KADOKAWA Group
知る・まなぶ

「これから大人になる君たちへ」未来へ歩み出すための8つのミッション その5


法律改正で成人年齢が「18歳」に! だからみなさんは、お父さんお母さんより2年も早く“大人への準備”をしなければなりません。この本は、これから大人になっていくみなさんに知ってほしい「世の中の大切なこと」満載の一冊!
特別ためし第6回は、未来へ歩み出すための8つのミッション、その5。

未来へ歩み出すための8つのミッション

「もうすぐ大人」と言われても、どのような心の準備をすればいいのかわからないもの。でも、急ぐ必要はありません。まずは、ここで紹介する小さなアクション(行動)からはじめてみましょう!

その5
政治に興味を持って「自分事」としてとらえてみよう

政治は、あなたの生活と深く関わっています。日々の暮らしの中で、「こうなったらいいな」と思うことがあったら、声に出して主張してみましょう。世の中のことを知り、考えることが、政治を「自分事」にする第一歩なのです。

政治に関係がない人なんていない!

「政治」と聞くと、自分とは縁遠い世界という気がするかもしれませんが、意外なほどあなたの身近にあるのです。



政治は私たちのとても近くにある
 「政治」と聞いて、あなたはどんなイメージを抱きますか? テレビやインターネットのニュースで見る政治、学校の授業で学んだ政治は、自分から遠い世界で行われていることのように思えるかもしれません。
 でも、社会の中で生きていく限り、政治と無縁の人なんていません
 あなたが1日をすごす中で目にするものは、多くが政治と深く関わっています。道路や信号、消防署や警察署、学校や図書館……。こうした生活に欠かせない多くの施設やサービスを政治が生み出しているのです。「暴力を振るってはいけない」「人のものを盗んではいけない」といった当たり前のことから、身近な交通ルールまで、守るべきルール(法律)を決めているのも政治です。
このように、政治はあなたのとても身近なところにあるのです。
「自分事」として政治を考えよう
 2016(平成28)年から、選挙権は「満20歳以上」から「満18歳以上」に引き下げられました。
 選挙権とは、私たちの「代表者」である政治家を選挙で選ぶ権利です。あなたは18歳で法律上の成人になる(2022年4月1日以降)とともに、大人として政治に参加する権利も手に入れるのです。また、特定の候補者を応援する「選挙運動」もできるようになります。
 世界を見渡せば、9割以上の国々が「18歳以上」に選挙権を与えています。日本もそれに合わせたわけですが、理由はそれだけではありません。日本の未来を担う若い世代の声を、より政治に反映させていくことを期待されているのです。
 政治は、あなたやあなたの家族だけではなく、日本の未来のあり方を決めるもの。よりよい世の中で暮らしていけるように、あなたも「自分事」として考えてみましょう。

 

書籍情報


「18歳成人時代」到来。大人になるまでに知りたい世の中の常識が満載!
法律改正により、2022年4月で成人年齢が「18歳」に。「成年」の定義が変わるのは実に約140年ぶりのことで、これによって18歳から、たとえば「親の同意なく契約を結ぶ」「パスポートを取得する」「不動産を契約する」といったことも可能になります。
でも、成人年齢が引き下げられることは「大人になるまでの猶予期間」が短くなるということであり、みなさんは現実として、今までより2年も早く“大人になる準備”をしなくてはなりません。
この本は、そうしたことを背景に、これから大人になっていくみなさんが「世の中を渡っていくために最低限知っておくべきこと」を伝えるべく、未来を生き抜くためのヒントを図版満載でわかりやすく展開していきます。
「大人になるの、面白そう」と、“期待と楽しみ”が湧いてくる一冊です!


監修:池上 彰

定価
1,650円(本体1,500円+税)
発売日
サイズ
B5変形判
ISBN
9784046055347

紙の本を買う

電子書籍を買う


この記事をシェアする

ページトップへ戻る