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【期間限定】『君のとなりで。』スペシャルれんさい 第20回 特別なごほうび会


◆第20回

黒羽中吹奏楽部の卒業生で、伊吹先輩のお姉さんで、とってもすてきな伊吹椿先輩。
その椿先輩と、イベント準備! これは何かが起こる予感……?

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♪特別なごほうび会

 

*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*

 

 合奏が終わると、選抜メンバーは空き教室に移動して、それぞれ課題の練習を始めた。

 

 その間、卒業生と選抜落ちメンバーは、音楽室に残って『ごほうび会』の準備をしていた。

 

「椿先輩、会場はこんな感じでいいですか?」

 

「うん、いい感じ。じゃあ、テーブルクロスをしいて、お皿とコップを調理室から運ぼうか」

 

 椿先輩のてきぱきとした指示のおかげで、用意はカンペキ。

 

「今年も、地区予選突破のごほうび会ができてうれしいな」

 

「本当だね」

 

 卒業生の先輩たちが、笑顔でテーブルクロスを広げている。

 

『ごほうび会』っていうのは、卒業生の先輩たちが、中等部のコンクール地区予選大会突破のおいわいをしてくれる会のこと。

 

 初めて地区予選を突破した、2年前から続くイベントなんだって。

 

「じゃあ、調理室に行くよ。……あら」

 

 ドアから出ていきかけた椿先輩の前には、高田先輩と伊吹先輩が立っていた。

 

「課題が終わったんで、手伝いに来ました」

 

 先輩たちは、こんな短時間で今日の課題をクリアしたみたい。

 

 椿先輩がふたりを手招きする。

 

「ありがとう、助かるわ。お願いね」

 

 やった! 伊吹先輩といっしょに、準備ができる!

 

 思わず顔がゆるんだその瞬間、ぱちっと椿先輩と目が合ってしまった。

 

 あわてて目をそらしたけど……。

 

 伊吹先輩を見てたこと、知られちゃったかな?

 

 私が伊吹先輩のことが好きだって、バレちゃったらどうしよう。

 

 椿先輩は、私のこと、どう思うかな……。

 

 しかも、黒羽中吹奏楽部は部活内恋愛禁止!

 

 私の恋は、絶対、誰にも知られちゃいけない。

 

 こんなに近くに伊吹先輩がいるのに、意識してしまって、もう見ることすらできなかった。

 

黒羽中吹奏楽部の鉄のオキテ『部活内恋愛禁止』!
黒羽中吹奏楽部の卒業生で、今は黒羽高校の吹奏楽部にいて、しかも伊吹先輩のお姉さんの椿先輩に、ぜったい知られるわけにはいかない!
そんな中で、伊吹先輩といっしょにイベント準備!?
次回、どんなことが起こるか、おたのしみに♪

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