
未知なる危険生物の生態や危険ポイントをスリリングに学べる!
カワスイ 川崎水族館では、4月22日(金)~6月30日(木)にかけて、特別企画展“カワスイ×「角川の集める図鑑GET!」世界の危険生物展”を開催している。
これは、株式会社KADOKAWAの学習図鑑シリーズ「角川の集める図鑑GET!」とのコラボーションによって実現。世界の水辺に生息する危険生物たちを、「角川の集める図鑑GET!」の書き下ろしのイラストやオリジナル解説付きのパネルと共に楽しめる。
今回のコラボレーションについて、「角川さんの『GET!』シリーズはエリアごとに生物を紹介する展開になっていますが、我々の水族館も実際にエリアごとに分けて生き物を展示しています。そこに親和性を感じ、コラボすることになりました」とカワスイの小川泰史副館長。
その最大の特徴が、実際の図鑑の誌面と展示がリンクしているところだ。「普段、図鑑を愛読しているお子さんは本物を見たくなると思うんです。それをココに来れば見られるというのがコンセプトです」。展示しているのは全12種約30点の危険生物たち。「ヨーロッパや南米、そして日本と世界各地からバランスよく選びました。また、多様性を学んでもらいたいという観点から、いろんな生物群を展示しているのもこだわりです。私、個人的にはピラニア・ピラヤが好きですが、鮮やかなフキヤガエルの仲間をいろいろ見比べられたり、チャグロサソリなど海以外で暮らす危険生物も見られたりするので、ぜひじっくり観察してください」(小川副館長)。

カワスイ 川崎水族館の小川泰史副館長
世界の危険生物展が行われているのは、10階のカワスイホール。内部は「角川の集める図鑑GET!」と同様に、危険生物が暮らす「生物地理区」に分けられている。

ジェイクやダーウィン博士など、「どっちが強い!?」シリーズオリジナルキャラクターが、「角川の集める図鑑GET!」の誌面同様、危険生物をわかりやすく解説
入口を入って最初にあるのが「ヨーロッパ」ゾーン。ここではファイアサラマンダーを展示している。森林の水辺に生息するイモリの仲間で、真っ黒い体に派手な黄色(またはオレンジ色)のまだら模様が付いているのが特徴だ。一見するとかわいらしいが、危険ポイントは毒液。身の危険を感じると、耳の後ろから白い毒液を噴射する。人間が浴びても死ぬことはないが、神経毒で筋肉のけいれんや血圧の上昇を引き起こす。
続く「世界の海」ゾーンでは、ウツボとモンハナシャコを展示。ウツボは、熱帯・亜熱帯の海に暮らすウナギの仲間。昼間は岩穴などに身を潜め、夜になると活動する。危険ポイントは鋭い歯。人間が不用意に触ると噛みつかれて大ケガをしてしまうので注意が必要だ。モンハナシャコは、太平洋などのサンゴ礁などに巣穴を作っている。色鮮やかな見た目とは裏腹に、カマキリの鎌をさかさにしたような形の捕脚が危険ポイントで、貝やサザエなどを一撃で粉砕する威力を持っている。そのため展示水槽のガラスが割れないように、今回は二重構造にしているそう。水槽内には貝を入れているので、運が良ければ捕脚による高速パンチが見られるかも!?

「世界の海」ゾーンではホホジロザメの図鑑パネルも展示。鋭い歯で今にも襲い掛かってきそうな姿は迫力満点!
「中央・南アメリカ」ゾーンでは、イチゴヤドクガエルとモウドクフキヤガエル、さらにはピラニア・ピラヤを展示。イチゴヤドクカエルとモウドクフキヤガエルはそれぞれ猛毒を持ったカエルで、強力な毒液を皮膚から発射して外敵から身を守っている。特にモウドクフキヤガエルは、1匹分の毒で10人もの人間が死ぬほどの猛烈な毒性を持った“危険ガエル”だ。ピラニア・ピラヤは、成長すると50㎝以上になる大型のピラニア。鋭い歯と力強いアゴを持ち、血の匂いを嗅いだ時や空腹時は凶暴に襲い掛かってくる。
ほかにも「東南アジア」ゾーンや「日本」ゾーンがあり、危険な生物たちがめじろ押し。リオック(インドネシアに生息するコウロギに似た昆虫)など、他の水族館ではなかなか見ることができない生物もいるのでぜひ自分の目で確かめよう。
また、特別企画展に合わせて考案された“危険な飲食メニュー”や、素焼きの陶器に絵付けして、オリジナルのサラマンダー(イモリの仲間の総称)を作れる限定体験プログラム(有料)、危険生物にまつわるナゾを解くとオリジナルグッズがもらえる「ナゾトキシート」(無料配布)など、期間中は楽しいイベントも盛りだくさん。ゴールデンウィークはカワスイで、危険生物とのスリリングな思い出を作ろう。
危険な飲食メニューの詳細はこちら

■カワスイ 川崎水族館
住所:神奈川県川崎市川崎区日進町1-11 川崎ルフロン9・10F
電話:044-222-3207
時間:10:00~20:00(最終入館19:00)
休み:なし
料金:大人2,000円、高校生1,500円、小・中学生1,200円、幼児(4歳以上)600円、3歳以下無料
駐車場:300台(30分/300円)※川崎ルフロン共用
交通:JR川崎駅東口より徒歩1分、京急線京急川崎駅中央口より徒歩5分
公式サイト:https://kawa-sui.com/
■「世界の危険生物展」概要
開催期間:2022年4月22日(金)~2022年6月30日(木)
会場:カワスイ 川崎水族館 10F カワスイホール
時間:10:00-20:00(最終入館 19:00)
詳細URL:https://kawa-sui.com/news/154
※イベント内容は今後変更になる可能性があります。
撮影・取材・文=河合哲治郎
『角川の集める図鑑GET!』シリーズ ご紹介

『角川の集める図鑑GET!』シリーズ
2021年5月に創刊した学習図鑑シリーズ。「考える力を育む”新しい“図鑑」をコンセプトに、ページ をめくるたびに「もっと知りたい」という知的好奇心が膨らむ仕組みを盛り込んだ学習図鑑です。 本シリーズは各界の第一人者が総監修を担当しており、『危険生物』総監修は、テレビでもおなじみの生物学者、加藤英明先生です。これまで多数の書籍監修を務めてこられた加藤先生ですが、危険生物をテーマとした大判学習図鑑の監修は、本作が初となります。 『角川の集める図鑑GET!』シリーズとして、これまでに「恐竜」「動物」「昆虫」「危険生物」「人体」 の5タイトルが刊行されています。
「図鑑GET!」シリーズ公式サイト:https://zukanget.com
角川の集める図鑑GET! 危険生物
- 【定価】2,200円(本体2,000円+税)
- 【発売日】
- 【サイズ】A4変形判
- 【ISBN】9784041118559