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「子どもの権利」って何だ? 『子どもの権利』第2回


2023年4月にこども家庭庁が発足し、こども基本法が施行されるなど、「子どもの権利」がいま大きな注目を集めています。
「子どもの権利条約」の条文の内容をイラスト入りでわかりやすく解説すると同時に、困ったときの相談窓口情報や、SDGsとの関係、子どもの権利のための様々な取り組みやデータなども紹介した、小学生から学んで使える「子どもの権利」の入門書をヨメルバで紹介します。


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子どもには、「子どもの 権利」がある!



すべての人は、人間としての権利を持っていますが、子どもには子どものための“特別な権利”が必要です。
 

大人は子どものことを勝手に決めちゃダメ!

子どもは、成長・発達して、やがては大人になる存在です。大人になるまでは、お父さんやお母さん、その他いろいろな人のもとで保護され、育ててもらう必要があります。
たしかに、子どもたちが毎日ごはんを食べたり、勉強したり、遊んだりできるのは大人たちのおかげ。でも、だからといって自分の気持ちを押し殺し、つらい思いをしてまで言いなりになる必要はありません。子どもは、自分の人生を自分で選べるのです。
子どもは、大人と同じ一人の人間です。すべての子どもは、生まれたときから「自分らしく生きる権利」があります。それぞれが、人間としての権利(人権)を持っているのです。

「子どもの権利」がなぜ必要なの?

「権利」や「人権」と聞くと、「なんだか難しい」と思うかもしれませんが、子どもにとっても大切なものです。
権利は英語で「right」といいます。つまり「正しいこと」です。人権(human rights)とは、「人としてあたりまえに認められるべきもの」のことです。
子どもが持っているのは、大人と同じ「人間としての権利」だけではありません。子どもには、子どものための特別な「子どもの権利」があり、その権利を使うことができます。
すべての子どもが持つ「子どもの権利」をうまく使えるように、大人からしっかりサポートしてもらいましょう。

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