つばさ文庫7月刊『四つ子ぐらし(23)大ピンチ!? ドキドキの参観日』発売直前! 大ピンチの始まりだった『四つ子ぐらし(22)出会いと別れの新学期』のラストシーンから、23巻の物語の始まりを、発売に先がけてためし読みで大公開!!
どこよりも早く、気になる展開をチェックしちゃおう!
この回では、2025年11月発売『四つ子ぐらし(22)』のラストシーンをお届け!
2年生に進級して早々、トラブルに巻き込まれてしまった四姉妹だったけど、無事トラブルが解決して、よかったよかった…と思っていたら、まさかの『新たな事件』発生! 超ドキドキの展開をおさらいしよう!!
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先行ためし読み第1回
『新たなる事件』
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そんな中、近づいてきたのは、四月二十五日。
姉妹四人の、誕生日だ。
私は、だいぶ前から、
『どんな誕生日ケーキにしようかな?』
『誕生日に、どんなことをしようかな?』
って、ワクワクしていたの。
去年の誕生日のとき、一花ちゃんと二鳥ちゃんが提案してくれたんだ。
『最初の誕生日は、四月ちゃんの好きなケーキ。次の年は、私・三風の好きなケーキ。その次の年は、二鳥ちゃんの好きなケーキ。そのまた次の年は、一花ちゃんの好きなケーキにしよう』
って。
つまり、今年の誕生日は、私が好きなケーキを選んでいいというわけ。
やっぱり、私の大好きな、いちごがたくさんのったケーキにしようかな。
それで、私と四月ちゃんとで、こっそり誕生日パーティーを計画するのはどうだろう。
去年は、一花ちゃんと二鳥ちゃんが、私と四月ちゃんに、すばらしい誕生日パーティーをプレゼントしてくれた。
あんなステキなパーティーを、今年も開いてみたいな。
いちごのケーキにさしたろうそくを、四人でふきけして。
ジュースで、乾杯をして。
そして、『お誕生日おめでとう』って、みんなで仲よくお祝いしあうんだ。
……なーんて…………。
思えば、私は能天気だった。
せまりつつある危機に、少しも気がついていなかったんだ。
それを思いしるのは、もう少しあとのこと――。
いつもと変わらない――。
少なくとも、いつもと変わらないように見えた朝。
休み明けの月曜日。
一花ちゃん、二鳥ちゃん、私、四月ちゃんの四人は、いつもと同じように、姉妹そろって登校した。
「うーん、ええ天気やなあ〜」
「ほんとだね。あ、そういえば今日、体育の授業があるんだ」
「今の季節は、外で体を動かすのにぴったりね」
「えぇ、僕は運動はあまり……。でも、たしかに、暑すぎたり寒すぎたりしないのでいいですね」
なんて、たわいないことをおしゃべりしながら、通学路を歩いて。
ちょうど、校門をくぐったとき。
「あのっ、すみません」
一人の女の子が、私たちに声をかけてきた。
髪を、シュシュで二つに結った、優しそうな子だ。
この子、どこかで見たことがあるような……。
――あっ、そうだ。
気づいたと同時に、
「あなたは、たしか、四つ子ファンクラブの」
一花ちゃんも気づいて、返事をした。
「そうです。二年五組の、狩野菜々(かのう なな)っていいます」
女の子――狩野さんは、コクンとうなずく。
なんだか、やけに深刻そうな表情をしてるけど……。
と、思ったら、狩野さんは、ふいに、ぐっと声をひそめて。
私たち以外には聞こえないほどかすかな声で、こう切りだした。
「ウワサが広がっているんです。宮美家の四つ子ちゃんたちが、子どもだけでくらしているって」
「えっ…………!?」
私は、ぼう然とつぶやいていた。
一花ちゃんも、二鳥ちゃんも、四月ちゃんも。
おどろきに目を見開き、言葉もなく、衝撃を受けたようすで固まっている。
「……本当、なんですか?」
さらに声を落とし、問いかける狩野さん。
大変だ……!
どうしよう……どういうことなんだろう?
こんなことになるなんて、まったく、少しも予想していなかった。
顔が青ざめていくのが、鏡を見なくてもわかる。
このままじゃ、私たちが、子どもだけでくらしていることが――。
私たち姉妹のヒミツが、学校のみんなにバレちゃうよ……!?
事件が解決したと思ったのに…四つ子の最大のヒミツ『姉妹四人だけでくらしている』ことが学校のみんなにバレちゃうかもしれない大ピンチ!! いったい、どうすればいいの…?
次回から、超気になる続き『四つ子ぐらし(23)大ピンチ!? ドキドキの参観日』の先行ためし読みが始まります! おたのしみに!!
書籍情報
- 【定価】
- 880円(本体800円+税)
- 【発売日】
- 【サイズ】
- 新書判
- 【ISBN】
- 9784046324108
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