連載

  1. ホーム
  2. 連載
  3. 小説
  4. 星のカービィ ディスカバリー 新世界へ走り出せ!編
  5. 【スペシャルれんさい】『星のカービィ ディスカバリー 新世界へ走り出せ!編』第5回 ビースト軍団幹部(かんぶ)あらわる 後編

【スペシャルれんさい】『星のカービィ ディスカバリー 新世界へ走り出せ!編』第5回 ビースト軍団幹部(かんぶ)あらわる 後編


大人気ゲーム『星のカービィ ディスカバリー』が、角川つばさ文庫から小説になって登場! プププランドにとつぜんあらわれた、ナゾのうずに吸いこまれ、『新世界』にたどりついたカービィたちの冒険を、大ボリュームでためし読みれんさいしちゃいます!(全5回)

◆第5回

ショッピングモールでワドルディたちをさがしていたら、山もりの、おいしそうなバナナを発見! バンダナワドルディ、エフィリンと三人で仲良く分け合って、さあ、冒険再開!……と思ったら、大きな腕につかまれて、カービィが大ピンチ!
この腕の主(ぬし)は、いったい何もの!?

☆゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・

 
 ビースト軍団幹部(かんぶ)あらわる 後編

☆゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・


ゴルルムンバだ! ビースト軍団の幹部(かんぶ)だよ!」

 エフィリンが、ふるえながらさけんだ。

「あのバナナは、ゴルルムンバのおやつだったんだ。ゴルルムンバは、もともと怒りっぽいんだけど、おやつを食べられたから、むちゃくちゃカンカンになってるんだよー!」

「ええええ!?」

 ゴルルムンバは、想像をぜっするほどの、大きなゴリラだった。三階建てのショッピングモールと、同じくらいの背の高さがある。

 カービィは、あせってさけんだ。

「ぼくが、おやつを食べちゃったから!? ご、ごめんね! ぼく、知らなくて……」

 ゴルルムンバの大きな目が、ギラギラと光を放った。

「グァァァァァ――!」

 怒りのおたけびを上げ、カービィを放り投げる。

 カービィは空中でくるっと回転し、ショッピングモールの中庭に着地した。

「ンゴォォォォォォ――!」

 ゴルルムンバは、巨木のような腕を振り回し、カービィになぐりかかろうとした。

「ひゃああああ!」

 カービィは、あわてて剣をかかげ、しっかりガードした。

 そのとき、高いところから、泣き声が聞こえてきた。

「あれは……!」

 ワドルディたちの声だ。

 いったい、どこにいるのだろう。カービィは、顔を上げた。

 ゴルルムンバの首に、首かざりのように、オリがぶら下げられている。ワドルディたちは、その中に閉じこめられて、大声で助けを求めていた。

「助けてー! 助けてー!」

「あ! カービィさん!? カービィさんが来てくれた!」

「助けてください、カービィさーん!」

 カービィは、はっとした。

「あんなところに!」

 そこへ、バンダナワドルディが、ガラスのわれたまどから飛び下りてきた。

 バンダナワドルディはヤリをかまえて、さけんだ。

「みんなが、オリの中にとらえられてる! 助けなきゃ!」

「……うん!」

バンダナワドルディは、ヤリを突き出した。

「たぁぁぁぁ!」

 ヤリはゴルルムンバの足をかすめた。が、少しも通用しない。

「ンガァァ!」

 ゴルルムンバは、うるさそうにうでを振り、バンダナワドルディをはじき飛ばした。

「ワドルディ!」

 カービィはあせったが、バンダナワドルディはすぐに立ち上がってさけんだ。

「だいじょうぶ! ぼくがあいつを引きつけるから、カービィはスキをねらって攻撃して!」

「わかった!」

 バンダナワドルディはヤリを振り回して、空中に飛び上がった。

「えい、ワドコプター!

 ヤリをプロペラのように回して飛び回る、ワドルディのとくいわざだ。

 ゴルルムンバの目の前を、行ったり来たりして、注意を引きつける。

 ゴルルムンバは大きな目をぎょろつかせて、バンダナワドルディのゆくえを追った。

「ンガァァァ!」

 手を振り回して、バンダナワドルディをつかまえようとする。

 しかし、バンダナワドルディはすばやく向きを変えた。ゴルルムンバの手は、からぶりだ。

「ガァァァァァァ!」

 ゴルルムンバは、いらだって、こぶしを振り回した。でも、バンダナワドルディはつかまらない。

 そのすきに、カービィがゴルルムンバの足元に近づいていた。

 ぜっこうのチャンス。カービィは剣をかまえて、タイミングをうかがった。

 ゴルルムンバが、のび上がって、バンダナワドルディをつかまえようとした瞬間(しゅんかん)。

「ええええ――い!」

 カービィは、限界まで力をためたこんしんの一撃を、ゴルルムンバの足にたたきこんだ。

「ギャオォォォォォ!」

 ゴルルムンバは悲鳴を上げ、ドォッと地ひびきを立てて、たおれこんだ。

「やった!」

 カービィは、ゴルルムンバが首にさげたオリに駆けよった。

 バンダナワドルディが、ヤリの先でカギをこじ開けると、三人のワドルディたちが飛び出してきた。

「みんな、だいじょうぶ!?」

「だいじょうぶです! ありがとうございます、バンダナせんぱい!」

「かっこよかったです、バンダナせんぱい!」

「カービィさんと会えたんですね。よかった!」

 ワドルディたちは、再会をよろこび合った。

 そこへ、エフィリンが、うれしそうに耳をぱたぱたさせながらやって来た。

「二人とも無事だね、よかった~!」

「エフィリンもね!」

「うん! あのね、こんなものを見つけたんだけど……」

 エフィリンは、赤いひもでとめられた、丸まった紙を差し出した。

「それは……?」

「ボク、二人が戦ってる間に、なにか役に立てないかと思って、あちこち調べてみたんだよ。そしたら、おくの部屋で、これを見つけたんだ。なんだろうね?」

 カービィとバンダナワドルディは、ひもをほどいて、紙をのぞきこんだ。

 フクザツな図面がえがかれている。意味のわからない記号も、びっしり書きこまれていた。

 バンダナワドルディが言った。

「なにかのせっけい図みたいだね」

「せっけい図……?」

「このとおりに部品を作って組み立てたら、なにかができあがるんだ。それがなんなのかはわからないけど……」

 バンダナワドルディは、紙をくるくる丸め直した。

「ビースト軍団と戦うために、役に立つかもしれない。もらって行こう。きみたちは……」

 バンダナワドルディは、ワドルディたちを見回した。

「町にもどってて。ものしりくんたちが、町を作り直すためにがんばってるから、きみたちもおてつだいを……」

 エフィリンが、心配そうに言った。

「でも、ここからワドルディたちだけで帰るのは、あぶないんじゃないかな。けっこうとおいし、とちゅうにはガルルフィやクロッカーもいるから……」

 カービィが言った。

「だったら、ワープスターで送って行ってあげようよ!」

 バンダナワドルディは、うなずいた。

「そうだね。みんなで、いったん町に帰ることにしよう。ものしりくんたちの様子も、気になるしね」

「おかたづけ、進んでるかな?」

「きっと進んでるよ。ワドルディ隊は、みんな働き者なんだ!」

 カービィたちと、助けた三人のワドルディを乗せて、ワープスターは町へと引き返した。

☆゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・

 そのころ、ワドルディたちの町では――。

「おっかたっづけ、おっかたっづけ!」

「ぼっくらの町を、作るんだ!」

「たっのしい町を、作るんだ!」

 元気に歌いながら、ワドルディたちがガレキをかたづけていた。

 建物はすべてこわされてしまい、今はなにもない場所だけれど、みんなで力を合わせれば、きっとまた美しい町ができる。

 デデデ大王を見つけて、みんなで楽しく暮らせる日が、もうすぐくる。そう信じて、がんばって働き続けているのだ。

 ガレキのほとんどがかたづくと、ワドルディたちはあせをぬぐった。

「ふぅぅぅ! さすがに、つかれたね。少し、お休みしようか」

「こんなとき、すてきなカフェがあればなあ」

「いいね。この場所にカフェを建てようよ!」

 顔を見合わせて、にっこりと、うなずき合ったときだった。

「ガルルルル……」

 ぶきみな、うなり声がひびいた。

 ワドルディたちは、ハッとした。

「ガ……ガルルフィだ……!」

 ガレキをふみこえてあらわれたのは、八ぴきものガルルフィだった。

「ガルル……」

 ワドルディたちを取りかこむように、うなりながら近づいてくる。

「また来たの!? ぼくらをつかまえに……!?」

 ワドルディたちは、ガタガタとふるえた。

 彼らには、武器もないし、戦う力もない。抵抗(ていこう)など、できるはずがない。

「ど、どうしよう……!?」

「来ないで、来ないで!」

 もちろん、そんな願いは、ガルルフィたちには通じない。

「ガルルルル!」

 声をそろえ、ワドルディたちめがけて、いっせいに飛びかかってくる!

「きゃあああああ!」

 ワドルディたちは、うずくまって悲鳴を上げた。

 絶体絶命(ぜったいぜつめい)――だが、その瞬間(しゅんかん)。

 マントをはためかせた影が、ガルルフィたちの前に舞いおりた。

     


ついに、ビースト軍団の幹部(かんぶ)・ゴルルムンバと戦って、みごと勝利をおさめたカービィたち。
そのいっぽうで、ワドルディの町は、ふたたびガルルフィに襲撃(しゅうげき)されて……!! 絶体絶命の大ピンチにあらわれた、マントの影は、敵なの、味方なの!?
ドキドキの真相は、発売中の角川つばさ文庫『星のカービィ ディスカバリー 新世界へ走り出せ!編』で確かめてね!


星のカービィ ディスカバリー 新世界へ走り出せ!編

  • 作:高瀬 美恵 絵:苅野 タウ 絵:ぽと
  • 【定価】792円(本体720円+税)
  • 【発売日】
  • 【サイズ】新書判
  • 【ISBN】9784046321800

紙の本を買う

  • カドカワストア
  • アマゾン
  • 楽天

電子書籍を買う

  • BOOK WALKER


大人気発売中『星のカービィ くらやみ森で大さわぎ!の巻』ためし読み公開中!




大人気発売中『星のカービィ あぶないグルメ屋敷!?の巻』1冊まるごとためし読み公開中!




大人気発売中『星のカービィ 天駆ける船と虚言の魔術師』ためし読み公開中!




その他のカービィの本は以下のバナーからチェック♪



©Nintendo / HAL Laboratory, Inc. KB22-P3926