうしたが、その心配はなかった。

大王は食事に夢中(むちゅう)で、まどの外のことなんてぜんぜん気にしてない。

「大王様は、今朝早く、行き先も言わずに出かけて行ったんだよね。朝ごはんも食べずに出て行くなんて、大王様にしてはめずらしいから、どうしたんだろうと思ってたんだ。ここで食事をしてたんだね」

「どうして、お店が休みなのに、デデデ大王だけ入れるの!? ずるいよー! ぼくもコックカワサキのスペシャルランチ食べたい!」

 カービィはふくれっつらになり、ドアに思いきり体当たりをした。

 体の小さなカービィだが、そのパワーはだれにも負けない。

体当たりを受けて、コックカワサキのレストランは今にもくずれそうになった。

 ドアが開き、中からコックカワサキが飛び出してきた。

「何してるんだ! 店をこわす気か!? やめてくれ、カービィ!」

「コックカワサキ! ぼくたち、食事に来たんだよ。中に入れてよー!」

「はり紙を見ただろう。今日はお休みなんだ」

「じゃあ、なんでデデデ大王は食事してるの!?」

「あれは……理由が……」

 コックカワサキの表情(ひょうじょう)が、どんよりと暗くなった。

「理由って、何!? なんで、デデデ大王だけトクベツなの!?」

「な……なんでもないんだ! とにかく、今日はりんじ休業だから。帰ってくれ!」

「でも、デデデ大王は……!」

「帰ってくれ! たのむ!」

 コックカワサキは顔をまっかにして、カービィを押(お)し出し、ドアをバタンとそめてしまった。

 カービィとワドルディは、あっけにとられて、顔を見合わせた。

「なんだか、ようすがヘンだったね、コックカワサキ」

「こんなこと、これまでになかったのに……」

「理由を聞いてみよう! よーし!」

 またもドアに体当たりしようとするカービィを、ワドルディが止めた。

「やめようよ、カービィ。コックカワサキ、なんだかすごくこまってるみたいだったもん。あんまりムリを言ったら、かわいそうだよ」

「でもさあ……」

「今日はあきらめようよ。そのかわり、デデデ城(じょう)でランチを食べよう」

「ランチって……?」

「昨日ののこりだけど、コロッケと肉じゃががあるよ。あと、とりのからあげも……」

「コロッケ!? 肉じゃが!? からあげ!? うわあ、食べたーい!」

 コロッケも肉じゃがもからあげも、カービィの大好物(だいこうぶつ)。

 ……というより、世の中のほとんどすべての食べ物は、カービィの好物(こうぶつ)なのだ。

 目の色をかえたカービィは、ワドルディに飛びついた。

「行こう、行こう! 今すぐデデデ城(じょう)でランチタイム〜!」

「うん!」

 二人は手をつないで、デデデ城(じょう)への道を引き返していった。

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 いっぽう、コックカワサキのレストランでは──。

「おかわり、おかわりだー! ステーキ十人前とグラタン十人前、それにカツ丼(どん)も十人前まとめて持ってこーい!」

 デデデ大王は、テーブルの上に高くつみ上がった皿を押しのけて、とびきりの笑顔(えがお)でさけんだ。

「も、もう……かんべんしてください、デデデ大王様……」

 コックカワサキは、なみだぐんで床(ゆか)にくずおれた。

「この調子で食べつくされては……レストランがつぶれてしまいます……」

「ほう? 客が注文してるっていうのに、料理(りょうり)を出せんと言うのか? おまえは、それでもシェフか?」

「うう……ううう……」

「客の注文にこたえないなんて、ひどい店だな。全宇宙(ぜんうちゅう)レストラン協会(きょうかい)にうったえて……」

「わかりました! わかりましたよ!」

 コックカワサキはヤケクソ気味にさけんで立ち上がり、調理場へ走り去った。

 その後ろ姿をながめて、デデデ大王はニンマリと笑顔になった。

 大きな口から、満足(まんぞく)げなひとり言がもれた。

「なんでも好きなだけ食べ放題だなんて、天国だわい。これも、オレ様の日ごろの行いがいいせいだな。オレ様は、ついてるわい!」

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 ……ことの起こりは、今朝早く。

 レストランの開店じこくちょうどに、デデデ大王がやってきた。

 デデデ大王が、こんなに早い時間に姿を見せるなんて、めずらしい。コックカワサキは、愛想(あいそ)良く大王をむかえた。

「いらっしゃいませ、デデデ大王様。モーニングメニューになさいますか? 今朝のおすすめは、ハーブをたっぷり使ったオムレツと、キノコのサラダ……」

「ばかもん、そんなもので腹がふくれるか! ステーキを持ってこい。もちろん、いちばん高級な肉だぞ」

「は、はい……」

 コックカワサキは、目を丸くしてうなずいた。

「朝から、みごとな食欲(しょくよく)ですね、デデデ大王様」

「大王たるもの、空腹(くうふく)ではつとまらんからな! 今日も、プププランドをおさめるために、ハラいっぱい食う必要があるのだ」

「ごりっぱです!」

「ステーキだけじゃ足りんな。ローストビーフと、とりの丸やきも持ってこい」

「はーい、ありがとうございます!」

 コックカワサキは、ニコニコ顔になった。

 ステーキもローストビーフもとりの丸やきも、この店じまんの高級料理。それを一度に注文されるなんて、コックの腕の見せどころだ。

 ところが。

「そうそう、このカードを使うぞ」

 デデデ大王は、何食わぬ顔で、一枚のカードを差し出した。

 金色にかがやく、りっぱなカードである。受け取ったコックカワサキは、ショックを受けた。

「こ、これは、まさか……!?」

「うむ。全宇宙レストラン協会が発行している、スーパープレミアム食べ放題カードだ」

「名前は聞いたことがありますが、実物ははじめて見ました。へえ……これが、あの有名なカード……」

「そうだ。どのレストランでも、どんな料理でも、すきなだけ食べ放題になるという夢のカード」

「え……てことは……まさか……!?」

 コックカワサキは青ざめてとび上がった。

「デデデ大王様、ステーキやローストビーフを、タダでめし上がるつもりなんですか!?」

「ばかもん、それだけじゃないわい。とりの丸焼きもわすれるな」

「そ、そんな……!」

「心配するな。あとで、ハンバーグやバーベキューやアイスクリームもついか注文してやるから」

 コックカワサキは、よろめいた。

「そんなバカな……スーパープレミアム食べ放題カードは、全宇宙(ぜんうちゅう)レストラン協会(きょうかい)がみとめた紳士(しんし)とか、みんなからそんけいされる勇者(ゆうしゃ)とか、とにかくりっぱな人物しか手に入れられないはず……どうしてデデデ大王様が……」

「決まってるじゃないか。オレ様が、みんなからそんけいされる、りっぱな紳士(しんし)だからだ」

「ま、まさか……」

「まさかじゃない。さっさと料理(りょうり)を持ってこい」

「で、でも……それ、ほんとに大王様のカードなんですか……?」

「うたがうのか!? しつれいなやつだ! 全宇宙(ぜんうちゅう)レストラン協会(きょうかい)にうったえてやるぞ」

「い、いえ、しつれいしました! さっそく料理(りょうり)をお持ちします」

 コックカワサキは、あわててキッチンに引っこんだ。

 デデデ大王がスーパープレミアム食べ放題カードを持っているなんて、しんじられなか
ったが、実物を見せられてはしかたない。

このカードを持っている客には、最高級のもてなしをしなくてはならないと、全宇宙(ぜんうちゅう)レストラン協会(きょうかい)のおきてで決まっているのだ。

(おかしいなあ……デデデ大王が、どうしてあのカードを持ってるんだろう……)

 のんきに首をかしげていられたのも、最初のうちだけだった。

「次はカニチャーハンを持ってこい。もちろん、ギョーザとシュウマイもつけるんだぞ」

「は、はい」

「それから、天ぷらそばと、なべ焼きうどん」

「もうしわけありません、当店にはそんなメニューは……」

「なくても作れ! このカードが目に入らぬか!」

「は……ははっ!」

 デデデ大王は、やりたい放題。

 コックカワサキは、店のドアにりんじ休業のはり紙をして、ひたすら大王のために料理を作るしかなかった。

(う、うらむぞ、全宇宙(ぜんうちゅう)レストラン協会(きょうかい)……! どうしてデデデ大王なんかに、あの貴重(きちょう)なカードをあえたんだ……)

 コックカワサキは、なみだをふきふき、料理(りょうり)を作っている。

 その間にも、店内にはデデデ大王のドラ声がひびきわたっていた。

「おそいぞ! 何をやってる! ステーキ十人前とグラタン十人前、カツ丼(どん)十人前にラーメン十人前、ハンバーグ十人前はまだかー!」

「……は、はい、ただいま……」

 コックカワサキは、よよよとなきくずれた。

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 さて、そのころ。

 例の三人組は、カービィをさがしてうろつき回っていた。

「ケロッタ兄ちゃん……じゃなくて親分、あそこにレストランがあるよ」

 ケロージが、赤い看板(かんばん)を指さした。

「お、本当だ。いちおう、チェックしてみるか。カービィがいるかもしれねえからな」

「だめだめ」

 ケロリナが首をふった。

「はり紙がしてある。あのレストラン、お休みよ」

「ちぇっ、そうか。じゃ、他を当たろう」

「まって。中にお客さんがいるみたいだよ」

 ケロージが、まどから見える店内の人影(ひとかげ)に気がついて、店に走りよった。

 三人はまどに張(は)りついて、中をのぞきこんでみた。

 ケロッタののどが、ゴクリとなった。

「す……すげえ……なんだ、ありゃ……」

「ものすごい数のお皿をつみ上げてる! まさか、あれ、一人で食べちゃったのかな!?」

「化け物みたいな食欲(しょくよく)だわ……見て、あの、おなか! まんまるよ!」

 三人は顔を見合わせた。

「兄ちゃ……じゃなかった、親分! あいつは、まさか!」

「ああ、まちがいねえ! あんなに食い意地の張ったヤツが、他にいるわけがねえ!」

「カービィだわ!」

 三人は急いで、レストランのドアを開けて中に飛びこんだ。

 料理を運んでいたコックカワサキが、声をかけた。

「あ、すみません、今日はお休みなんですが……」

 しかし三人の耳には、コックカワサキの声なんて入っていなかった。

 三人はデデデ大王のテーブルに走りより、大王をかこんだ。

「カービィさん! あなたはカービィさんですよね!?」

「……?」

 見ず知らずの三人組に取りかこまれ、デデデ大王はふしぎそうな表情(ひょうじょう)になった。

 何か言おうとしたが、大王はちょうど、大きなステーキを口に放りこんだところ。

 三人は、かわるがわる早口でまくしたてた。

「さがしてました、カービィさん! いやぁ、ウワサ以上にみごとな食べっぷり!」

「これを全部一人で食べたなんて……そんけいします、カービィさん!」

「お会いできて光栄(こうえい)です、カービィさん!」

 デデデ大王は、自分がカービィとまちがえられていることに気がつき、急にふきげんになった。

 しかし、ステーキが口に入っているので、何も言えない。大王がステーキを飲みこむ間に、三人組はべらべらとしゃべり続けた。

「オレたち、カービィさんの力をおかりしたくて、さがしてたんです」

「カービィさんじゃなきゃできない大仕事があるんです」

「カービィさんなら、きっと引き受けてくれると思うの!」

 デデデ大王はようやくステーキを飲みこみ、三人をにらみつけた。

「なんだ、きさまら?」

「あっ、申しおくれました。オレはケロッタっていいます。こっちの二人はオレの部下の、ケロージとケロリナ」

「カービィカービィって、きさまら……」

「はいはい、もちろん知ってますとも! 会ったことはなくても、カービィさんのお名前は有名ですからね!」

「オレ様は、カービィじゃ……」

「ええ、ええ、わかってますって。そんなごりっぱな食欲(しょくよく)の持ち主は、カービィさんしかいませんよね!」

「カービィさんにぴったりの、すてきなお宝(たから)があるんです!」

 イライラして三人組をどなりつけようとしていたデデデ大王は、「お宝(たから)」という一言を聞いて、口をつぐんだ。

「くわしいことは、ここでは話せないんですが。オレたちといっしょに、来てくれませんか?」

「……お宝(たから)っていうのは、なんなんだ?」


三人組から、カービィとまちがえられてしまったデデデ大王。
かれらがさがしている「お宝」とは、いったい何なのか…? 次回もおたのしみに!

『星のカービィ くらやみ森で大さわぎ!の巻』れんさい第2回(7月22日更新予定)に続く


作:高瀬 美恵 絵:苅野 タウ 絵:ぽと

定価
748円(本体680円+税)
発売日
サイズ
新書変形判
ISBN
9784046313881

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作 高瀬美恵 絵 苅野タウ 絵 ぽと

定価
1,320円(本体1,200円+税)
発売日
サイズ
B6判
ISBN
9784041116197

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