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子どものクリエイティビティが発揮できるシール絵本 『うちゅうずし』発売記念!  鈴木のりたけさんインタビュー

めざせ、お寿司の宇宙一!

――クライマックスは、いよいよ宇宙一を決める寿司大会。テーマにあわせたお寿司をつくるのはなかなか難しそうですね。



宇宙のいろんな星から挑戦者がやってくる大会ですからね、「うわあー、こんなのつくっちゃったよ!」と自分でも笑っちゃうくらい突き抜けた、おもしろいお寿司づくりに挑戦してみましょう!「いいの。どっかの惑星にはこんなお寿司があるの!」と堂々とした気持ちでスペシャルなお寿司をつくりあげてください。めざせ、宇宙一!!
ちなみに「うちゅうずし」の店内をずっと外からのぞいている、あやしいトレンチコートの人物がいるんですよ。実は大会にエントリーしている挑戦者なので、どこにいるか探してみてくださいね。

木工用ボンドを使うアイディアも子どもから

――制作で悩んだところはありましたか?



シャリをどうやってつくろうかというのはけっこう悩みましたね。せっかく寿司ネタの部分を、偶然のダイナミズムを生かしているのに、シャリだけ手描きはかっこ悪いぞ、何とかいい方法はないだろうか……と試行錯誤しました。
あるとき子どもが、木工用ボンドに水と絵の具をまぜて、白濁したような液体をクリアファイルの上に垂らし、固まったらぺりぺりとはがして、窓にはりつけてステンドグラス風を楽しむ、というのをインターネットで見つけて遊んでいたんですね。
その質感がちょうど「ねちっ」「てかっ」としてて「これでやってみたらいけるかも!?」とひらめきました。そこで「どうやってつくるの?」とこれまた子どもに教えてもらったんですよ(笑)。

具体的には、黄色と白のアクリル絵の具をまぜてシャリの色をつくり、木工用ボンドと水で溶いて、クリアファイルにちょんちょんと筆先でつけていきます。乾くと、木工用ボンドの効果で一粒ずつ盛り上がった、シャリらしい米粒ができるんです。クリアファイルにびっしり4、5枚分くらいつくったかな。それを3日がかりで1粒ずつ、2枚の寿司桶に貼りつけました。





お寿司っておいしいアート

――ちなみに、鈴木のりたけさんはどんなお寿司が好きですか?

アジ、イワシ、サンマといった青魚の光り物が大好きです。マグロはもちろん、貝も好きですよ。平貝はちょっとあぶると味がひきしまるんですよね。ホッキ貝もいいですね。僕の“寿司愛”はもちろんこの本のベースになってますよ。

――シール絵本『うちゅうずし』を日常のどんなシーンで、どんなふうに楽しんでほしいですか?

シール絵本なので、お出かけ先や、車や電車の移動中も遊べるかなと思います。
でも家の中で、お菓子のパッケージや柄模様のついたビニール袋、包装紙、広告紙など家じゅうの素材を探して、自由に切って貼って遊んでもらえたらそれも嬉しいですよね。僕たちと同じ、素材探しから楽しむ遊び方ですから。

1つ、おすすめするやり方は、お寿司の形に切った枠を用意して、いろんな素材に当ててみることです。そうすると、「わ、ここおいしそう」とか「舌がぴりぴりしそう」「ふわふわしてそう」と想像が広がります。想像遊びのきっかけにしてもらったら嬉しいです。
 



――最後に、『うちゅうずし』を手にとる読者へメッセージをお願いします。

とにかくお寿司ってすごい食べ物ですよ。おいしいし、見た目もおもしろい。白い握りの上に何か乗ってるだけで“お寿司”っぽくなる。完成されたデザイン性といい、目を引くたたずまいといい、あらためてお寿司のすごさを再認識しました。絵描き魂をくすぐられる素材なんですよねえ、お寿司って……。アートで、声に出したら名前も楽しいお寿司づくりを、みなさんもこの本で存分に楽しんでくださいね!



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