KADOKAWA Group
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宇宙飛行士・野口聡一さんの図鑑を読んで、宇宙食たべてみた!

株式会社KADOKAWAから、「宇宙飛行士だから知っている! すばらしき宇宙の図鑑」が発行されました。

1996年宇宙飛行士候補に選出され、国際宇宙ステーション(ISS)で日本人初の船外活動を行うなどさまざまなミッションを遂行してきた野口聡一宇宙飛行士。 そんな野口宇宙飛行士が、「子どもも大人も知っておきたい、驚くべき宇宙の世界」について紹介した著書『宇宙飛行士だから知っている すばらしき宇宙の図鑑』になります。

今回、本書でも紹介されている「宇宙食」について紹介します。




宇宙食は300種類以上?宇宙での人気料理はあの食事

国際宇宙ステーション(ISS)の運用と長期滞在が始まったころ、食事のメニューは10日間のローテーションで、5日間は缶詰を中心としたロシアの宇宙食、5日間は米国の宇宙食となっていました。

とはいえ、種類が限られていると、どんなにおいしいものでも続けて食べることが難しくなります。
宇宙飛行士たちが「長期滞在のために、宇宙食のバラエティを増やしてほしい」と強く要望したこともあり、2004年以降はISS国際パートナー各国が宇宙食を供給できるようになりました。

日本はJAXAが国内のメーカーの食品を宇宙食として認証する「宇宙日本食認証」プログラムを実施 。カレーやハンバーグといった食事メニューから、しょうゆなどの調味料、ようかんなどのおやつを含め、47種類が加わっています。すでに宇宙食は、300種類を超えているそうです。

私が食べた食事を挙げるなら、ステーキやうな重、ほうれん草のクリーム煮などがあります。ちなみにカレーライスは宇宙でも人気です。


宇宙食の中には一般に販売されているものもあります。スイーツからおにぎりまで幅広くあります。©宇宙の店



本書を読んで、編集部でも実際に宇宙食を食べてみました! 

数ある中で選んだのは、おにぎり。パッケージの封を開けると中には、お米が見えます。
脱酸素剤を取り出して、お湯を注水線一まで注ぎ、袋を閉じます。その後、よく振り混ぜて完成するのを待ちます。
待つこと15分……。開けてみると、お米の甘い香りが鼻をくすぐります。 それでは、いざ実食!

食感はやわらかく、美味しいです! 気分はさながら、宇宙飛行士。星空などを見ながら、宇宙食を食べるのも感慨深いかもしれないです。 簡単に作れて美味しいのでおすすめです。


作品紹介

『宇宙滞在時間344日超え! 宇宙飛行士の野口聡一が宇宙のふしぎを教えてくれる最新の宇宙の図鑑』

実体験だけでなく、そもそもISSってなに?という宇宙の基礎から宇宙・天体にまつわる意外な事実を紹介します。

宇宙に関するいろいろな疑問や興味をひくトピックを選んで、できるだけ専門用語を使わずにわかりやすく、イラストや写真も使って解説してあります。もちろん、最新の宇宙に関するデータや、専門家からのアドバイスも受けて、いまの宇宙をまるごと理解するために十分な情報も集めたつもりです。

この本を手に取ってくださったあなたも、なにかをきっかけに宇宙に興味を持っていただいたのだと思います。スタートはなんであれ、壮大な宇宙のストーリーに耳を傾け、その未来に思いをはせるのはすばらしいことだと、わたしは思います。

この本が皆さんにとって、あらたな宇宙への幕開けになることを望みます。

【作品紹介ページはコチラ】
https://www.amazon.co.jp/dp/4046055375


宇宙で見た絶景!


宇宙の色のイメージは黒と思うかもしれません。しかし、「宇宙の色は人間の目で見るとベージュ」と2002年に2人の天文学者が明らかにしました。これは、宇宙全体の恒星の放つ光を集めて、平均化した場合の色です。


船外用宇宙服の構造


著者:野口 聡一

定価
1,485円(本体1,350円+税)
発売日
サイズ
四六判
ISBN
9784046055378

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著者紹介
【野口聡一】
1965年神奈川県生まれの宇宙飛行士。
96年、公募で宇宙飛行士候補に選出。2005年、国際宇宙ステーション(ISS)で日本人初の船外活動を行った。09~10年にも滞在。2020年、クルードラゴン宇宙船運用初号機(Crew-1)に搭乗し、約5か月半、第64次/第65次長期滞在クルーとしてISSに滞在し、宇宙滞在期間は344日を超える。
Twitter:@Astro_Soichi


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