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「これから大人になる君たちへ」未来へ歩み出すための8つのミッション その7


法律改正で成人年齢が「18歳」に! だからみなさんは、お父さんお母さんより2年も早く“大人への準備”をしなければなりません。この本は、これから大人になっていくみなさんに知ってほしい「世の中の大切なこと」満載の一冊!
特別ためし第8回は、未来へ歩み出すための8つのミッション、その7。

未来へ歩み出すための8つのミッション

「もうすぐ大人」と言われても、どのような心の準備をすればいいのかわからないもの。でも、急ぐ必要はありません。まずは、ここで紹介する小さなアクション(行動)からはじめてみましょう!

その7
自分のまわりの「思い込み」や「差別」について考えてみよう

あなたは、「男の子(女の子)はこうあるべき」といった思い込みをしていませんか? 「差別」はこうした「思い込み」からはじまることが少なくありません。身近にある思い込みや差別について考えてみましょう。

差別は「思い込み」からはじまる

表立った差別発言は少なくなったものの、心の中の偏見は根強くあります。まずは相手を知ることが、差別をなくす第一歩です。

思い込みにより相手を不当に扱う「差別」
 同じ人間なのに、性別や年齢、人種、宗教などが違うだけで、なぜ差別が起こるのでしょうか? それは「女性はリーダーになれない」「若い人は仕事ができない」「〇〇人は横暴」「〇〇教は怖い宗教」などといった思い込みのせいかもしれません
 人は、「自分と違う」「よくわからない」などの不安があると、相手のことを「こうだろう」と決めつけやすくなりますが、たいていはマイナスイメージを持ち、自分が優位に立ちたいがために相手を不当に扱います。これを「差別」といいます
 「こうだろう」という思い込みや偏見をなくすのは難しいことです。「批判されるから差別発言をしない」のではなく、心の中から偏見をなくさないと、差別はなくなりません。
相手を知ることで自分の中の偏見をなくす
 自分の中の偏見をなくすには、他人を理解しようとするのがいちばんです。相手の人種のルーツや、宗教の成り立ちを知るなど、自分から進んで相手のことを理解しようとすることで偏見は減っていきます。
 たとえば教室や職場でいじめがあったとき、自分は有利な側だからと見て見ぬふりをしたら、いじめを助長することになります。差別も同じで、「自分は関係ない」と放っておくと、人の間に争いが起こり、それが国家間の戦争にも発展します。
 「差別は他人事ではなく、自分事」と心得て、まずは自分の中の偏見をなくすために、いま社会にどのような差別があるのかを知りましょう




書籍情報


「18歳成人時代」到来。大人になるまでに知りたい世の中の常識が満載!
法律改正により、2022年4月で成人年齢が「18歳」に。「成年」の定義が変わるのは実に約140年ぶりのことで、これによって18歳から、たとえば「親の同意なく契約を結ぶ」「パスポートを取得する」「不動産を契約する」といったことも可能になります。
でも、成人年齢が引き下げられることは「大人になるまでの猶予期間」が短くなるということであり、みなさんは現実として、今までより2年も早く“大人になる準備”をしなくてはなりません。
この本は、そうしたことを背景に、これから大人になっていくみなさんが「世の中を渡っていくために最低限知っておくべきこと」を伝えるべく、未来を生き抜くためのヒントを図版満載でわかりやすく展開していきます。
「大人になるの、面白そう」と、“期待と楽しみ”が湧いてくる一冊です!


監修:池上 彰

定価
1,650円(本体1,500円+税)
発売日
サイズ
B5変形判
ISBN
9784046055347

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