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【「女の子らしい」や「男の子らしい」をぶっ飛ばす、ふたごの挑戦(チャレンジ)ストーリー!】
「おとなのルール」と戦うふたご、あかねとかえでの物語は、ハラハラドキドキがいっぱい! 今回はバレンタインデー…ウキウキ&ドキドキのイベントって思われてるけれど、ふたごの場合はそんなにカンタンじゃなくて…!? 最新刊を、どこよりも早くためし読みしてね!(毎週木曜日更新・全3回)
【このお話は…】
「女の子らしくしなさい」「男らしくないぞ」
そんな声に、くるしさを感じていたふたごの、あかねとかえで。
両親のもとをはなれて、緑田小に転校してきてから、
「ありのままの自分」でいられるようになったし、友だちもできたけれど…?
今回のお話は、ふたごがバレンタインデーが近づいていることに気がつくところからスタート!
去年までは「うちらにはカンケーないイベント」だったけど、
今年はどうなる…!?
1 バレンタインがやってくる!?
2月に入った、ある日の朝。
うち――あかねとかえでは、息ピッタリの足どりで、ならんで登校していた。
まだまだ冷たい風が吹くたびに、
「「ひゃあ、さむ~~いっ」」
と、今度はピッタリ声をそろえて、体を寄せあう。
うちは、ぐりぐりっと、かえでのコートに頭をこすりつけた。
ちょっとでも、暖をとりたくて。
そしたら静電気で、うちのショートカットの髪が、逆立ちまくり。
「もう、あかねったら、わんこじゃないんだから。早く学校に入ろう!」
かえでと大笑いしながら、校門にたどりつくと。
「あっ、あかねちゃん、かえでちゃんっ!」
駆けよってきたのは、クラスメイトの莉々乃ちゃん。
どうやら、うちらを待ちかまえていたみたい!?
こんなに寒いのに……。
いったいどうしたの?
「2人に、おねがいがあるのっ!」
「う、うんっ、うちらにできることがあれば……!」
うちは、ビックリしたまま、こくこくとうなずく。
「あのねっ……!」
莉々乃ちゃんは、意気ごんで言いかけてから、ハッとしたようにあたりを見まわした。
それから、あらためて小さく口を開く。
「……ナイショのおねがいがあって。私に、バレンタインのチョコ作りを教えてほしいの……!」
こそっと告げる莉々乃ちゃんの顔は、赤く染まっていて、真剣だった。
ほえ、バレンタイン……!?
この様子だと、好きな人にチョコをあげたい! ってことかな……!?
どちらかと言えば、恥ずかしがり屋さんな莉々乃ちゃん。
だれかにチョコをプレゼントするなんて、人一倍勇気がいるんじゃないかな……!?
その相談をするって、うちらを信じて、たよってくれたってこと。
そんな莉々乃ちゃんのたのみだもん、力になってあげたい!
かえでだって、そうだろうな。
…………でも。
「えーと、ごめんね。残念だけど、ぼくらじつはチョコ作りって、やったことないんだ」
「そうなんだよ。ごめん!」
もうしわけなさそうに両手をあわせるかえでに、うちもつづいた。
「えっ、2人とも?」
莉々乃ちゃんが、目を丸くする。
「うん……前の学校では、ぼくらバレンタインどころじゃなかったっていうか……」
「そもそも、チョコの持ちこみ禁止だったしね~」
「そうなんだ!?」
莉々乃ちゃんが、ちょっと大きく声をあげた。
「逆に、緑田小はチョコ持ってきていいの!?」
「うん。学校で食べるのは禁止だけど、持ってくるのは目をつむってもらえるんだ」
「へえ、いいね! 前の学校は、先生が目を光らせてたよ~」
まあ、うちらには関係ないことだったけど。
チョコをわたしたい相手も、いなかったしね。
それより、気になるのは――。
「莉々乃ちゃん、チョコをわたしたいのって……やっぱり、あの人?」
うちが、たずねると。莉々乃ちゃんの頭が、こくんと前にかたむく。
「そう、アズマ先輩っ。学校でわたせるのは、今年が最初で最後のチャンスなの」
「そうか。先輩、来月で卒業しちゃうから……!!」
前原アズマ先輩は、バスケがすっごく得意な6年生。
学年はちがうけど、うちの友だちの1人なんだ。
公園のバスケットゴールで、先輩の見事なシュートを見せてもらったときは、感動したなあ(くわしくは、『おもしろい話、集めました。○A』を読んでね!)。
ホワイト革命のときも、力を貸してくれて、たのもしかった。
莉々乃ちゃんが好きになるのも、わかるよ!
でも、アズマ先輩が中学に進んだら、気軽には会えなくなっちゃうよね。
「……じつは、あかねちゃんたちと4人でバスケを観にいってから、私、先輩と2人で何回か遊びにいったんだ」
わっ、すごい!
バスケ観戦のときも、莉々乃ちゃんとアズマ先輩、相性ピッタリに見えたもんなあ。
「やっぱり先輩のことが好きで、卒業しちゃっても会う機会がほしくて……。だから、チョコといっしょに、気持ちも伝えたいの……!」
莉々乃ちゃんの決意のこもった声と、いっしょに広がる白い息は、まるで、心から湯気が上がっているみたい。
ほおがぽぽっと赤くて、かわいらしいだけじゃない。
ヘアアレンジの練習をしたときのように、一生けん命で。
それでいて、キラキラしてる……!
うちとかえでは、秋から、莉々乃ちゃんの「初恋チャレンジ」をサポートしてる。
莉々乃ちゃんの恋がうまくいくこと、最後まで応援したいよ……!
「莉々乃ちゃん、がんばって! チョコ作りのお手伝いはできないけど……うちらにできることがあったら、なんでも言ってね!」
「ありがとう~~」
うちがウインクすると、莉々乃ちゃんは感激した様子でうちらを見つめ返した。
「ところでさ。あかねちゃんとかえでちゃんは、どうなの?」
「どうって?」
意味がわからず、きょとんとする、うちとかえで。
「うん。今年は、チョコをあげたい人とかいないの?」
「「えっ!?」」
ふいにとんできた質問に、ドキッと目を見開く。
「もしいるなら、私も応援したいと思って……!」
「ありがとう。え、えっと――」
うちもかえでも、すぐに答えられずにいると、
「あら、あかねちゃんたちじゃない。おはよう!」と、鈴華ちゃんが駆けよってくる。
ちょうど今、登校してきたみたいだ。
「「「おはよう!」」」
「こんなところで、立ち話?」
「えへへ、ちょっとね」
「寒くないの?」
「「「さむい!」」」
「ふふふ。それじゃあ、みんなで教室へむかいましょう」
くすりと笑う鈴華ちゃんが加わって、4人で歩きだす。
莉々乃ちゃんからの質問は、自然とうやむやになった。
2 あこがれの「友チョコ」!?
4人でおしゃべりしながら、教室へ入ると。
クラスの女子たちが、チョコの話で盛りあがっていた。
「私ね、今年こそ、同じ塾の子にチョコをわたすんだ!」
「おー! 去年は、結局わたせなかったもんねえ」
「なに作るのー?」
「まだ迷ってるんだよねえ。さりげなーく、好きなチョコの探りを入れたりしてて――」
これはもしかしなくても、バレンタインにわたすチョコの話題。
わーっ。
うちは、ついさっき莉々乃ちゃんから相談を受けて、初めてバレンタインが近づいていることに気づいたけど。
莉々乃ちゃんだけじゃなくて、みんな気にしてたんだなあ!
今の学校でも、前の学校でも。
これまで、うちの耳にはぜんぜん、バレンタインの話題は入ってこなかった。
それは、うちやかえでにとって「縁遠いイベント」だったからなんだろうな……。
でも、思いかえしてみれば。
前の学校でもこの時期は、いっしょに遊んでた男子たちが、なんだかソワソワしてたな。
カッコいいところを見せようと、遊びでも、授業でも、力が入ってた。
女子のほうもテンション高く、作戦会議みたいなことをしてた子もいたっけ。
うちは、どっちの輪にも入れなかった……。
というか。
あの輪に入る気もなかった。
ふわふわしたふんいき、ちょっとニガテだったんだよね。
いつもよりさらに、「女子」と「男子」の「境界」が、くっきりわかれる感じがあって……。
クラスの中で「レンアイ」が流行りだしたのは、去年の今ごろだったかもしれない。
女子の一部が「だれが好き」とか「だれがカッコいい」みたいな話をするようになって。
コクハクするとか、しないとか、盛りあがっていた。
お母さんも、
「あかね、そろそろバレンタインデーよね。気になる男の子とかいないの?」
なんて、ちょっと期待した感じできいてきたりして。
「そんなのいないよっ!!」
って、うちが強く言ったら、それからはきいてこなくなったけどさ。
かえでも、お父さんから、
「チョコをくれそうな子はいないのか?」
ってきかれて、こまった顔をしていたなあ。
おばあちゃんは、うちらにそんなことはきいてこないから、今年は安心だけど……。
前の学校のことを考えて、ぼんやりしていると、
「おはようっ。今日は、バレンタインの話題でもちきりだねえ」
うちらより早く登校していた凜ちゃんが、声をかけにきてくれた。
「ねー! もう2月だもんね」
「それでね、ひらめいたんだけど。バレンタインは友チョコしない!?」
えっ!!
凜ちゃんが、はずんだ声のまま、言葉をつづける。
「自分で作ってもいいし、作らない人は、お気に入りのチョコをわたすとかでOK。とにかく、みんなでチョコ交換するの! どうかな?」
友チョコ……!
うちもかえでも、したことないけど――。
「「いいねっ、すごく楽しそうっ!」」
うちとかえでの声が重なって、凜ちゃんたちがくすっと笑う。
「うれしいな。ぼく……じつは、友チョコにあこがれてたんだっ」
両手をにぎって、はにかむかえで。
そっか。お父さんはかえでのこと、「チョコをもらえるのか」って気にしていたけど。
かえで自身は、友だち同士でチョコをわたしあって、はしゃいでいる女子たちのことが、楽しそうだなって思ってたんだね。
「友チョコ、私もやりたいわ! 莉々乃ちゃんもどう?」
「いいのっ? じゃあ、私も入れてほしいな!」
鈴華ちゃんが誘うと、莉々乃ちゃんは、うれしそうに手をあわせた。
「おおぜいのほうが楽しいもんね! あっ、吉良くん、おはよ!」
登校してきた吉良くんが、すーっとうちらの横を通った。
「はよ」
「今、友チョコの話してたんだけど、吉良くんにもあげるね! お世話になってるし!」
「…………。あかねがチョコ作るのか?」
うわ。なにその、疑わしそうな顔!
作るのかっていうより、作れるのか? って言いたいみたいな……。
「つ、作るよっ!」
あっ、いきおいで宣言しちゃった。
「ふーん。でもいい、気持ちだけで」
吉良くんは、さらっとそう言って、自分の席へむかった。
なんだよーっ!
絶対おいしいのを作って、ビックリさせてやるんだから!
3 初めての手作りチャレンジ!
「「ただいまーっ!」」
夕方、うちとかえでは、2人そろっておうちへ帰った。
いそげいそげっ。
ぽん ぽーん!
うちは、はやる気持ちをおさえられず、かかとを踏んで、テキトーにくつをぬぐ。
そのまま玄関をあがろうとすると、
「もうあかねったら、ちゃんとそろえてよ。気持ちはわかるけどさっ」
すかさず、かえでに呼び止められた。
でも口角は上がっていて、かえでもワクワクしてるってことが伝わってくる。
「へへ、ごめんごめん」
くつをそろえなおしたころ、おばあちゃんがお出迎えにきてくれた。
「おかえりなさい。あーちゃんもかえちゃんも、なんだか楽しそうねえ」
「わかるー? あのねっ、もうすぐバレンタインでしょ? それで、チョコを友だちとわたしっこすることになったの!」
「せっかくだから手作りしようと思うんだ! だから、ぼくたち、お台所を使っていい?」
「おかたづけはちゃんとするからっ!」
「もちろんいいわよ」
おばあちゃんはニコニコ顔で、うなずいてくれた。
こうやって、うちらにのびのびとやらせてくれるところ、好きだなあ。
まずは手洗いうがいをすませて、と。
うちとかえでは、客間のソファにくっついてすわって、チョコレートのレシピ本をいっしょにのぞきこむ。
いそいで図書館へいって、レシピ本を借りてきたんだ!
うち、吉良くんに「自分で作る」って宣言しちゃったけど。
手作りチョコってどんななのか、イメージがぜんぜんないんだよねえ。
自分でチョコを作るなんて、すごくない!?
うちにも作れるのかな?
ドキドキしながら、うちらは本を開く。
「「わああああ……!!」」
ちんまりとしてかわいい、マシュマロチョコレート。
ハート形の穴にチョコを流しいれた、キュートなチョコクッキー。
ページをめくるたびにキュンときて、思わず声がもれる。
お、この生チョコってやつは、食べたことがあるぞ。
やわらかそうなチョコに、ほろ苦いココアパウダーがまぶしてある写真を見るだけで、あのとろけるようなおいしさが、舌の上によみがえってくる。
えっこれ、自分で作れちゃうんだ……!?
そのほかにも、トリュフ、クランチ、ケーキ、マフィン、バームクーヘン――。
ビックリするくらい、いろんな種類の「手作りチョコ」がのっていて。
うちらは目をキラキラさせながら、夢中でレシピ本をながめる。
手作りチョコって、こんなにたくさんあって、自由なんだ……!!
しかも、どれも超おいしそう~~~!
「うわあ、見てるだけでおなかがへってくる……!!」
「ねー。これは絶対、自分用も作りたいっ」
「そうしないと、わたすぶんもうっかり食べちゃうよ!」
ながめていると、つい口もとがゆるんでくる。
チョコ好きのかえでなんて、目にハートがうかんで見えるよ。
「どれ作る?」
「これがいい、いやあれもいい!」
「このチョコ、こうやって作るんだ!」
なんて、わいわいおしゃべりしながら、一通りレシピに目を通す。
うちもかえでも、チョコレート作り初心者。
むずかしいものは避けるとしても、作れるものはたくさんありそう!
自分にもできるかもって思えると、ますますレシピ本をながめるのが楽しくなってくる。
「ねえっかえで、ためしに一度、作ってみない!?」
「さんせー!」
図書館へいった帰り道に、近所のスーパーに寄り道しといてよかった。
かえでとお金を出しあって、1枚だけ製菓用の板チョコを買ったんだ。
「ほかに、チョコ作りに使える材料、家にあったりしないかな?」
「おばあちゃんにきいてみよう!」
おばあちゃんが、棚の中をくまなくさがしてくれたところ。
「これはどう?」
ってうちらに見せてくれたのは、アルミカップと、小さい銀色の玉が入った袋。
袋には、アラザンって書いてある。
「あ、これ、レシピ本にのってたやつだ!」
「チョコの飾りつけにピッタリだねっ。この3つなら、『基本レシピ』ってとこにのってる、カップチョコを作ってみようか!」
いいものが見つかって、ラッキー!
作るものが決まって、次に確認することといえば――。
「ええと、作り方は……そりゃあ、チョコを溶かすんだろうけど……どうやって?」
カップラーメンみたいに、お湯を注ぐ――!?
っていうのがちがうのは、もちろん、うちにだってわかってるよ!
「あかね、大きいボウルにお湯を張って、そこにくだいたチョコを入れた小さいボウルをうかせて、熱で溶かすんだって。『湯せん』って言うみたい」
かえでが、レシピ本を見ながら答える。
なるほど。
器を2つ使って、お湯の熱を利用するのか。
「あっ、でもさ、そんなめんどうなことせずに、電子レンジでチンしちゃえばよくない? 熱で溶かすなら、変わらないでしょ?」
「たしかに……そっちのほうが、楽そうだね?」
「でしょ? これ、大発見じゃない!?」
ねんのため、スマホで調べてみると、やっぱりレンジで溶かしてもOKみたい!
うち、意外と料理の才能があるんじゃなーい?
「作り方をまとめると――①レンジでチョコを溶かす、②チョコをカップに流す、③トッピングをする、④冷蔵庫に入れて固める――これで、完成だねっ」
「よしっ、これなら、うちにも作れそう!」
「じゃあ、チョコを半分こして、それぞれで作ってみようか」
かえでの提案に、うちもうなずく。
「うんっ!」
うちらは、ふたごだけど。
「2人で1つ」じゃなく、それぞれ1つずつ作りたいもんね。
ガラス製のボウルを出したり。
チョコの包装紙をはいだり。
せっせとチョコ作りの準備をしていると。
かえでが、手を動かしながら、ぽつりと言った。
「――――そういえば今日さ。莉々乃ちゃんから『わたしたい人いないの?』ってきかれたね」
その言葉に、うちは、ドキッとする。
「う、うん。かえではさ、どうなの?」
「ぼくは、藤司くんにあげるつもり」
「えっ!!!」
うちは思わず手を止めて、かえでの顔を見てしまう。
かえでは、なにげなさそうに、
「冬休みにもらった、キーホルダーのお礼がしたいんだ」
あ、そうか。
お礼として、か。ビックリした。
お礼でもなんでも、藤司はかえでからバレンタインチョコをもらえたら、感激するだろうなあ。
「いいと思う! 藤司、きっと喜ぶよ!」
「あとは……泉先輩にもあげたいかな?」
「えっ!?」
うちは、さらに目をむく。
泉先輩っていうのは絵が上手な5年生。
かえでに「気になる」って言ってる人なんだよね。
かえでも、泉先輩といるとき、おえかき好き同士だからか、すごく楽しそうなんだ。
「いろいろお世話になってるから。このあいだのフリーマーケットでも、トルソーを安く買わせてもらって、さらに絵までもらっちゃったし」
たしかにそんな話、かえでからきいたなあ。
お休みの日に、うちが藤司たちと遊んでるあいだ、かえでは凜ちゃんと鈴華ちゃんと、フリマへいったんだって。
そこで偶然、泉先輩にも会ったみたいなんだ(くわしくは、『おもしろい話、集めました。○T』を読んでね!)。
そ、それより……。
かえで、泉先輩にも、チョコをあげるつもりなんだ。
まあ、律儀なかえでらしいね。
でも、藤司、大丈夫かな。
このこと知ったら、バクハツしないかな……?
かえでと先輩が話してるところを見ただけで、放心状態になってたのに……。
かえでに想いをよせている藤司のことを、心配していると。
「あかねはどうするの?」
って言いながら、かえでがこっちを見た。
かえでに目をまっすぐ見られながら言われて、うちはドギマギ。
「う、うちは、太陽に……――いや。まだわかんない!」
って答えたときだった。
♪♬♪
リビングのつくえにおいてあるうちのスマホから、着信音が鳴りひびく。
電話だ、だれからだろう。
いったんキッチンからはなれて、うちは、スマホを手にとる。
画面に表示されている名前は――太陽!?
初めてのチョコ作りにチャレンジしよう!
といきごんだところにかかってきたのは、
太陽からの電話!おもわず心臓が飛びはねてしまうあかねだったけど…?
次回の更新は2月29日(木)予定。楽しみにしていてね!
『ふたごチャレンジ!』最新7巻 3月13日発売予定!
『ふたごチャレンジ!』6巻のためし読み公開中!
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