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秘密結社ヤルミナティーの世界の1%しか知らないオカルト事典 第3回「AIは人間的になれるのか? チューリングテスト」


都市伝説から陰謀論まで。人気オカルトYouTubeアニメ「秘密結社ヤルミナティー」の3人組が、知られざる世界の謎にせまる!
第3回は、「人工知能」にまつわる話。

AIは人間的になれるのか? チューリングテスト

 人工知能が世に現れたのは、1950年代だという。
 そのころから、機械と知性というテーマは議論され続け、哲学的命題だった。
 そんな中、提起されたのが、ここで紹介するテストなのだ。



人間的であるとは、何を指すのか?

 メッセンジャーアプリやメールなどで、「あなたは人間ですか?」と問われれば、誰もが「人間だ」と答えるだろう。でも、それを証明する方法は? そもそも、人間とは何なのだ? 深く考えると、そこはもう哲学の世界だ。
 人工知能の開発がはじまる少し前から、機械と知性というテーマはすでに哲学だった。そして、1950年にイギリスの数学者であり、哲学者だったアラン・チューリングが論文の中で解説したのが、チューリングテストだ。内容は難解だが、簡略化すると、それぞれの部屋に判定者である人間、機械、人間を配置し、文字情報のみのやりとりで、判定者は人間と機械を区別できるか? というものだ。
 AI開発によって、このテストは広く知られるようになる。そして、アメリカの哲学者、ジョン・サールの有名な反論もなされる。部屋の中に英語はできても中国語ができない人がいる。でも、そこにそれに従えば完璧な受け応えができる中国語のマニュアルがあったとき、部屋の外の人はわかるか? というもので、「中国語の部屋」と呼ばれる。つまり、人間を模したことは、思考とは異なるという意味だ。1990年からは、人間に最も近いとされたAIに授与されるローブナー賞も創設され、チューリングテストが実際に使われている。それでも、人間的であるということの中身は、まだ、はっきりしていない(※)。

豆知識
※2014年にイギリスで行われた実験で、「13歳のウクライナ在住の少年」という設定のプログラムがテストに合格したが、審査員を騙しただけと物議をかもした。

 

書籍情報

俺たちは操られているかも知れない!? この本だけのオリジナル怪異も収録
YouTubeで人気のオカルトアニメチャンネル「秘密結社ヤルミナティー」初の書籍化!
キリン、ブタのタブー、後輩のハックの3人組が、都市伝説、陰謀論、モンスター、危険スポットなど、身の周りから古今東西にいたるまで、闇の世界の謎とその真相に迫る。
オリジナル怪異も収録し、刺激的でこわ~い話が盛りだくさん!

もくじ
1章 世界の1%しか知らない!? 都市伝説
2章 本当にあった! 実話だったこわい話
3章 こいつに会ったら最後… 最恐モンスター
4章 闇に葬られし真実… 意味がわかるとこわい話
5章 背筋が凍る ヤルミナオリジナル怪異

 


著 秘密結社ヤルミナティー 監修 Plott

定価
1,430円(本体1,300円+税)
発売日
サイズ
A5判
ISBN
9784046053480

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「秘密結社ヤルミナティー」とは

チャンネル登録者180万人の考察系YouTuberキリンとPlottにより共同制作されたオカルト系YouTuberアニメ。
2020年2月にリリースされ、現在登録者数は約50万人を突破。
『秘密結社ヤルミナティー』は、世界征服のために色々な情報を集めているキリン、ブタのタブー、後輩のハックと一緒にYouTubeにて活動記録を配信中♪
ぜひチェックしてみてくださいね☆



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