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いきものたちのサバイバル子育て 第1回/ホッキョクグマ編

サバイバル子育て図鑑

びっくり、どっきりするような子育て話を、動物たちの会話や、手紙、詩を通して、楽しく知ることができる『いきものたちのサバイバル子育て図鑑』2021年7月26日発売!いきものたちの子育ては、全力で命がけ!自分の遺伝子を残すために編み出した、サバイバルな子育てをご紹介します!第1回はホッキョクグマの子育て。

ホッキョクグマのメスは育てた子どもをオスに食べられてしまう


ホッキョクグマのメスは育てた子どもをオスに食べられてしまう

「ルルルルルル……」(動物園から電話をかける音) 

A「あけましておめでとう。野生のホッキョクグマさん! こちら動物園のホッキョクグマです」 
B「こちら北極です。無事に子どもが生まれたわ。2頭のかわいい子どもよ」 
A「おめでとう! これから大変なのよね?」 
B「そうなの、4ヶ月間も何も食べないでお乳をあげ続けるの。巣穴から出る3月ごろには体重が激減してしまうわ」 
A「想像を絶する大変さね。でも、動物園はせまいし、となりのアザラシがうっとうしいし、そちらの広大な自然がうらやましいわ」 
B「え? アザラシ? 美味しいやつじゃない! じゃなくて、豊かな自然はあるけど、実は、オスのホッキョクグマに子どもがねらわれてしまうのよ。共食いってやつね」 
A「本当に? やっぱり自然はきびしいのね。アザラシがうっとうしいくらいガマンするわ」

 

プロフィール
名前   ホッキョクグマ
分類   ほ乳類

大きさ  体長1.8~3.4m
生息地  北アメリカ北部〜ユーラシア北部(北極海沿岸)

子育ての特徴
ホッキョクグマのメスは12~1月ごろ、雪に巣穴を掘って、その中で1〜3頭の子どもを産みます。子育て中のメスは4ヶ月間も何も食べず、排尿や排便もせずにお乳をあげ続けるために、巣穴から出るころには体重が激減してしまいます。このようにメスが命がけで育てた子どもですが、主食であるアザラシが捕獲しにくくなる夏から秋にかけて、オスのホッキョクグマにねらわれることが分かっています。

 


教えて!小菅先生

いかがでしたか? 子どもを敵から守ったり、自分もおなかがペコペコなのに、歯を食いしばって食べ物をとりに行ったり、時には自分をたべさせたり(⁉)。子育てって命がけなんです!生き物たちが編み出した、過酷で不思議、サバイバルな子育ての様子をお届けする『いきものたちのサバイバル子育て図鑑』は2021年7月26日(月)発売です!

書籍情報

いきものたちのサバイバル子育て図鑑
監修:小菅 正夫 絵:川崎 悟司


いきものたちのサバイバル子育て図鑑

子育てって命がけ!
いきものたちが自分の遺伝子を残すために編み出した、サバイバルな子育てを全4章、58話集めました。
自分もおなかがペコペコなのに、子どもにお乳をあげたり、身体をはって天敵から守ったり、ときには自分を食べさせたり、いきものたちの子育ては、全力で命がけです。
大変なのは、親だけではありません。子どもも生存のために兄弟同士で争ったり、親から生きていくための技術を学んだり、親が与える仰天するようなエサを食べたりして、懸命に生きています。

そのようなびっくり、どっきりするような子育て話を、動物たちの会話や、手紙、詩を通して、楽しく知ることができます。
また『カメの甲羅はあばら骨』や『キモイけど実はイイヤツなんです。』で大人気の川崎悟司さんによる、いきものたちのユニークなイラストも必見です。

監修は『角川の集めるGET! 動物』の総監修であり、旭川市旭山動物園元園長である小菅正夫先生。
今回は特別に、小菅先生が動物園で目の当たりにした、いきものの子育てコラムも収録しました。
より詳しい子育ての生態を学べる、「教えて! 小菅先生」のコーナーもあります。

さらに『いきものたちのサバイバル子育て図鑑』を購入した方だけがゲットできる、『角川の集める図鑑GET!+』の限定カードもご用意いたしました。
『角川の集める図鑑GET!』シリーズをお持ちの方は、要チェックです。

動物たちの子育て話を読みながら、親子でぜひ語り合って欲しい一冊です。


監修:小菅 正夫 絵:川崎 悟司

定価
1,210円(本体1100円+税)
発売日
サイズ
四六判
ISBN
9784041108314

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